レッツゴー!花輪ジロー!

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BOSS~堂場瞬一

2013-06-06 | Book

堂場瞬一のBOSS読んだ。主人公はメジャーリーグ・ニョーヨークメッツのゼネラルマネージャー(GM)、高岡脩二。高岡は高校卒業後、日本を飛び出し、アメリカの大学で学び、卒業後に飛び込んだのはメジャーリーグ。つまりアメリカのプロ野球の世界。選手としてではなく、裏方の世界に。

そのメジャーリーグで20年近いキャリアを経て辿り着いたのがニューヨークメッツのGMのボスト。メジャーのGM職は選手集めから、チーム編成まで全権を任される立場。監督より偉い立場にある。

ライバルチームがアトランタ・ブレーブスとして登場。フィクションの作品だが、実在のチームが登場するのは凄い。そのブレーブスのGMがアーノルド・ウィーバー業界暦50年の名物GM。かつての高岡のBOSSだ。

高岡の掲げる理想のベースボールはスモールベースボール。出塁率重視。つまり長打よりもシングルヒット、フォアボール、盗塁を絡めて得点するベースボール。ブレーブスには2人の日本人プレーヤーも在籍し、この作品のカギを握るプレーヤーだ。ただし藤本、市川というメジャーリーガーは聞いたことがない。架空のプレーヤー。

メジャーリーグでは選手以外にも通訳、スカウト、トレナー、広報で働く日本人が増えた。たしかドジャースのGM補佐が日本人だったような・・・・。


GMという仕事は精神的にタフじゃないと務まらない


日本のプロ野球でGM制度を取っているチームは少ない。今は阪神、ソフトバンクぐらいかな。かつてはマリーンズは広岡達郎がGMだったが、結果的に崩壊した。日本のプロ野球には馴染みにくい制度だ。向こうは選手はモノと同じで放出、獲得もドライ。さすが契約社会と妙に納得した。

GMが選手の起用法まで権限を持っているのは知らなかった。すべての球団がそうかは分からないけど。

野球に興味がある人ならば楽しく読める作品。ヤンキースファン、メッツファンの気質の違いも書かれていて興味深い。

1997年秋~99年春のニューヨーク在住の時はメッツファンだった。98年は5試合観戦。途中からマイク・ピアザが移籍、監督が後にマリーンズの監督になるバレンタイン、活躍できなかったが野茂もいた。代打の切り札が後にマリーンズ入りするマット・フランコ。若手外野手に、これまたマリーンズ入りするベニー・アグバヤニとそうそうたる顔ぶれだったなあ。あれから15年、未だに野球ファンだ。

昨日のマリーンズ、広島に競り勝った。先発の阿部に勝ちが付かなかったが、小刻みな継投で逃げ切った。益田が19セーブ目。登板過多ですなあ。

昨日は夕飯後に50分ラン。今年の走行距離は883キロ。