お初天神の八重桜と拝殿の屋根御堂筋のいちょうも新芽
喫茶ヴェローチェから見る土佐堀市内も春の陽気。
今日のレッスンはフォーレmorcau de Concorurs 、ヒンデミット 8 stickeの 8、オタカ フルートコンチェルト一楽章。
フォーレはとにかく調性感覚。
スケールと、アルペジオをすること。アンブシュアの角度を中音の運指でE F F# Gの倍音で高音を出し、同じ音程で出せる位置にもってくること。あまり変えないで、自然に音程が安定する位置を探します。
音を作りこもうとしないで、客観的に聞こうとすること。
リズムを8分音符一拍か、16分音符で数えて正確に取るように練習すること。
ヒンデミットはやっぱり「あなたと対極だねぇ」と、「笑わないで演奏する曲。」
「ピカソの絵みたい、右の顔の隣に左向きの顔がくっついているでしょ。さっきこっち向いたと思ったら、すぐ違う面が始まる。」
「太い線でくっきり変化がわかりますね。くっきりはっきりって感じですか?」
「そうそう、ソナタはやったかな?」
「ずっと昔に」
「じゃあ、この曲集全部やってみるといいよ。バッハと交替でね。」
「バッハですか?」
「そう、いかめしいというか、ドイツ系というか。無伴奏のやつね」
「なるほど。」
オタカは演奏したきり、時間切れでしたが、吉田雅夫さんが、初演されたときのエピソードを聞きました。
2週間で演奏会だったそうです。さらう時間がなくて、タクシーの中でまでさらって、本番。
とてもin tempoでは、演奏できなくて、ゆっくりと演奏されたそうです。
「それが、よかってねぇ。日本の曲はゆっくり演奏した方がいいのよ。」
なるほど。達人はどんな状況でも音楽にする。というお話。
「音楽ってなんだろうね?どんなに正確に吹けても、全く感動しない、涙の一つも出ない演奏もあるけど、テンポが違っていても、涙が止まらない演奏もある。そのことがなんだかわかってきたよ。」
先生は嬉しそうに笑っています。
「それがなんだって言うのはね、これからわかるようになるよ。うふふふ」
先生は本当に嬉しそう。
私も精進次第で、希望は持っても良いということかな?
レッスンの後、懐かしい友人に会いました。20代の頃から、S先生についている同門の仲間です。
相変わらず美しい。こういう人がいるのは本当に、励みになります。今日はあまり時間がなかったけれど、次回会う約束をしました。楽しみです。