尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

また再びの日光旅行、水量激減の西ノ湖を見に行く

2024年06月29日 22時16分04秒 | 旅行(日光)
 6月28(金)、29(土)に日光旅行。またかという感じだが、いろいろと違う時期に行くとまた別のムードがある。宿泊は定宿化している「休暇村日光湯元」だが、広いお風呂に湖真ん前の立地、寝具はムアツフトン、ヴァラエティに富む食事など何度行っても飽きない。今度もまた「スペーシアX」で行って、駅前でレンタカーを借りるという一番楽なプランにした。(ところで、今回改めて思ったけど、「諸物価高騰」の波はものすごいな。)

 この時期に行くんだから、どっちか雨になるのもやむを得ない。今回は1日目が全国的に大雨で、日光もそれほどではないけどずっと雨模様だった。外歩きは全然出来ず、結局久しぶりに日光自然博物館に行ったんだけど、その話は後で。土曜日は予報通り雨が上がり、快晴というほど暑くもならず、過ごしやすい快適なハイキング日和になった。もう夜も早く寝てしまい、必然的に朝も早く目覚めてしまい、5時過ぎにはお風呂へ。そんな時間に人がいるのかと思うと、昨日の夕方入った時より多いのである。

 そして6時頃に早朝散歩に出掛けた。今の時期の奥日光は学校団体が多く(主に小学校の林間学校)、今日も朝から早朝散歩の集団を見かけた。そう言えば自分の学校でもそんなことをしたなと思い出した。(そういう時に「思いがけぬ新カップル」が公然化することが多い。)ま、それはともかく、ウグイスが大きな声で鳴いていて空気は爽やか。館内で途中までオジサンが近くにいたので、散歩に行くのかと思ったら喫煙室に行ってしまった。なんてもったいない。男体山は少し雲が掛かっていたけど、湖の「逆さ男体」が美しい。朝早いのは釣り師たちで、今日もたくさん湯ノ湖にやってきていた。
   
 そのまま朝早く食事をして8時過ぎに宿を出た。早い行動は8時45分の「低公害バス」を利用するためである。土日だけの特別便である。混むのかと思ったら、僕ら夫婦の他には一人だけとガラガラだったのは驚き。小田代ヶ原を横に見て、今回目指すのは「西ノ湖入口」である。関東最高の秘湖、「西ノ湖」(さいのこ)は中禅寺湖の奥にあってこのバスに乗らないと行けない。(いや、ものすごく歩くのを覚悟すれば、湖畔から歩いて行けるが。)バスを降りて、吊り橋を二つ渡り、快適なカラマツ、ミズナラの林道を歩くのは気持ちいい。関東屈指のハイキングコースだと思う。大きなカワラタケ(キノコ)も生えていた。
   
 華厳の滝がチョロチョロと流れるだけになっていることは3月に行ったときに書いた。最近はますます減っていて、マスコミで取り上げられることも多い。中禅寺湖を初め、どこも水量が減っている。西ノ湖はどうかなと思ったら、これはまた極端に水量がない。周辺の山に相当の大雨が何回も降らない限り、元に戻ることはないだろう。まるでアラル海(中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンの国境にあった元世界第4位の湖。現在は5分の1以下になったとされる)と思うほど。5年前と13年前の画像を見つけ出したので、比べて欲しい。13年前は台風直後で極端に水量が多かった。大体同じ場所から同じような構図で撮った写真である。2011年は水量が多すぎて、他の写真を撮る位置よりずっと後ろで撮ったから木が写ってる。
  (2019年)(2011年)
 西ノ湖から少し戻って、中禅寺湖畔の千手ヶ浜(せんじゅがはま)を目指して歩く。このコースも何度も歩いている気持ち良いコース。千手ヶ浜は低公害バスの終点である。5月末からクリンソウが咲くことで有名。湖に出ると、男体山は雲に隠れていたが空気はほぼ夏色になっていた。ここは桟橋もあって船も着くが、桟橋が完全に浮き上がって船どころではない。クリンソウはよく見ると少しある赤い花。もうほとんどなくなっていた。さて朝は早かったので開いてなかった赤沼(バス始点)のネイチャーセンターへ戻ってから行ったら、今歩いたばかりの千手ヶ浜へ行く道が、熊の目撃が最近一番多い道だった。最後の写真をよく見ると判る。今回は鹿と猿は見たが(日光ではよく見る)さすがに熊を見たことはない。別に見なくて良い。
   
 さて、その後はすぐいろは坂を下りて、お昼を食べてから久しぶりに霧降高原に行ってみた。6月から7月に掛けてニッコウキスゲが咲き誇ることで知られる。だけど午後に行ったらもう(3つもある)駐車場が全部満車で、まあいいかと帰ってきた。確かに遠くでニッコウキスゲがいっぱい咲いているのが見えた。さて、1日目は雨ということもあるが、お目当ての昼食場所が空いてなかったり、うまく行かないことが多かった。雨だから室内で見られるところと思って、華厳の滝そばの日光自然博物館に行くことにした。前に行ってるけど2023年にリニューアルしたというから行ってもいいかなと思った。ここも雨で来てるんだろう小学生が多くて閉口したが、展示はなかなか面白かった。男体山のヴァーチャル登山とか昔の噴火の再現映像とかさすが最新の技術で面白かった。
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3月の奥日光はまだ真冬ー異常に水量がない華厳の滝

2024年03月15日 22時37分58秒 | 旅行(日光)
 突然また奥日光へ旅行。そろそろどこかへ行きたいな、できたら暖かい方が良いなと思いつつ、なにかと用事が立て込んでいた。ところが最近定宿にしている休暇村日光湯元に安いプランがあると気付いて、急に行く気になった。今の日光は外国人観光客の方が多い感じだった。行って判ったけど、確かにこの時期の日光には日本人客が少ない理由がある。年度末の平日だから現役世代は行きにくいに決まってるが、それだけではない。日光杉並木や世界遺産寺社に立ち並ぶ杉の大木が茶色くなって花粉を出している(と思う。)まあ我ら夫婦は花粉症に縁がないので、この時期でも行けるのである。

 今回は特急スペ-シア(新型のスペ-シアXじゃなく)で行って、そこからバスで行動。奥日光は今も寒い時期で地吹雪や路面凍結が心配。宿泊客は乗降自由のフリーパスが半額になる(3月いっぱい)。湯元温泉までのフリーパス3500円が1750円になるのである。寝ててもいいから冬はバスが安心。車で回ると駐車場がちゃんとある場所に入ってしまう。駅前からすぐ乗るのではなく、裏通りを歩いたので、1日目も2日目も今まで知らなかった店でお昼を食べて面白かった。

 東武日光駅からいろは坂あたりまでは道には雪がなかったが、いろは坂の途中から道に雪が積もっている。中禅寺バスターミナルで下りてみると、北風が吹いて寒い寒い。こんなに寒いのか。宿に着く頃には粉雪舞い散る天気になってしまった。宿から見た外の風景を撮ったのが下の1枚目。2枚目は宿だが、完全に真冬じゃないか。3枚目は近くにある奥日光小西ホテル。大きなつららが凄い。少し周辺をハイキングしようかと思ってたけど、考えが甘かった。冬用の装備をしてない限り無理である。
  
 今回は久しぶりに華厳の滝の真ん前までエレベーターで行ってみた。もう何度も行ってるし、駐車場が有料だから車で行動するときは通り過ぎてしまう。今回行ったのは、歴史的に水量が少ないという話を聞いていたからである。行くまでの道は雪掻きされて歩けるが、雪は横に山となっている。男体山が晴れて良く見えた。
 
