音楽の喜び フルートとともに

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文化

2012-12-18 22:13:54 | レクチャー、マスタークラス

今日午後から、心と体のセミナー

人間関係は、理性がなければ、成り立たちません。
理性は言語。感情を言語化できると、社会化します。理性があり、感情があり、暖かい理性を、持つことができれば、人間関係はうまくいきます。

しかし、それだけでは潤いません。
文化が無ければ潤わない。感情を言語化するだけでは、質に行かない。質が無ければ、質は感覚。感覚を言語化、社会化したものが文化。

宗教は、文化が無ければ、カルト。
長く残る宗教には、文化があります。

感情が豊かなままで、理性を持つこと。言語化すること。
感覚を生き生きさせて、言語化することがうまくいけば、幸せに生きることができます。

聴いていて音楽のようだと思いました。

音楽は楽譜があることで、世代を越えて残り、現代の私たちと繋がることができます。
しかし、楽譜は楽譜で、それだけでは、音楽にはならない。楽譜の中に込められた感情。秘められた気持ちを読み解くことで、私たちに響き、生きたものになります。

それを味わうのは感覚。細かい和音の変化や、小さなしみのような記号に、意味を見出す作業は、理性でも、感情でもなく感覚。その感覚を言語化する作業というのが、今いる私たちの演奏するという作業。

そうすることで、ようやく今の私たちと楽譜の中にいる作者とが、繋がることができます。

文化というものは、いつも、開かれています。
嫌なことも、いいことも、汚いものも、美しいものも文化として出されたものは、危険はない。
押しつけもない。言うこと聞かせようもないないから。