先週の金曜日は、小学校での読み聞かせ当番でした。
4年生のクラスで読んだのは次の2冊。
15分の持ち時間をひとりで担当するときは、長い絵本と短い絵本の
組み合わせがしやすいので、今回は4年生だったこともあり、
久しぶりに、北極号を読んでみたいなあと思いました。
10分くらいかかるので、もう1冊は、短い絵本の『いつかはきっと』。
今までに何度となく(自分の)候補にあがっていましたが、
小学校の教室で読むのは、10年やっていた中で今回がおそらく
初めてだったと思います。
いつかはね、いつかはきっと…お兄ちゃんが「ちび」ではなく
「いもうとです」ってちゃんと紹介してくれるようになるとか、
ピアノを弾いていたら、近所のおばさんが「まあすてきな音」って
言ってくれるとか、家の中に、今まで知らなかった部屋が見つかるとか、
ささやかでかわいらしい、女の子の「いつかこうなったらなあ」が
並んでいく話です。
ちょっと女子向きだったかなーとも思いましたが、最後に大きな
クリスマスツリーが出てくるところも、この時期っぽいかなと思って
読んでみました。
そして、急行「北極号」。
ほんとうに好きな話で、気を許して読んでいると、最後のページで
思わずこみ上げてくるものがあるので、気を引き締めなければなりません(笑)。
しかし、それ以上に困るのが、この絵本の画面構成。
文章が右端か、左端のどちらかに小さな文字で並んでいるので、自分から
遠くの側は、近眼眼鏡をかけたままでなければ見えず、自分に近い側は
その眼鏡をかけたままだと文字がぼやけてしまうのです。
……その眼鏡調整がなかなか大変でした。
でも、それでも読んでよかったなあと思いました。
たぶん、じっくりと聴いてくれた子が多かったような気がしました。
鈴の音が、いつまでも聴こえる人であったらいいね、とそっと声をかけたような
気持ちで終りました。