里村専精師の「浄土真宗にようこそ」をお届けします。
「曠劫来流転」と知ることから、僧伽が見え教学が始ります。
まず僧伽ですが、一つには周辺に生きる人々が見えます。
親鸞にとって、吉水の草庵は賑やかな僧伽の広がりでした。
この草庵で、親鸞は幾つもの問題の発見をします。
「信心諍論」ということが云われますが…、
僧伽の一員としてその存在に深い感動を持ち、
同行として本願の仏道を讃嘆します。
本願の仏道の事実に、共に大きな感動を享有しあうのです。
それにもう一つに、永い歴史を貫いてきている僧伽との呼応もあります。
七祖というのは、本願の歴史に伴う僧伽です。
総て南無阿弥陀仏によって、生み出された人たちです。
僧伽は、如来本願の行が開いた深い人間関係です。
共に「同一の念仏」によって、自己の真実を見出した人々です。
史上の僧伽と歴史する僧伽、二重の意味で親鸞は自己を確信します。
「曠劫来流転」という言葉は、歴史の恩徳でもあります。
が、曠劫という言葉は、既に通常の歴史を破っています。
それは意識を超えて与えられた、存在の尊厳そのものなのです。
凡夫でありつつも、仏道の人として立たされている姿がここにあります。
2月の法音道場のご案内
◇法音道場in願海庵 2月4日(火) 25日(火)
◇法音道場in東伊豆町稲取 2月17日(月) 18日(火)
◇くりのみ会・親鸞コース 2月29日(土)
◇くりのみ会・道元コース 2月21日(金)
皆さまのお出かけください。
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