音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

メサイア公演

2013-11-25 21:35:00 | 音楽

菊の季節。枚方市駅前には、市民会館や市役所が並び、その前の岡東公園には、枚方名物菊人形の流れを汲んで菊のオブジェが並びます。

ひらパーの菊人形は廃止されて数年になりますが、菊士さんが伝えてきた伝統の技術を絶やしてはならないと、小学校で講習会をしたり、あれこれと市で知恵を絞っています。
表現する場がなくては、伝統の技術も廃れていくばかりです。
その意味で公園の菊のオブジェは時の流れへの小さな抵抗です。


季節の名物といえば、枚方では、数年前からヘンデルのメサイアを市民による合唱、枚方市交響楽団にソリストを招いて年末に演奏されています。

今年は、市民会館の改修工事があり、年末ではなく、24日に上演。
音楽を愛する人たちが、こんなにいたのかというほど人が集まってきました。

合唱は年ごとに公募して集めるときいていますが、常連さんも多く、本当にうまくなってきています。
舞台に出る人だけでなく、場内を案内してくれる高校生がいたり、受付やチケット販売も市民によって行われています。

人々の力が集まって歌になって音楽になって響きます。

音楽が実際音となっている時間は、その準備、場作りに比べればほんの一瞬。
本当に大切なことは、場を作りそこに人が集まってくること。
人々が時間を共有し、音楽を通してコミュニケーションすること。
生き生きとした時間をともに過ごすこと。
人の体や、脳や、それぞれの経験や感じていることが音楽を通して全体として伝わってくること。

今年も、素晴らしい場が出来上がりました。