どこか温泉へ行きたいと思いながら、なかなか機会が取れなかったのだが、一泊で栃尾又温泉の自在館に行ってきた。「日本秘湯を守る会」に入っているので名前は前から知っていたが、今まで行ったことがなかった。調べてみると、上越新幹線浦佐駅から送迎車がある。11時半過ぎに上野から乗って13時過ぎには駅に着いて、13時半の送迎車で14時頃にはもう宿に入ってしまう。そして部屋に入って、もうお風呂に入れるのである。だがお湯に関しては、最近になく独特な宿だった。完全に「湯治」向きの宿なのである。今回は一泊しか取れなかったから一日で帰ってきたが、連泊する客も多いようだった。
栃尾又温泉は、今は魚沼市、かつての湯之谷村にある「湯之谷温泉郷」の一つ。全然知らなかったが、伊東園ホテルズの宿もある大湯温泉など6つの温泉が集まっている。道路をずっと行くと奥只見湖から福島県に通じるという奥の方にある。温泉の入口には「越後三山只見国定公園」の案内があった(写真4枚目)。「秘湯」だから一軒家かと思ってたら、実は3軒あって、向かい合う「神風館」はやってるのと思うぐらいレトロ感あふれる宿で、家に帰って調べたら湯治専門だった。バスも一応通っていて、バス停も何だか趣がある。今は選挙中だから隣にポスター掲示板。自民と立民一騎打ちである。
全体にレトロっぽい温泉で、一番奥にある建物(写真下1枚目)はつぶれた公営の日帰り温泉施設「栃尾又温泉センター」。行基が開湯したという伝説があるらしい(2枚目)。空中で二つの建物がつながっているが、向い側は自在館の「大正館」というところだった。自在館の館内は複雑怪奇で、チェックイン時に説明されたが全く覚えられない。カメムシが多いと注意されたが、どこからかカメムシが入り込んでくる。部屋にガムテープが置いてあり、(多くの家庭で同様かと思うが)男の自分が虫退治担当を命じられてせっせと捕まえていった。(両日で30匹以上。)貸切風呂は部屋のタブレットから予約というが何度やっても不可能。
(したの湯入口)
タブレットはフロントに言ったら直ったので予約したが、何だか最初はちょっと困った宿かなと思ったのである。ところがお風呂に入ると、これがとても良い。最近はお風呂で写真を撮るなと書いているので、ホームページから取ったが下のような感じ。貸切の「うさぎの湯」は広くて適温、源泉温度が低いので加温しているが源泉掛け流し、塩素殺菌なしの名湯で長く入っていられる。泉質はラジウム泉で、どうなのよと思うけど、経験上ラジウム泉はすごく効く。そして、メインイベントはここじゃなかった。「したの湯」は洗い場もない完全湯治仕様。小さな加温湯もあるが、大部分は35度ぐらいの「源泉そのまま」の風呂である。そこに1時間から3時間もじっくり浸かる。10分ぐらいで出るなんて、何しに来たんだよとは言われないけど、そんな無言の圧力を感じるぐらい。目をつぶってずっと湯に入っている客が何人かいる。外湯「おくの湯」「うえの湯」も同様で凄い温泉である。
(うさぎの湯)(したの湯)(おくの湯)
食事も17時半か19時40分と、他と違う。5時半に食べることにしたが、これも「湯治食」と称して刺身とか鍋とかは出ない。ご飯は「コシヒカリバイキング」とあって、白米の他、雑穀米、玄米、お粥が置いてある。朝は味噌汁だったが、夜はミネストローネというのも変わってる。この新米が美味しくて、おかずなしでもどんどん食べられる感じ。頼んだ純米酒「緑川」がまた美味しかった。テレビやスマホはあるし、本も持っているが、どっぷりお湯に浸かるともうそれでいいやという気分になる。9時半前に寝てしまったら、12時頃に一度トイレに行ったきり再び寝込んでしまい、目覚めたのは6時40分だった。
こんなに寝たのは久しぶりだぞ。これこそ温泉の力なんだろうか。ということで朝食後に渡り廊下を通って、外湯へ。霊泉の恩恵を受けるために再びじっくり湯に浸かる。実は宿の送迎は11時半までないので、それまで部屋にいるか温泉に行くか。とにかく全体に湯治向きに出来ている。肌はツルツルになるし、何だか判らないけどポカポカするし、やっぱり名湯だったんじゃないか。帰りは越後湯沢で途中下車して、ロープウェーに乗った。前に行ってるし高い(一人往復2800円)んだが、他に観光しないのも物足りなく、また少しは歩かないと。新潟の方ならもう紅葉してるか、寒いんじゃないかと思ってたが、今年は全然紅葉してない。何しろ今日なんて新潟の方が温度が高く(29度)驚き。ロープウェーで上に登るとさすがに冷たい風が吹いている。コキアがキレイ。
