里村専精師の
浄土真宗にようこそ No129をお届けします。
「有為の奥山けふこえて」と、いろは歌は言います。
有為とは、我々が現実と呼ぶ一切を言います。
対するに、無為は思いを超えた真実のことです。
ということは、有為を宛てに生きてはいますが…、
有為とは宛てに成らないということです。
我々が現実と呼ぶ一切は、我々の勝手な想像だというのです。
世間もその物事も、自分自身すら宛にはなりません。
唯識の学問は、世親(4~5世紀)菩薩のたどられた足跡です。
我々の意識は、現代までを構築しました。
が、それは人間の勝手というものです。
意識といいましたが、理性も含めて深い感覚を秘めています。
しかし意識こそ、すべてを人間の論理で勝手に構築します。
が、その意識だけは実際に働いて存在しています。
世界は勝手につくられたものですが、それを構築した意識は実在しているのです。
その意識自身に深く、鋭い分析をした人が世親菩薩です。
その世親が最終的に述べた仏道が、願生道です。
◎zoom念仏道場 親鸞『三帖和讃』をうたう。
月曜日・火曜日・木曜日・金曜日
午前10時55分~11時30分
大谷声明&井戸端
◎zoom『教行信証』学習会
水曜日
午後8時25分~9時
『教行信証』原文&現代語訳の音読 解説
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