 華厳の滝が見えてくるが、確かに遠くから見ると「何このチョロチョロ流れてるヤツ」という感じ。外国人客はこういうものと思うのか、喜んで皆写真を撮っている。実は華厳の滝の水量は管理されていて、中禅寺湖の水が滝になっている。今年は例年にない暖冬で雪が少なく、中禅寺湖の水位自体が見たことないほど低くなっていた。その結果、華厳の滝はまあ一応あるという程度になってしまった。2011年に行ったときは雨台風直後で、毎秒60トンと異常に豊かな水量だった。今回は0.3トンというけど、多分もっと少ない。比べてみるとよく判るだろう。(逆光で見にくいけど。)空は快晴なんだけど。
(2011年)(2024年)
 その前になるが、駅から裏通りを歩いて、面白そうなお店があれば食べたいと思っていた。いつもは通らない裏道はこんな感じなのか。あちこちに神社やお寺があるのも日光らしい。結局は東照宮への参道に出て、「弦庵」という手打ちそばに入った。何組かいた客のほとんどは「日光ゆば蕎麦」か「日光ゆばせいろ」を頼んでいたようだが、つい他で食べられないと思って「グリーンカレーそば」を注文してしまった。ま、おいしいんだけど、合うかどうかは…? 世界の弦楽器が壁際に並んでる店だった。
  
 宿の休暇村はやはり過ごしやすい。布団もエアーになったし、デザートやコーヒーを部屋に持ち帰ってもいいという。(持ってかないけど。)お風呂も緑色の大浴場と白色の露天風呂にじっくり浸かるとうれしい。2日目は早めに町まで下りてしまうことにして、実は行ったことがない「憾満ヶ淵」(かんまんがふち)を歩いた。「裏見の滝入口」でバスを降りて、小学校を過ぎると「大日堂跡」に出た。この辺の案内板を読むと、どれも「明治35年の大洪水で流され」と出ている。1902年にスゴイ洪水があったらしい。昔はそこに「大日堂」という施設があって、日光に来た明治天皇が立ち寄ったとか。庭園もあって美しい名所だったという。
  
 普通は神橋方向から行くことが多いと思うが、今回は逆コース。少し歩くと、大谷川(だいやがわ)の流れる渓谷「憾満ヶ淵」である。地蔵が並んでいて、何体あるか数えるたびに違うとかで「化け地蔵」と言われる。半ばあたりに「霊庇閣」(れいひかく)がある。対岸の不動明王石像を供養する護摩壇だったというが、これも洪水で流され1971年に再建された。
   
 渓流から離れて大通りに出ると、金谷ホテル歴史館付近だった。そこのレストランも美味しいが何度も行ってる。そのちょっと先にピザ屋があると、前日に気付いた。ナポリピッツァの店(リンネ)で、大きな窯で焼いているのが見える。一人で焼いてて時間がかかると断りが出ている。なかなか美味しかった。そこから駅に戻って、電車まで時間があるので「明治の館」のケーキショップで一休み。あることは知っていたが、売店だけだと思っていた。しかし、2階で食べることも出来る。喫茶メニューだけだが、明治の館の有名なチーズケーキを楽しめる。案外人がいないし、駅を見下ろせて穴場だなと思った。
  
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4年ぶりの日光旅行を、台風が「直撃」!

2023年09月08日 22時18分21秒 | 旅行(日光)
 日光に一泊旅行。毎年のように行っていた日光だが、今回は実に4年ぶり。このブログを調べたら、2019年9月以来だった。2020年はコロナの影響があったけど、その後は母親を置いて出掛けられない感じだった。夏など冷房を付けておくと、猛暑でも暑さは感じないと消してしまう。ま、そういうわけでいろんな旅行助成も全然利用出来ずに終わってしまった。

 あまりにも暑い東京を逃げ出して、そろそろ日光へ行こうかと予約しておいたら、何と旅行の頃に台風が来るというじゃないか。これは困った、でもまあ、7日は何とか持ちそうな予報だったので、取りあえず出掛けることにした。今回は日光まで電車で行って、駅前でレンタカーを借りた。東武鉄道の新型特急スペーシア X(SPACIA X)に乗ってみたかったのである。
   
 時間的に朝9時半頃に春日部から乗って、10時50分に着く列車にするしかない。スペ-シアXは確かにゆったりして楽。いろんなシートがあるけど、よほど早く取らないとスタンダードしか無理みたい。結局寝ちゃうんだから、何でもいいようなもんだけど、やっぱり宣伝してると乗りたくなる。東武沿線に住んでるから、通るのを見てるのである。あっという間に着くが、東武日光駅もずいぶん綺麗に改装されている。11時からレンタカーを借りたが、お昼には早すぎる。ちょっと市街を見て回ると、無くなった店もあるし、新規開店した店もある。やはり外国人観光客が多いが、これは以前も同じだった。

 何度も行ってる「食堂すずき」がまだやってなかったので、東照宮近くの「明治の館」に行った。ここは母親が好きだったところで、名物のチーズケーキを小さい頃から知っている。名前通りに明治時代に建てられた洋館は、『登録有形文化財』に指定されている。夫婦で「オムレツライス」と「スパゲッティミートソース明治の館風」を頼んだ。クラシックな味だが、美味しい。「明治の館風」はメンチカツが乗っていた。コケが美しい裏庭も良かった。そこにある精進料理の「堯心亭」はやってなかった。
   
 晴れてるうちに一気にいろは坂を登って、そのまま立木観音先の中禅寺湖道路を登る。ここはいつも車が少ないが、半月山駐車場まで行くと中禅寺湖や男体山を望める絶景スポットだ。当日の天気が良く判るが、この日は男体山の頭が雲の中だった。それでもまだ持ちそうだ。昔は中禅寺湖畔から中禅寺湖道路にかけては、サルやシカを必ず見たものだ。今回はサルが一匹いたけど、ずいぶん少なくなった感じ。大分猿害が騒がれたので、対策が取られたのか。
  
 今回は2日目が晴れていれば、渇水しているらしい西ノ湖へ行くつもりだった。しかし、どうもそれは無理らしいから、行動できるのは1日目しかない。頑張って赤沼駐車場まで急行して、低公害バスに乗った。バスもすっかり大型に代わっていた。交通系ICカードが使えるようになって便利だが、一回500円は値上がりしたなあと思う。近いけど時間的に小田代ヶ原しか行けない。木道が整備されていて気持ち良い。日光も結構暑かったが、さすがにここまで来れば涼しい風が吹いている。
  
 小田代ヶ原にそびえる有名なハルニレ「貴婦人」。やはりこれが一番の目当てで、何度も見てるのについ撮ってしまう。小さくてよく見えない写真もあるが、拡大すれば向こうに見えている。まだ完全な草紅葉じゃないけど、湿原が美しい。
    
 赤沼駐車場まで戻ると、小学生がズラリ。バスが十何台も停まっている。ようやく日光に林間学校が戻ってきた。それはいいけど、集中しすぎじゃないか。光徳牧場へ寄って、アイスクリームを食べていこうかなと思ったら、そこもバスがいっぱいで小学生がアイス売り場に並んでる。こりゃダメだと思って、さっさと休暇村日光湯元まで直行した。最近ずっと泊まってた休暇村も、宿泊代が高騰している。だが、布団が西川のエアーになってた。

 温泉に入ると、やはり身体に効くなあと思った。もう入った瞬間に違いが判る。それだけで来た甲斐があった。夕飯で久しぶりに飲んだ純米吟醸の「天鷹」も美味しかった。食事にも変化がある。サラダは最初から箱に盛られている。以前はアイスクリームを自分で盛れたが、今は端っこの冷凍庫に小さな袋入りが置いてあった。コロナの影響は大きいな。ということで、この日はジャニーズ事務所の記者会見を夕方にテレビ中継していたらしいが、僕は全く見てない。夕食後にテレビで天気予報をずっと見ていたが、単なる雨というより台風直撃である。旅行に行って雨に当たることは時々あるが、今回は大変だ。

 レンタカーは3時まで借りているが、そこまで居てもすることがない。それは何とかするとしても、どう考えても予報によれば、その頃関東南部を台風が通過して大雨である。列車が止まったら帰れなくなる。暴風雨のいろは坂を下るのも嫌だし。ということで2日目はさっさと帰ることにした。帰りの指定席も買っていたが、それも放棄。レンタカー代も帰ってこないけど、やむを得ない。ということで2時頃には家に帰って来たが、何とその頃から台風はゆっくりになり、上陸しないことに変わった。家の辺りも雨は降ってるけど大雨ではなかった。まあ安心を買ったと考えるしかないんだろう。
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また奥日光へ、夏が終わる2019年9月の旅行

