本日は1年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
1冊目は『くまのビーディーくん』。
家にはこの絵本はなかったので、娘に読んであげた
ことはなく‥読み聞かせボランティアをするようになって
私は図書館で借りて、知った絵本でした。
セイヤーくんにとても可愛がられている、ぜんまいじかけの
おもちゃのくま、ビーデイーくん。
ある日、ひとりで絵本を見ていたら、くまは、ほらあなに
住んでいるものだと教えられ、望遠鏡で探した先に見つけた
ほらあなに行ってみることに。
ちょうどよい大きさではあったものの、何か落ち着かず、
家との間を行ったり来たり。
物音に怖気好き(本物のクマが帰ってきたのかと思って)、
ひっくりかえってしまって(ちょうどぜんまいが切れた?)
いたら‥そこに現れたのはセイヤーくんで‥。
「いやになっちゃうなあ、ビーディー。
きみは ねじを まかなくちゃだめだってこと
わかんないのかい?」
「そして、その ねじを まく ぼくが、いなければさ!」
なんて優しいセイヤーくん!
「わかってるよ。だけど、それなら セイヤーくんは
だれが いなくちゃ だめなの?」
(答えを知ってて訊いてる?(笑) ビーディーくん)
「きまってるじゃないか、きみだよ、ビーディー!」
終盤のこんなやり取りとり、気持ちがじんわりなごみます。
モノクロ中心の絵は地味に感じられるので、たぶん
子供が自らは選びにくい絵本なのでは?と思います。
なので、こういう機会に、1年生にも知ってもらえて
よかったなあと思いました。
2冊目はこちらの絵本。
(今回初めて知った絵本でした)
ひとーつ、まめひとつあったとさ。
はたけにうめて、つちのなか。
ふたーつ、ふたごのはっぱのあかちゃん、
げんきよくでてきたよ。
と、リズミカルに進んでいき、
やっつ ややぁ?なべだ。
やかれるのは いやっ!
と、途中で逃げ出した豆が ここのつ
ころころ ころころ ころがりだして、
とおで、とうとう つかまって、
最後は鍋で炒られて 節分の福豆になったところで
終わります。
みんなは家で豆まきする?の私の問いかけに
半分くらいの子が「やらない」と言ったので、
ちょっと驚きました。
でも、自分の年の数だけ豆を食べることは
知っている子がほとんどでした。
先週金曜日は3学期1回目の読み聞かせ当番
でした。入ったのは3年生のクラス。
『きこりとおおかみ』『まほうのコップ』の
2冊を読みました。
きこりとおおかみ は2019年にも3年生のクラスで
読んでいました。その時のログに内容は詳しく書いて
ありますので、今回は省略。
真剣に物語を追っていた3年生ですが、
おおかみたちが5時間も木の下で待っていた、という
ところで「えー!5時間も」と声が上がってました(笑)。
2冊目の絵本
今回はじめて選書ラインナップに登場しました。
「ちいさなかがくのとも」からの単行本化の絵本で
私自身、初めて読みました。
なんの変哲もないガラスのコップに水を入れる
ことで、コップの向こう側に置かれたものが
形を変えて見える!という実験&写真絵本で、
それに長谷川摂子さんの短い文がついているというもの。
たねも しかけも
ありません
ただの コップに
ただの みず
これが
まほうのコップです
こんな出だしにわくわくします。
一番「受けた」のは、コップの向こうにしめじを
置くと あっというまに がまがえる
コップにすじが入っていると、いちごが3つに
増えて見えるのも面白かったです。
すごく簡単にできる「魔法」なので、家で試して
みてね、と言って教室をあとにしました(笑)。
12月は半ばくらいまで、ずっと香君の下巻を
だらだらあと読んでいましたので、終わってみれば
12月中に読み終えた本は1冊だけでした。
作者の岩井さんは別の作品で直木賞の候補にも
なったそうですがまったく存じ上げず‥この本を
知ったきっかけも、表紙に使われた小さな家の
オブジェからでした。
谷中にある穀雨のオーナーであり、デザイナーで
ある長南さん作の【どこか遠くにある街】が、本の
表紙を飾る!ということを知り、長年のファンと
してはとても嬉しく誇らしい気持ちにもなり、
作者も内容も知らないままに10月末に早速購入したのです。
手にしたことでなんとなく安心?してしまい、
2か月近くも寝かしてしまいましたが、深夜の古書店で
開かれる「読書会」という設定は面白く、本の帯に
あるように、読書会に参加した男女6人の物語はそれぞれ
興味深いものでした。
妻子あるゼミの担当教授と不倫関係を自分で断ち切った
吉乃。
野球を続けることができなくなった自分をやっと
