里村専精師の「 浄土真宗にようこそ」No111をお届けします。
本願の仏道に立って、親鸞は一切衆生の行方を見ます
「曠劫来流転」してきた一切衆生が、尋ね続けていたもの。
それは意識を超えた、存在の事実でした。
意識を超えて、人は生きています。
意識では伺い知れない事実、
それが本来的な存在の謎だったのです。
いくつもの宗教や学問が、ずっと問い続けてきました。
が、それらを超えて、一挙に真実を指し示されたものは、
一筋の仏道だけです。
キリスト教やユダヤ教にも、存在を語る優れた部分があります。
けれども、純粋に存在の事実に立って、
その広大な真実を語るものはありません。
20世紀になって、初めて欧米で大きな反省がおきました。
たとえばそれは、世親に隔たること16世紀です。
世親菩薩には、現代の人類に先駆けた仏道の応答があります。
「ヨーロッパ諸学の危機」と名付けられたフッサールの学びは、
世親の解答に、初めて欧米が接した不思議な世界が語られています。
ヨーロッパは、16世紀もの間の流転に気がついたのです。
60億人もの人類が、その存在の原点をかいま見たのです。
仏道は、豊かに20世紀の人々をもを包みます。
◇法音カウンセラー真聴は、
「zoom念仏道場」を主宰しています。
スマートフォンorPCをお持ちの方は、
オンラインで念仏ができます。
ぜひ、お出かけください。
◇コロナ禍でお休みしていました
【くりのみ会】親鸞とカウンセリングコースを、
6月20日(土)に再開します。
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