2019年09月05日 23時21分47秒 | 旅行(日光)
 そろそろどこかへ行きたい。9月になって安いプランで、また奥日光。宿はいつもの休暇村日光湯元である。同じところばかり行ってるから、特にもう書くこともないけど、備忘のために書き残す。東京は蒸し暑かったが、一日だけ涼しくなった。それが旅行に出かける9月4日だから、何だよという感じ。

 僕はこの時期によく奥日光へ行ってる。以前、8月終わり頃に「森のコンサート」という、ホテルのロビーで気楽に聞けるコンサートがあってずいぶん行った。秋になりきる前の、夏の避暑地のきらめきが去って行くムードが好きなのである。レンタカーで行ったんだけど、一日目の中禅寺湖あたりは濃霧で全く見えない。そこらへんの写真を最初に載せても何だから、後に回したい。二日目は曇りがちながら安定していた。戦場ヶ原の赤沼車庫から「低公害バス」に乗って、「西ノ湖入り口」で降りて西ノ湖(さいのこ)まで歩いた。西ノ湖は久しぶりで、今回はすごく水が多かった。
   
 西ノ湖への道はすごく気持ちがいい。落葉松(からまつ)の林が続き、15分ぐらい歩くと吊り橋に出る。ほとんどフラットな道だから、楽しい気持ちで「いいなあ」と思って歩く。ところで、今回は「テープを巻いた木」が多かった。鹿の食害防止だという。説明文を見ると、トウモロコシから作られた自然に戻るテープだという。それでも皮の部分を食べられた木がかなりある。こういう対策のためか、昔はこの付近でよく見た鹿も最近は見なくなった。糞や足跡はあるから、水飲みには来てると思うが。
   
(上の写真、2枚目が説明、3枚目にテープの林、4枚目に食害の様子)
 1日目、いろは坂から中禅寺湖は全く霧の中だった。霧を抜けるかと思って、湖南岸を上る無料の中禅寺湖道路を登ってみた。全く何も見えないのに驚き。戦場ヶ原まで進むと何とか雲が取れてきた。三本松園地のあたりで、男体山も見えてきた。4枚目、戦場ヶ原も何とか見える感じ。
   
 もうそのまま湯元温泉に着いちゃったので、あまりに早い。何もしてないので、せめて湯ノ湖の周りを歩こうかとなった。(いつもと同じく妻と一緒。)やっぱり気持ちいいな。コケがきれい。湖に温泉が湧いてるあたりは少し暑い。釣りをしている人が多いけど、少し歩くと(車道すぐなのに)静かな散歩道になる。
   
 最後に食べたもの。一日目は道が空いてて日光宇都宮道路を快調に進み、終点から戻って、金谷ホテル歴史館カテッジイン野菜カレーを「百年カレー」だと思い込んでいたが、実は違うんだと後で気づいた。でもカレーも、セットのアイスクリームも美味しい。続いて休暇村でいつか食べたかった「日光天然氷のかき氷」を。最近話題なので一度は食べたかった。最初の写真が出てきたままで、次がスカイベリー(いちご)のシロップと練乳を掛けた状態。この練乳が写真的には映えない。後で見たら、宣伝用の写真はイチゴしか掛かってない。でもこのかき氷は素晴らしく美味い。氷という感じではなく、スイーツとして通用する。そして基本は水なんだからケーキより低カロリー。
  
 宿の夕食はすき焼き。最近よく頼む「天鷹」一合を頼んだら、ロビーでやってたビジターセンター職員による自然ガイドで寝込んでしまった。二日目はいろは坂を降りて、鈴木食堂でピザを食べた。日光駅と神橋の中間あたり、「御幸町」(ごこうまち)信号のところにある「伊中和」と書いてある不思議な食堂である。けっこう有名になって、メニューが複雑化している。何を頼んだらいいのか迷うが、元はイタリアン。でもラーメンが実は美味しい。その後、小杉放菴記念日光美術館で「木版画で旅するにっぽんの風景―吉田博と川瀬巴水を中心に―」を見て帰った。
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久しぶりの奥日光

2018年09月25日 22時56分52秒 | 旅行(日光)
 久しぶりに奥日光に旅行した。「久しぶり」と言っても、このブログを見直したら、2017年5月に行ってる。一般的には「また」に入るかと思うが、僕にはこれで「久しぶり」になる。旅行自体が半年ぶりで、昔に比べて全然行ってない。お金もヒマもないけど、一番の原因は同居している母親が高齢化していること。涼しくなってきたし、最近は元気なのでそろそろいいかなと。こっちも時々息抜きできないと困る。温泉に行きたいなあと体が求めてくる。

 ということで、いつも行ってる休暇村日光湯元。今さら施設やお風呂、食事なんかは紹介しない。今回は車を借りて行ったけど、問題は天候。2日目はもう雨で決まりみたいだった。1日目も危ない感じだけど、何とか持ちそうなので、1日目に軽くハイキングしようか。昼食も「金谷ホテル」とか「明治の館」とか休日で混んでそうなところは敬遠して、日光IC出たところにあるイタリアンの「マティータ」というお店にした。時々利用する穴場。「日光マイタケの和風パスタ」が美味しかった。

 一生懸命「いろは坂」を上って、戦場ヶ原入り口に赤沼駐車場から出る13時25分発の「低公害バス」に間に合わせて、小田代原(おだじろがはら)を散策した。ここは「貴婦人」と呼ばれるハルニレの木で有名。9月半ばから10月にかけて草紅葉が見事。その向こうに男体山が見えると素晴らしい景観になるが、今回はダメかなあと思ったらだんだん晴れてきた。
   
 木道を歩いていると、とても気持ちいい。でも上を見上げると今にも雨が降りそうな黒雲も。同行の妻は絶対降ると言って、バス停のあずまやで待ってると戻ってしまった。僕は降っても大したことはなかろうと小田代原を一周。でも裏側は風景が映えないのでまあ運動という意味である。落葉松(からまつ)はまだ散ってないので空を見上げると抽象画のような感じ。雨は降り始めたが木の下を歩くので、そんなに濡れない。そのうち止んでしまった。
   
 それから光徳牧場へ寄って、アイスを食べて牛さんを見る。ここのアイスは絶品だ。もう写真はなし。それから宿へ向かうが、もう雨が降り始めている。風呂へ入って、夕食に満足。大田原の「天鷹」純米大吟醸1合を飲んだ。これはつい頼んでしまうなあ。もう一回温泉に入って、すぐに寝る。いやあ、ずいぶん眠った。朝起きて部屋から見た景色が下の写真。もう雨である。

 ただ早く帰ってももったいないので、金精道路を上って丸沼高原までドライブ。少しは紅葉があるかと期待したが全然ない。日光白根山ロープウェイも完全に視界不良。花豆の蜜煮を買って引き上げる。帰り道は雨がものすごくなり、雷まで鳴ってきた。いやいや、少し休憩しようかとお茶にする。中禅寺金谷ホテルがやってるコーヒーハウス「ユーコン」。11時ぐらいでまだ早いので「百年カレー」は止めにして、金谷ホテルのケーキでもと思ったら、「スカイベリーとナッツのワッフル」というのがあった。これが「インスタ映え」だねという感じ。ユーコンの内観と外観も。
  
 市内に戻って、母親が好きな湯澤屋酒饅頭と自分のために落合商店紫蘇まき唐辛子。それから今市の「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣」で蕎麦と買い物。ここは日光土産はなんでもある感じで、わざわざ高速を降りても行く価値がある。金谷ホテルベーカリーや日光にあるユニオンソース、野菜も豊富で安い。蕎麦屋「蕎粋庵」はなかなか美味い。店名は「きょうすいあん」で「蕎」は「きょう」なのかと知る。それから宇都宮からは下の道を通り「道の駅しもつけ」でまた野菜をいっぱい買って帰ってきた。一日中雨だった。
 
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やっぱりすごい陽明門-日光旅行②

2017年05月12日 21時29分51秒 | 旅行(日光)
 3日目はノンビリと出て、すぐにバスに乗る。そのまま市内まで降りて、東照宮だけという計画である。何度も行ってる日光、家からそんなに遠くない日光で、もう頑張ってあれこれ見て回る気はない。だから、輪王寺や二荒山神社は見ない。もう「平成の大修理」を終えた陽明門周辺を見ればいい。