車で行くなら遠いけれど、新幹線と送迎車なら、こんなに近いのかと思った。その代わり他の観光施設に行きにくいが、湯治のつもりで行けば、こういう宿もあったのか。確かにカメムシは困ったが、こんなお湯もあったんだ。最近寝られない、疲れ気味という人は連泊で行ってみるのも良いかなと思った旅。
栃尾又温泉は、今は魚沼市、かつての湯之谷村にある「湯之谷温泉郷」の一つ。全然知らなかったが、伊東園ホテルズの宿もある大湯温泉など6つの温泉が集まっている。道路をずっと行くと奥只見湖から福島県に通じるという奥の方にある。温泉の入口には「越後三山只見国定公園」の案内があった(写真4枚目)。「秘湯」だから一軒家かと思ってたら、実は3軒あって、向かい合う「神風館」はやってるのと思うぐらいレトロ感あふれる宿で、家に帰って調べたら湯治専門だった。バスも一応通っていて、バス停も何だか趣がある。今は選挙中だから隣にポスター掲示板。自民と立民一騎打ちである。
全体にレトロっぽい温泉で、一番奥にある建物(写真下1枚目)はつぶれた公営の日帰り温泉施設「栃尾又温泉センター」。行基が開湯したという伝説があるらしい(2枚目)。空中で二つの建物がつながっているが、向い側は自在館の「大正館」というところだった。自在館の館内は複雑怪奇で、チェックイン時に説明されたが全く覚えられない。カメムシが多いと注意されたが、どこからかカメムシが入り込んでくる。部屋にガムテープが置いてあり、(多くの家庭で同様かと思うが)男の自分が虫退治担当を命じられてせっせと捕まえていった。(両日で30匹以上。)貸切風呂は部屋のタブレットから予約というが何度やっても不可能。
(したの湯入口)
タブレットはフロントに言ったら直ったので予約したが、何だか最初はちょっと困った宿かなと思ったのである。ところがお風呂に入ると、これがとても良い。最近はお風呂で写真を撮るなと書いているので、ホームページから取ったが下のような感じ。貸切の「うさぎの湯」は広くて適温、源泉温度が低いので加温しているが源泉掛け流し、塩素殺菌なしの名湯で長く入っていられる。泉質はラジウム泉で、どうなのよと思うけど、経験上ラジウム泉はすごく効く。そして、メインイベントはここじゃなかった。「したの湯」は洗い場もない完全湯治仕様。小さな加温湯もあるが、大部分は35度ぐらいの「源泉そのまま」の風呂である。そこに1時間から3時間もじっくり浸かる。10分ぐらいで出るなんて、何しに来たんだよとは言われないけど、そんな無言の圧力を感じるぐらい。目をつぶってずっと湯に入っている客が何人かいる。外湯「おくの湯」「うえの湯」も同様で凄い温泉である。
(うさぎの湯)(したの湯)(おくの湯)
食事も17時半か19時40分と、他と違う。5時半に食べることにしたが、これも「湯治食」と称して刺身とか鍋とかは出ない。ご飯は「コシヒカリバイキング」とあって、白米の他、雑穀米、玄米、お粥が置いてある。朝は味噌汁だったが、夜はミネストローネというのも変わってる。この新米が美味しくて、おかずなしでもどんどん食べられる感じ。頼んだ純米酒「緑川」がまた美味しかった。テレビやスマホはあるし、本も持っているが、どっぷりお湯に浸かるともうそれでいいやという気分になる。9時半前に寝てしまったら、12時頃に一度トイレに行ったきり再び寝込んでしまい、目覚めたのは6時40分だった。
こんなに寝たのは久しぶりだぞ。これこそ温泉の力なんだろうか。ということで朝食後に渡り廊下を通って、外湯へ。霊泉の恩恵を受けるために再びじっくり湯に浸かる。実は宿の送迎は11時半までないので、それまで部屋にいるか温泉に行くか。とにかく全体に湯治向きに出来ている。肌はツルツルになるし、何だか判らないけどポカポカするし、やっぱり名湯だったんじゃないか。帰りは越後湯沢で途中下車して、ロープウェーに乗った。前に行ってるし高い(一人往復2800円)んだが、他に観光しないのも物足りなく、また少しは歩かないと。新潟の方ならもう紅葉してるか、寒いんじゃないかと思ってたが、今年は全然紅葉してない。何しろ今日なんて新潟の方が温度が高く(29度)驚き。ロープウェーで上に登るとさすがに冷たい風が吹いている。コキアがキレイ。
車で行くなら遠いけれど、新幹線と送迎車なら、こんなに近いのかと思った。その代わり他の観光施設に行きにくいが、湯治のつもりで行けば、こういう宿もあったのか。確かにカメムシは困ったが、こんなお湯もあったんだ。最近寝られない、疲れ気味という人は連泊で行ってみるのも良いかなと思った旅。