受け入れることができるようになった真島。
非正規雇用の悪状況でも好きな司書の仕事を選んだ
安井さん。
家族を捨てて出て行った父への葛藤を抱えたままの
中澤さん。
バイオリニストへの夢を諦めた国分さんが、再び
バイオリンを弾いてみたいと思えるようになったこと。
そして、古書店【深海】の店主である吉乃の叔父の
遠藤さん。
それぞれの方が選んだ本で、読書会が開かれ、それは
同時にその方の「物語」が紐解かれることでもあり‥。
物語の終盤では、遠藤さんが以前の店の持ち主であった
庄司さんから店を引き継いだ経緯と、タイトルの
「夜更けより静かな場所」とは何を意味しているのか、
そこはいったいどこなのかーがわかります。
人は誰でも自分のココロの奥底に「深海」を持っていて
本を読むという行為はそこへ降りていく、あるいは
潜っていく、ということなのか、と思いましたが、
そこまで行かずとも、「深海」が存在していることを
思い出す行為そのものが、読書なのだろうと思いました。
そして「読書会」
開催してみたくなりました。
2025年 もう1週間もたってしまいましたが、
あけましておめでとうございます。
映画と読書の記録は自分のためと割り切り、
今年もできる限り覚書を続けていこうと思います。
12月は久しぶりに日比谷へ観に行った映画が1本、
あとの2本はWOWOWオンデマンドで、でした。 @日比谷シャンテ
歌手エイミー・ワインハウスの27年の生涯の映画化。
ノンフィクションではなく、俳優さんが演じています。
独特の歌声とスタイル、そして27歳という若さで急逝。
原因はアルコール依存症‥。それくらいの知識しか
なかったので、そうなってしまった彼女の人生に対する
「なぜ」への、答えが描かれているのか、私にわかる
ことができるのかーというような気持ちで、映画を観ました。
出会った男=恋人のグレイグがわるかったのか、
エイミーはグレイグを愛しすぎてしまったのか、
単純にアルコールの魅力に抗えなかったのかー。
何かもうすこし?別の誰か?の救済があったなら、
私たちは彼女の歌を今でも聴くことができたかもしれない
と、残念な気持ちになりました。
映画のラストは、エイミーが階段を上っていくところで
終わります。踊り場?の窓の白いカーテンが揺れていて
とても美しい場面でした。
どんなところで映画は終わるのだろうと(私たちは人生の
終わり方をすでに知っているので)気になっていましたが、
きっとあの階段は、天国への階段だったのだ、とふと
後から気が付き、すこし気持ちが緩みました。 @WOWOW
週末家に居たので、何か観よう、たまにはミステリー
もいいよね、と選んだのですが、思いのほか重い
結末で、そうだこれはハリウッド映画ではなく、
イギリス映画だった、と思ったのでした。
家族の長が殺され、家族全員に動機があり、最後に
(この人でなければいいなと思っていた人が犯人で)
それががわかったところで唐突な幕切れ。 @WOWOW
今度はアメリカ映画なので、大丈夫だろうだろうと
選びましたが、なかなかに重い内容でびっくり。
1973年に実際にイタリアでおこった誘拐事件を
ベースに、リドリー・スコット監督が映画化。
アメリカの大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫ポールが
イタリアで誘拐されて莫大な身代金を要求されるが
ジャン・ポール・ゲティはそれに応じず。ポールの母は
息子を助けるために、犯人と、お金を出してくれない
義父であるゲティとも「戦う」ことになる、という内容。
マフィアは容赦なく、ポールは本当に生きて戻って
来られるのか、と何度もドキドキしました。
まあハッピーエンディングといってもよい終わり方
でしたが、これまた週末の夕方に観る映画ではなかった
なーという思い(笑)。
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12月もいろんなところへ行きました。 ギャラリー一白
隠れ家的な素敵な場所で書の先生の個展がありました。
この日はこのあと池袋の明日館へも。
上原ひろみ Hiromi’s Sonicwonder Japan Tour 2024
@大宮ソニックシティ
二度目の SPITZ NOW! ロック大陸物語展
4月に続き二回目のkotokoさんの絵本棚@八王子
そのあとにヒナタノオトに行って、夕方からは‥
ハナレグミライブ「ホールでGOOD DAY」東京公演
@昭和女子大学人見記念講堂
この日の疲れがとれるまでに数日かかりましたが(笑)
とても思い出に残るよい日でした。