 日光東照宮を見るのは、多分4回目か5回目。小さいころに家族で行ってるかもしれないけど、思い出にあるのは小学校の移動教室である。東京の東部の小学校では日光に行くことが多い。その後、結婚してから一度行き、だいぶ行ってないなと思って数年前にも行ってみた。そうしたら、なんだか色も落ちて見栄えが今ひとつ。こんなだったかなとちょっとガッカリした。

 もともと陽明門みたいな「豪華絢爛」を誇るようなものは好きじゃない。高校の修学旅行で京都の銀閣詩仙堂を見て、こういうのが好きだなと思った。「派手」よりも「渋好み」が好きだというのは、本や映画も通じて同様である。だけど…とだんだん思ってきた。「狸親父」イメージで、若い時はどうも好きじゃなかった徳川家康だけど、その後250年以上も本格的な対外戦争も内乱もない平和を築いたのは間違いない。同時代の世界では奇跡に近い。ある意味、「世界史的偉人」なんじゃないか。

 そうして大修理が終わった陽明門は、壮麗極まりない。大迫力である。やっぱりすごい。こんなに美しくなるのか。確かに「豪華絢爛」系ではある。でも、これは日本において、その方向で頂点を極めたといってもいいのではないか。有名なものも多いし、有料入場料1300円は決して高くないだろう。
   
 一番の目玉はやはり陽明門だろうけど、ちょっと順番に書いていくと、荘厳な杉並木が東照宮の周りに立ち並び、ムードが高まってくる。今は外国人観光客がいっぱいで、大体写真を撮っている。今は小中高の子どもたちも多く、とにかく人がいっぱい。人が写らない写真をじっくり撮りたかったら、朝一番に行くべきだろう。五重塔もあるけど、大体これは逆光でうまく撮れない。どんどん進んで行く。有料区間に入っても、なかなか陽明門は遠い。そうだったっけ。
 
 それよりまずは、「三猿」がある。入ってすぐの神厩舎の上である。猿をモチーフにした8枚のレリーフがある。全部撮ったけど、まあ有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」を。どうせだから、動物をまとめておくと、奥宮へ向かう祈祷殿入口に「眠り猫」。あれ、こんなに小さかったっけ。猿も猫も、素晴らしく色が再生されている。昔のガイドブックがある人は見比べてみると、こんなに違うかと思うだろう。眠り猫の裏は「」である。もう一つ、三猿の近くに「」もある。想像で書かれた象である。他にもいろいろな動物像があり、それぞれ宗教上の意味があるようだけど、どうもそこまで熱心に見たことはない。
    
 本殿も国宝だけど、中は写真を撮れない。また「鳴龍」も写真が撮れない。そこで「奥宮」へ。ここも前に見てるんだろうか。延々と石段を登っていく。そりゃあ、山寺や金刀比羅宮ほどじゃないけど、やっぱりかなりきつい。どんどん登ると、一番上に家康の墓所がある。頑張っていく価値はあるとは思うけど、真夏はきついだろう。上の方に休憩所があり、なぜだか自販機は全部「おーいお茶」ばかり。ここまでどう運ぶのかと思ったら、帰るときにお茶缶の箱をたくさん背負った人とすれ違った。
   
 他にも、周辺で芭蕉の句碑や石鳥居(重要文化財)が旧宝物館の近くにあった。また三つ葉葵の徳川家の紋が逆になったオランダ渡来の灯篭など、いろいろ撮ってるけどここではもう省略。一つだけ、東照宮のホームページにも出てない情報を。それは「障害者割引」である。多くの文化施設では、障害者福祉手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)を提示することで、付き添い者を含めて割引を受けられることが多い。ホームページに紹介がないんだけど、東照宮の場合、手帳掲示で「700円に割引」と書いてあった。

だけど、なぜだか、「鳴龍」が見られない。確かに「鳴龍」はバリアフリー構造ではないし、静かに聞かないといけない。もちろん、1300円の正規のチケットを買えば見られるんだろうけど、手帳で割引にならないのはどうしてだろう。付き添い割引がないのも解せない。
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植物園と大使館別荘-日光旅行①

2017年05月11日 21時32分35秒 | 旅行(日光)
 ゴールデンウィークが終わったので、旅行にでかける。毎年行ってる日光だけど、しばらくぶり。最近は東照宮の陽明門が40年ぶりの修理が終わり、テレビ番組でもよく紹介されている。東武鉄道では「リバティ」という新型特急が運行を開始し、それで行こうかなという計画である。今日帰ってきて全部書くのは大変なので、陽明門の話は次回に回して、まずは1日目と2日目のことを。

 まあ、リバティという特急は、まあこんなものかなという感じ。車内販売もないし、「スペーシア」より下なんだろう。湯西川温泉や会津高原に行くときは便利だと思うけど。自分の家からは、いつも都心方面に向かうときと逆に、下り電車に乗って春日部で乗り換える。家から2時間ちょっとで日光。フリーパスでバスに乗れば、いろは坂を自分で運転するよりも楽だなあと思える。

 時間があるからどこか寄っていこうかと思って、最近よく行ってる日光植物園に行った。正式には「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」で、小石川植物園の分園である。けっこう広いし、珍しい植物がいっぱいあって、何か咲いている。去年だったか、春に行ったときに桜と水芭蕉が同時に咲いててビックリした。今は桜やアカヤシオは終わり、どっちかというと地味な花が多い。
 
 上の最初の写真は「マムシグサ」で、名前の由来は見れば一目瞭然だろう。蛇の頭のようなのが花である。サトイモ科。次が「クマガイソウ」、ラン科アツモリソウ属で、アツモリは平敦盛、クマガイは熊谷直実である。花を昔の武将がまとった「ほろ」に見立てたという命名だというけど、今じゃきついかも。絶滅危惧種だということで、ここでも群生地が囲われていた。という風に書くと、僕が植物に詳しいかと思われるかもしれないけど、この花は何だと指摘するのは同行の妻である。

 ところで、植物園近辺に何やら集団的人物が集合している。見れば「警察」の腕章が。何かあるのかと思って、よく思い出してみれば、そう言えば来週天皇夫妻が日光に行くという話があった。調べると日光植物園にも寄ると出ている。植物を見るというより、ここにある建物で戦時中に授業を受けていたらしい。植物園中にいっぱいいて、今から警備しているというより、なんか予行練習みたいなことらしい。
    
 そんな日光植物園で今咲いてたツツジは、これがアカヤシオかなあと思うと、受付で聞くと違うという。「クロフネツツジ」という花なんだという。上の最初の写真だけど、うっすらとピンクの大きな花が咲きそろいキレイである。今調べてビックリしたんだけど、これは「カラツツジ」とも言い、朝鮮半島から江戸初期に伝来したという。半島では南北問わず愛好されているらしく、キム・ジョンウンの母という高英姫を指す花とされてる由。へえ、ですね。池へ行くと、まだミズバショウの花が残っていた。でも、池の大部分では、もう大きく育ったミズバショウとなっていた。

 ということで、日光は新緑かなと思ってきたんだけど、行ってみるととんでもない。いろは坂あたりまでが新緑で、中禅寺湖は桜の咲くぐらい。それより標高が高い戦場ヶ原や湯元温泉はまだ全く緑がない。道端には残雪が残っているではないか。これは奥日光としても遅く、3月末に雪が降った影響で2週間ぐらい季節が遅れているという。いやあ、あまりに寒いのを軽視して、風呂に入った後で冷えて具合が悪くなってしまった。(宿はいつも行ってる休暇村日光湯元。)

 今回は連泊の予定だけど、あんまり頑張る気はなくて2日目は宿が主催する「大使館別荘めぐり」に申し込んであった。英国大使館別荘記念公園が昨年夏に完成したが、まだ行ってなかった。バス便が季節運行で、車がないと行きにくい。天気予報は雨で、曇天の霧混じりで山や湖もよく見えないが、何とか雨は降らなかった。今まであったイタリア大使館別荘記念公園は駐車場から1キロ近くあって、ちょっと歩いて遠いかなという感じがあった。でもちょうど中間に英国大使館別荘があって、断然行きやすくなった。その代りに有料になったけど。
   
 中を見ると、ほぼ新築っぽい雰囲気で、ここにもともと別荘を作ったアーネスト・サトウなどの展示パネルが並んでる。作った時は建築史に有名なジョサイア・コンドルが助言したという。サトウやグラバーなど幕末明治の英国人は、中禅寺湖を「発見」し、ここを夏の高級避暑地とした。ルアー・フィッシングを広めたのも、というか日光にマスを導入したのも英国人である。そんな日光の昔を思い起こさせるムードに包まれた記念館である。スコーンを食べられるラウンジがある。
  
 外にあった説明版を見ると、コンドルが三段に石積みを考えたという。ちょっと離れたところから撮ったのが3枚目の写真。そこから少し行くと、イタリア大使館別荘記念公園である。そこはまあ、何度も行ったから簡単に。夏に行くと、このあたりは実に天国的な空間で、美しいったらない。ただし、ブヨがいる。なかなか世の中は難しい。ただキレイで涼しいだけの場所はない。
  
 さっさと帰って、のんびり湯元ビジターセンターなどをめぐる。部屋から見ていても鳥が多く、露天風呂でもウグイスがよく聞こえる。見えるのはもっと小さな鳥なんだけど、よく判らない。頭が赤いのはヤマガラのようで、もっと小さいのはコガラ、シジュウカラなんかかな。ビジターセンターで図鑑を見てるとそんな感じ。いつも双眼鏡を持ってくるんだったと後で思う。
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霧と雨の日光旅行

2016年09月22日 21時15分16秒 | 旅行(日光)
 どこか温泉へ行きたいと思う。そう思って、お芝居や落語もしばらく見ずにお金を節約。でも、どこへ行くかが難しい。今年の気候はずっと不安定で、8月半ばころから毎週のように台風がやってきている。8月には東北や北海道に大被害を出し、最近は九州や四国に大雨をもたらした。なんでも台湾や北朝鮮にも大きな被害が出ているという。どこへ決めても雨に当たる可能性は高い。ということで、初めて行くところが雨じゃ残念なので、毎年のように何回も行ってる日光へまた行くことにした。

 日光なら雨なら雨で、よく知っているから、まあそういう日もあるかと思えそう。そう思って一月ぐらい前に決めたんだけど、ホントに台風に当たってしまった。直撃かと思ったら、前日夜に温帯低気圧になって関東を通りぬけていった。それでも台風一過とならず、気温も低く、雨が降ったりやんだりのような天気だった。割と旅行日は晴れに当たるんだけど、今年のようにずっと台風が来てると避けようがない。農業もそうだが、観光への影響も大きいだろう。今日は祝日だけど、ガラガラだった。

 ということで、一日目も二日目も大した行動をしてないんだけど、とりあえず今日行った小田代ヶ原(おだじろがはら)の写真から載せておく。休日だから、本来なら戦場ヶ原端にある赤沼駐車場は、低公害バスに乗る人々で満杯である。自家用車通行止めで観光向けバスを出しているわけである。でも、今日は雨が降ってて人が少ない。せっかく休日ダイヤでバス便は多いのに。小田代ヶ原は、戦場ヶ原のさらに奥にあって、湿原から乾燥しつつあるものの広大な湿地帯になっている。そろそろ草紅葉が広がっている。一枚目の写真、向こうに見えているのが「貴婦人」と呼ばれる白樺。
   
 いつもならバスを降りたら、木道をずっと歩くか、あるいはバスを乗り継いで行く。でも、今日は雨が降っているから、少し歩いて止めにする。次のバスで戻っちゃおうという考えである。日光は今後10月になると、紅葉狩りの客で大賑わいとなる。一年で一番のハイシーズンである。宿の値段も高くなるけど、何しろいろは坂が大渋滞で時間が読めないのが困る。9月は夏休みと紅葉の狭間の、ちょっと空いている期間なんだけど、それでも最近は外国人が多い。低公害バスにも乗っていて、熱心に写真撮りに来ているらしい。

 さて、一日目に戻って。一日目も雨である。まあ、バスで早く中禅寺湖に行ってしまおうと思う。今夏オープンした「イギリス大使館別荘記念公園」に行こうかと思う。ところが何にも見えない。それどころか、バスがない。バスが出ているはずなんだが。よく見ると、8月31日で終わり、今度は10月一杯出ている。9月だけ運休なのである。「半月山行き」のバスなんだけど、中禅寺湖バス停から歩くと40分ぐらいかかる。雨の日に歩きたくない。どうせ男体山も何も見えないんだから、止めようと思う。一応「華厳の滝」に寄ると、こんな霧である。観瀑台から撮った写真の向こうに音は聞こえている。

 宿泊は最近の定宿、休暇村日光湯元なので、もう早速行くことにする。ところが、予想に反して、奥へ行くほど雨が上がり、うっすら日も差しているではないか。雲を通りぬけてしまった感じである。チェックインの時間には早いので、温泉街を少し散歩していこうか。源泉地帯まで行ってみる。途中に「温泉神社」があるが、そう言えば行ったこともなかった。勝道上人が開湯してすぐ、700年代の創建というけど、それはちょっと古すぎるよなあ。隣に朽ち果てんとしているお土産屋の廃墟が…。
 
 源泉というのは、奥日光の中でも一番の奥、湯元温泉のどんづまりにある。あちこちの温泉にある「地獄」に近いけど、フラットな湿原みたいな感じのところにお湯がポコポコ湧いている。そこに小屋のような建物がいっぱいあり、それぞれの宿の名前が書いてある。中には江戸時代から続く、板屋とか釜屋なんていう旅館もある。ここから湯元温泉の各宿に配湯されるだけでなく、戦場ヶ原の下を通って中禅寺湖畔の宿まで供給されている。「日本で四番目に濃い硫黄泉」だということで、循環にもできないのかと思うが、全部の宿が掛け流しなんだから湧出量も多いんだろう。
   
 宿のお風呂は行くたびに色が違うが、今回は緑色の湯。脇腹から腰に違和感があったけど、だいぶ和らいだ。もうゆっくり寝て、2日目の天気に期待するが、今日は朝から昨日以上の雨。ということで、冒頭の小田代ヶ原ちょっと見散歩になった。バスを待って、日光市街に下る。金谷ホテル歴史館の隣でカレーを食べ、ぶらぶら歩きながら紫蘇巻唐辛子と湯沢屋の酒まんじゅうを買って、最初の特急で帰る。今回はホントに温泉に入るだけのような旅行だった。まあ、日光はまた行くんだろうし、たまに雨に当たるのも仕方ない。飛行機で行く旅行なら中止の可能性もあったし。

  最後に、宿の真ん前の湯ノ湖の様子。ここまで陰鬱な風景も珍しいが、それでも釣りで来ている人がいっぱいいた。
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日光で桜を見る

2016年04月21日 22時29分04秒 | 旅行(日光)
 19、20に日光旅行。日光には昔から何度となく行ってきたが、そう言えば4月は行ったことがなかった。春休みとGWの間は観光客が少ない。そういう時期に行ってみると、ここも外国人客の方が多い感じ。ちょうど桜のシーズンで、この時期もいいなと思った。いつも通り奥日光の湯元温泉でノンビリが主眼で、ちゃんとハイキングする気はない。桜を初め、花が一斉に咲き始めていたが、山の新緑はまだ。雪は山の上の方に少し残っている。樹林帯が遠くまで見通せる季節である。

 市内は翌日にブラブラ歩こうと思って、まず世界遺産のあたりへ。東照宮も輪王寺も何度か見てるから、もうタダの領域しか歩かない。歴史散歩じゃなくて、桜散歩なので。輪王寺の三仏堂の前に金剛桜というのがあり、山桜の突然変異種として天然記念物に指定されているという。残念ながらほとんど咲いてなくて、満開は連休頃になるらしい。この桜だけで「金剛桜」という種類なんだからスゴイ。東照宮から二荒山神社、大猶院までザッと歩くけど、まあ大した写真もないので省略。

 じゃあ、どこへ行こうかと思ったら、日光植物園が開園しているので行くことにした。旧田母沢御用邸公園の先にあって、東大の附属施設である。もう10年以上昔に一度行っている。夏だったような気がするが、あまり覚えてない。今回行ったら、桜がここのメインにもなっていて、「大当たり」だった。何しろ「サクラ属」にあるほとんどの自生種と栽培種がある。アカヤシオやシャクナゲもある。それよりビックリしたのが、ミズバショウと桜が一緒に咲いていることである。
  
 なんだか判らないかもしれないが、上の最初の写真を2回クリックすると、後ろにあるのはソメイヨシノである。前にはミズバショウが咲き誇る。園内を大分行ったところにある「ミズバショウ池」。「夏の思い出」の印象が強く、尾瀬で6月に咲く花のような気がしてしまうが、山の湿地にはよくある花。夏に登山すると、お化けのように巨大化したミズバショウによく出会う。尾瀬より低地では早く咲くに決まってるが、日光では桜とコラボしてるとは思わなかった。
    
 上の最初の写真は「ニッコウザクラ」。あまり種類が多いので、桜の名前はもう忘れている。ニッコウザクラというのは、写真に名前が出ている。小さな花で珍しい。ヤマザクラの他、「リョクガクザクラ」など珍しいものが多い。そういう写真を載せるけど、後の方は名前がよく判らない。観察会もあるようだけど、いつか行ってみたい気がする。アカヤシオ(ツツジの種類)など、他の花を下に。
  
 その後にバスに乗って、湯元温泉に。いつもの休暇村日光湯元だけど、昨冬に少しリニューアルした。和洋室ができたり、露天風呂に壺湯を作ったり。この壺湯はなかなか良かった。今回は和室だったけど、湖がよく見えて気持ち良かった。部屋にあった椅子が面白いので、写真を撮ってきた。これは楽チン。翌日は湖を半周して、少し歩いてからバスに乗る。
   
 バスは西参道で降りて、どうしようかと思うが、川沿いの裏道へ行ってみる。桜が見えたので。バスの通る国道をそれて、ちょっと裏に入るだけで、ずいぶん知らない町になる。史跡探勝路を歩きながら、浄光寺というお寺が見えてくる。なんかいい感じで桜が咲いている。調べると由緒のあるお寺のようで、「菅笠日限地蔵」というのがある。お寺の中ではなく、駐車場の桜の写真。
 
 予定外の裏道を歩いて時間を取ったが、この大谷川(だいやがわ)沿いの道は発見だった。日光は奥が深い。街中にはソメイヨシノは少なく、枝垂桜が多い。「日光桜回遊」というガイドマップでは、「イトザクラ」となっているが、枝垂桜と同じである。蕎麦を食べてから、ゆっくり駅に向かって下って行く。そこにいろいろな桜がある。公園などの桜ではなく、個人宅にある樹木がパンフに掲載されていて、自由に見て回ることができる。(迷惑をかけないようにとは出ている。)まず、「岸野家のしだれ桜」(2枚)。駅から神橋に行く途中の左側、日光郷土センターの裏手にある。そこからバス通りの向こう側へ行って、「虚空蔵尊のしだれ桜」。最後が「高田家のしだれ桜」。高田家の桜など、個人宅というレベルを超え、道路をはさんで隣家まで続いている巨木で、それが見事に咲き誇っている。街中のあちこちにこういう桜がある。奥深い町である。
   
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さかなと森の観察園-日光旅行③

2015年07月23日 21時34分15秒 | 旅行(日光)
 奥日光の3日目。朝から見事に晴れている。もう一日、二日いたくなるけど、帰らないといけない。どうしようかなと思って、もうあんまり歩くのもなあと思う。久しぶりに「さかなと森の観察園」に行こうかなということになった。ゆっくりチェックアウトして、少し湖畔を散歩する。宿の真ん前が湖で、木道が整備されている。湖面に映る男体山などの山々が美しい。夏の湖を見るたびに、西脇順三郎の「くつがえされた宝石」という表現を思い出す。
  
 湖畔からバスに乗って、竜頭(りゅうず)の滝で降りるが、案外近くに行けない。こうだったかな。そこから少し下れば、「さかなと森の観察園」である。「国立研究開発法人 水産総合研究センター」とかいう面倒くさい名前が付いている。昔は「養魚場」とかそんな名前だったと思うけど、10年ぐらい前から今の名前。小さい頃に親に連れられて行ったことがある。また今の名前になる前にも、個人旅行で寄った。面白いところなんだけど、中禅寺湖畔には「イタリア大使館別荘記念公園」という素晴らしいところがあるので、車があるとついそっちに行くことが多かった。バス停でいうと「菖蒲ヶ浜」の真ん前。300円払って中へ入ると、まず「マスのエサ」をくれる。なんかペットフードみたいなちいさん粒がいっぱい。ここはニジマスなどを養殖して放流しているところなのである。
   
 歩いて少し行くと、展示水槽とか資料館があるが、その奥に飼育池がいっぱいある。そこにいるいる、マスの姿。エサを投げると、ワッと寄ってくる。近くの魚が集まるが、エサをめぐって争奪戦が始まる。遠くに投げても気づいてさっと泳いでくる。面白がっていると、その写真は撮れないんだけど。中禅寺湖の名物だったニジマスは、もともとはいなかった。明治になって、かのトーマス・グラバーが放流したのである。そう、グラバー邸の人。奥日光が外国人の避暑地帯だったのである。今もなお、原発事故後は食べてはいけないということになっていると思うが、釣りの名所になっている。上の三枚目の写真は、ニジマスのアルビノ。遺伝的に優勢で、隔離した池で飼育されている。
   
 ちょっと驚いたのが、チョウザメ。マスと一緒に飼っていても、エサには無関心で、われ関せずと底の方を泳いでいる。上の1・2枚目の写真で、なんだか大きくて黒い影はチョウザメ。チョウザメだけの池もあって、それが4枚目の写真。まあ、まだ日光でキャビアが名物になっていると話は聞かない。森の中に池がいっぱい、涼しいところをぐるっと回って、資料館に入る、ここは昔の建物が残っていて、古い感じの洋館に資料が展示されている。ここがなかなかいい。
   
 まあ、こんなところで涼しい夏を味わうのもいいのではないか。特に親子連れなんかだと面白いだろう。ちゃんと見なかったんだけど、「おさかな情報館」という施設も出来ている。レストラン等はないけど、飲食できるスペースはある。前も思ったけど、入る前に予想していたよりずっと面白いところだと思う。涼しいし、エサやりも素朴に楽しい。時間を見てバスに乗って、いろは坂を下って日光駅に戻った。
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夏色、奥日光-日光旅行②

2015年07月22日 23時30分44秒 | 旅行(日光)
 日光旅行2日目は、久しぶりのハイキング。車を手放したので、バスのフリーパスを買ってある。今回は無理をすると疲れてしまいそうなので、無理ない感じで。宿のある湯元温泉から、湯の湖を半周して湯滝に降りる。そこから小田代ヶ原(おだしろがはら)まで歩いて、低公害バスで赤沼に戻ってくる。まあ知らない人には判らないだろうが、もう地図を見なくても行けるようなコースである。(実際はもちろん要所要所で地図を確認した。)ここでは、夏を感じられるような写真を並べておく。まずは湯の湖から歩きはじめる。一周できるけど今回は簡単な道路側の道を。湖に向こうの山影が映える。4枚目は温泉街に近いけど、このあたりは温泉が湧きだしている。湯も温かいと思うが、鯉が集まっている。
   
 少し歩くと、葛西善蔵(かさい・ぜんぞう、1867~1928)の碑がある。悲惨な生活を描いた大正ごろの私小説作家だという知識はあるが、読んだことはない。というか、現代では読んでる人の方が珍しいと思うが。温泉に泊って、その時の作品もあるという。そこからまた少し歩くと、木橋があって、湯の湖の終わるところ。ここから湖水は一気に滝となって落ち、川となって戦場ヶ原を中禅寺湖に向かう。
   
 ひたすら階段状の道をくだっていくと、湯滝のレストハウス。割と近くで見られるから、日光の名だたる滝の中でも、夏は涼気を感じられる場所である。駐車場が500円かかるので、車だとつい通り過ぎてしまう。湯元から歩いても近い。いくら撮っても同じだが。
   
 そこから、小田代へ向けて、気持ちのいい道を歩いて行く。途中までは川に沿って歩く。最後の写真は廃木道を乗せた車が引かれていくところ。
   
 小田代ヶ原に近づいてい来ると、湿原というか、もう草原化している感じも強いが。向こうに男体山はじめ日光連山がキレイに見える。夏らしい雲が山の向こうにある。草原はお花畑になっているが、特にアザミがいっぱいだった。下の4枚目の写真は、アザミの向こうに男体山。
    
 さらに数枚。貴婦人とも称される白樺も美しい。低公害バスで戻って、光徳によって湯元に戻る。夜はやはり涼しくて、疲れたしよく眠れる。
   
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金谷ホテル歴史館-日光の旅①

2015年07月22日 21時16分01秒 | 旅行(日光)
 梅雨明けして夏本番、関東地方も猛暑。ちょうど奥日光・湯元温泉へ旅行を予定していた。直前に暑さに負けてバテてしまったので、涼しいところでゆっくり寝たいなあというところ。宿はいつも行ってる、湯元温泉の休暇村日光湯元。宿についてはあまり書くこともないので、行く途中で寄った「金谷ホテル歴史館」について。2015年3月29日にオープンだから、初めて。
  
 金谷ホテルは明治初期に外国人専用で出来た、日本初のリゾートホテルである。今は神橋の手前の高台に広壮な偉観を誇っているが、それ以前には「侍屋敷」と言われた別の場所で、金谷カテッジインと呼ばれる宿だった。かのイザベラ・バードの「日本奥地紀行」に書かれているのは、そっちの宿の時代である。そこが国の登録有形文化財に指定され、整備されて公開の運びになった。これは近代日本の観光の歴史上、非常に重要な場所なのである。

 どこにあるかというと、東照宮なんかの少し先。バス停で言うと、西参道と田母沢御用邸記念公園の間あたりである。駅の方から行くと、バス停の向かい側になるけど、金谷ホテルのカテッジインレストランの大きな駐車場があるから、迷うことはないだろう。でも入り口が判らない。上の三枚目の写真のように、門があるけど通行止めである。あれっと思って、表示をよく読むとレストランに入ってお金を払えと書いてある。
 
 そこでレストランに入ると、確かに歴史館入館の案内がある。そこで一人400円を払うと、メダルをくれる。そのメダルを入館口にいれると、バーを動かして中へ入れる。外国の地下鉄かなんかみたいなやり方。入って靴を脱ぐと、スリッパはないので靴下だけで回る。最初に歴史的なものを置いてある。そこから進むと、中の建物を案内してくれるんだけど、写真は不可。途中に建て増しされていて、元の侍屋敷は屋根が低い。外国人向けになって、建て増し部分は高くなっている。中二階があったり、小さいながらなかなか複雑である。
 
 庭に出られて、水琴窟などもあり結構いい。裏には滝もある。また見せてないけど土蔵もある。もともとの玄関は次の一枚目の写真。
  
 見終わってから、レストランで食事。カレーは百年カレーとは銘打ってないけど、似た感じ。「ハンバーグシチュー・パングラタン」はハンバーググラタンをくり抜いた丸いパンに入れたもの。3時からは、ベーカリーのパンを買って持ち込むこともできる。金谷ホテルは日光と中禅寺にあって、どっちも一度は泊りたい名ホテルだ。夏は中禅寺金谷ホテルが、いかにも避暑地のリゾート風で、ものすごく気持ちがいい。まあその分高いけど。ホテルのレストランで戸惑っている若いカップルを見たこともあるので、オトナっぽい振る舞いの出来ない人はまずい。(中禅寺金谷ホテル前のカフェ「ユーコン」も気持ちがいいところ。)金谷ホテルのお土産品(パン、レトルトカレー、クッキー、ジャム等)は高いから躊躇してしまうんだけど、確かに美味しい。あんぱん程度でも美味しいなあと思うし、それぐらいなら買える。箱根や浅間山の状態から、今年の3連休は日光へ来た人も多いらしい。

 食べてる時に雨が降ってきたので、早めに宿に向い、さっさと宿に入った。夕方にちょっと散歩。
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雪の奥日光で骨休め

2014年12月17日 21時27分39秒 | 旅行(日光)
 選挙のことばかり書いてたけど、突然、日光旅行。選挙と全然関係なく、「休暇村日光湯元」から「プチ・リニューアル」割引の案内が来たから、日程をやりくりしたわけ。よく行ってるから前にも書いたように思ったら、「冬の日光旅行」を今年の1月に書いていた。ほとんど同じだけど、写真を載せておきたい。この時期は雪でいろは坂が嫌だから、車じゃなくて電車・バスで行く。日光駅から日光湯元温泉まで、通常は片道1700円、フリーパス3000円のところ、この時期は宿泊者に限りフリーパスがなんと半額になる。それに特典もある。(要事前連絡。)

 朝はゆっくり10時過ぎに出て、東武日光駅に1時過ぎに着き、1時半過ぎのバスに乗る。市内は雪がないが、いろは坂の途中から雪が見え始め、坂を登りきると道も積雪。さっそくフリーパスの特典を利用して、「日光レークサイドホテル」で降りる。湖畔で最初にあるホテルである。ここでフリーパス利用者はコーヒーとチーズケーキの無料サービス。中禅寺湖に向かって、完全に雪景色。夏は男体山が見えたけど、もう全く見えない。チーズケーキは非常に美味しいので、これはお得なサービス。
  
 近くのバス・ターミナルからバスに乗って、戦場ヶ原、光徳を経て湯元温泉へ。外の景色は雪一色。鹿も猿も見ない。バスが終点に着くと、予想通り宿の送迎車が待っているから、ホテルに直行。全く濡れずに宿に入り、のんびりして過ごす。今回は何も予定はなく、スノーシューもやらず、東照宮にも行かない。単に温泉に入って、美味しいものを食べる。それだけの目的である。窓の外は雪。よく判らないだろうけど、木の向こうに、湯ノ湖が見える。冬の方が葉が落ちて景色はよく見える。食事は「栃木シャモのつくね鍋」で、今回割引プランで利用。お酒は天鷹があったが、それに近いという「惣誉」(そうほまれ)を頼んでみる。これはいける。鍋にはうどんがついてるのに、蕎麦もつい食べてしまう。ご飯、お汁、サラダ、デザートだけバイキングになっていて、そこに白飯、山菜ご飯、蕎麦があった。満足。レストランは一番ロケーションが素晴らしいところにある。朝、全景を撮ってみた。夜はロビーの暖炉で「焼きマシュマロ」体験。周りがザラメのようになって、中が綿菓子のような柔らかさ。
  
 お風呂は、いつ行っても色が違う。青、白、透明の時もあったけど、今回は緑っぽかった。かなり硫黄臭があるが、どの宿も源泉掛け流し。名湯だと思う。夕方は無理だが、朝の露天を撮ってみた。雪が降っていて、素晴らしい雪見風呂。風呂へ行く途中で撮った周りの風景も。
    
 朝ものんびり。少し周りを歩こうかと出てみたけど、雪が多くて湖に近づくとびしょ濡れになりそうで諦めた。除雪車があちこちで道を作っている。真ん前がスキー場で、クロスカントリーやスノーシューで出かける人も多いところだが、アウトドア志向が来る時期ではないようで、すぐ帰る高齢客が多いようだった。前の2枚が宿周辺で、最後の写真が湯元温泉バス・ターミナル付近。
  
 昨日より風雪がひどかったけど、いろは坂を下りると全然積もってないし、風も弱い感じ。そこで神橋で降りて、近くの小杉放菴記念日光美術館へ寄った。ここでは12月23日まで、「国立公園絵画展」をやってる。国立公園制度80年で、昔描かれた絵と最近の写真を並べて展示してある。梅原龍三郎、藤島武二、坂本繁二郎、和田三造…といったそうそうたる顔ぶれの絵が集結。対象地域は、日光、瀬戸内海、中部山岳、阿寒、大雪山、阿蘇くじゅう、雲仙、霧島などで、つまり最初に国立公園に指定された地域である。瀬戸内海はかなり変わっているところもあるが、山岳景観はあまり変わってないのだなと写真と見比べて興味深かった。
  
 パスがあるからバスに乗ってもいいんだけど、まあ、少し歩こうかとダラダラと日光駅まで。水曜休みの店が多い。酒饅頭で有名な、文化元年(1804年)創業の湯沢屋に2004年に、カフェ「湯沢屋茶寮」が出来た。車だと停めにくく寄ったことがないので、つい立ち寄り。「水ようかんサンデーと緑茶セット」を頼む。水ようかんに豆乳ソフトである。連れは「水ようかんと緑茶セット」。他に、湯沢屋のあんこと金谷ホテルのパンで作った「日光あんぱん」を売っていた。これが抜群の美味しさで、1個280円は高いと言えば高いけど、お土産にも最適。
  
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暑い奥日光、涼しい大谷②

2014年08月07日 21時22分11秒 | 旅行(日光)
 もし今日行っていたら、日光市は大雨の警報が出ていた。この地方は夕方にかけて雷雨が多い地方である。今までも何度もあっている。今回は全く遭わなかったけど。さて、前回の続きで中禅寺湖スカイラインを下りてきて、途中の駐車場(今までは勝手に停めている感じだったけど、今は正式に地図に書いてある)に止めて、旧イタリア大使館別荘記念公園に行く。ここは大好きなところで、もう10回以上行っていると思うし、ブログにも載せたのではないかと思うけど、何度行ってもいいところ。ただし、真夏の今回は「アブ除けのうちわ」をくれたように、アブが飛びまわっていた。今回気が付いたのは(というか前にも知っていたのかもしれないが)、設計がレーモンドだったことである。ライトの弟子で帝国ホテル建設時に来日し、各地に様々な建物を残している。
   
 湖に面した建物では、湖面に向かって椅子が何脚も置いてあって、のんびりくつろぎながら湖を眺めていることができる。まあアブを追い払うために、うちわを仰ぎつづけるのが億劫だけど。もっと涼しく、虫もいない季節で客も少ない時などは、本当に寝込んでしまう時もあった。湖を見ていると心が落ち着く。時々、観光船やボートなどが通る時もある。隣にイギリス大使館別荘があったけど、今は見に譲渡され整備、公開されるらしい。フランスとベルギーの大使館別荘はまだ使われている。

 そこからどうしようかなと思ったけど、「ユーコン」(中禅寺金谷ホテルがやっているログハウスのカフェ)で百年カレーを久しぶりに食べてから、光徳牧場へ行った。いつもだと低公害バスで小田代原や西の湖へ行くことが多いが、今回は時間の関係もあり取りやめ。光徳のあたりも気持ちのいいところだが、いつも牧場でアイスを食べるだけ。戦場ヶ原の先を曲がって光徳の方へ行く道も、木々の葉が生い茂り、いかにも夏という感じの道で大好きだけど、運転中に写真を撮るわけにはいかない。光徳牧場も暑くて、いつもは近くで見ることができる牛も、遠くの日陰の方に引っ込んでいた。それも当然で、何も真夏の日向で草食べるなんて牛だっていやだろう。柵が壊れかけているようなところがところどころにあって、これで大丈夫なのかなあと思っていたら、貼り紙を見つけた。「逃げた牛を見つけたら、連絡して下さい」って。おいおい、それじゃやはり逃げるんだ。
   
 遠くで雷鳴も聞こえてきて、もういろは坂を下りようかなとなり、宇都宮で大谷資料館に寄って行こうかなと思った。そこなら絶対に涼しいはず。地底だから、山より涼しい。知らない人もいると思うが、読みは「おおや」で、凝灰岩の一種である。壁や土蔵の材料として関東では広く使われ、特に栃木一帯をドライブすると大谷石の蔵や垣根が多くみられる。地下の坑道跡を公開していて、ドラマや映画、コンサートなどにも利用されている。ずいぶん前に、転形劇場の公演が行われた時に出かけたことがある。けれど、もうよく覚えていない。30年ぐらい前。近づくと異様な石の山が見えてくる。近くに大きな大谷観音などもあるけど、今回はパス。地下の様子は入場券を見た方が早いので、それを最初に。
  
 一番最後の写真の奥の建物が入口。そこから中へ通じていて、今日の温度は11度と書いてある。冷っ、という感じ。体が熱いから、まあ冷ますのにはいいけど、長くいるとだんだん寒くなる。とにかく広い。大きく広がっている場所もあるし、階段をゆっくり降りるところもある。一番下はフラットな空間で、確かにイベントやコンサートに向いている。石のステージみたいな場所もあり、ここは前衛演劇っぽい公演向きか。明るく笑うには、ちょっと寒い。エンヤが歌ったという場所もあり、なるほど向いてるかな。と見ているうちに、ぐっと冷え込んでくる。間違いなく首都圏最冷スポットだ。天然のクーラーというには寒すぎるけど、一度は見てみたい必見スポットだと思った。冬行けば、暖かいだろう。写真は撮れたような撮れないような感じで、調整したらある程度見えてきた。小さいと判らないと思うけど、クリックして拡大するとある程度判る。でも暗い空間なので、よく撮れないのはやむを得ない。
   
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暑い奥日光、涼しい大谷①

2014年08月07日 00時15分12秒 | 旅行(日光)
 あまりに暑くなってきて、東京を逃げ出すことにした。最近は8月はガマンして9月に旅行する年が多かった。(過去のブログを見れば判る。)8月さえ終わればグッと値段も安くなるし、「夏の終り」の避暑地のさびれかかったようなムードが好きなのである。でも、もういい加減涼しいところで寝たくなったのだけど、連れ合いと日程がなかなか合わず、結局慣れ親しんだ日光で一泊となった。

 一日目は車で行くが、途中が暑い。日光市内も30度を超えて、結構暑い。いろは坂をあがるとだんだん下がってくるけど、26度、27度ぐらいはある。奥日光とは思えない。一番奥の湯元温泉まで行けば、まあ涼しい。それでも25度ぐらいはある。東京より10度低いから涼しい気はするけど、いつもの年なら20度前後ではないか。陽射しもきついし、奥日光でも今年は暑い。宿は他がいっぱいなので、久しぶりに日光レークサイドホテル。温泉棟「湖畔の湯」を引いてからは初めて。いろは坂を登って、一番最初に出てくるホテルで、中禅寺湖や華厳の滝に近い。ここは冬に行ったときに、チーズケーキが美味しかったので早めに行ってラウンジで休む方がいいなと。庭から男体山が見えて、いい感じ。
  
 お風呂に入って昼寝して夕食。その頃にはさすがに外も涼しくなり、でもまだ結構明るく、食べる前に庭を散歩。猿がよくいたものだが、今年は野生動物を全然見なかったのも暑いせいか。庭には鹿のフンが落ちていたけど。ついでに翌朝誰もいなかったので、お風呂の写真を撮ってみた。
   
 夜も少し暑かった(冷房が入っていたのを切ったので)けど、それでもまあ東京よりずっとまし。2日目はまず中禅寺湖スカイラインを登る。湖の名前の由来である中禅寺(立木観音)をずっと先に登って行く道路で、大分前に無料になったけど車が少ない。日光でも随一と言ってもいい絶景のヴューポイントなんだけどな。車で行って晴れているなら絶対のおススメである。とにかく湖と男体山を一望できるのが素晴らしい。最後の写真、ひときわ高いのが日光白根山。こんなにきれいに見えるのも珍しい。
   
 中禅寺湖が見えるのは途中の駐車場で、道路はその先の半月山まで続いている。そこは日光は見えない。代わりに足尾の山々が見える。足尾銅山で有名な足尾は、今は日光市になっている。山で言えば、ちょうど日光の裏に当たるのである。ここは言うまでもなく、明治の足尾鉱毒事件の地で、鉱毒が渡良瀬川に流れだし下流に農業被害が出たことが有名だけど、製錬を行っていた足尾では亜硫酸ガスにより上流の山の木々が立ち枯れてしまった。100年以上たった今も植林が続けられている。その「はげ山」の様子を上から見ることができるのである。(日付も代わり、疲れてきたし、写真も多くなったので、ここで一回切る。)
 
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