今日はレッスンの後、実家に行ってデイサービスから帰ってくる父を迎える日です。
ここ数年、食事の量が減っていた父が復活。
前立腺の腫瘍を摘出して一年。気力がなくなって、歩かず、テレビの前に一日座っているのは認知症のせいかと思っていたら、食べるものを食べるようになったせいか、食べるもの食べるためなら、ささっとキッチンに移動して、冷蔵庫を覗いたり、果物を探したり、結構早く歩いています。
気力がなくなっていたのは、前立腺の腫瘍の影響だったのかもしれません。
もともと、認知症と体力、気力減は、必ずしも比例しないようです。
身体が元気になったのはいいけれど、食欲が増えて、5分置きに「何か食べるもんない?」と聞いてきます。
先週は、隣の部屋でフルートを吹いているあいだに、かさかさと音がして台所に入った音がしたので、気になりながらも、外ではないので危ないことはないだろうと、一曲最後まで吹いて、キッチンにいったら・・・
包丁で真っ二つにした紅玉の片割れが、キッチンのステンレスの上にゴロンところがっていました。
ベーコンを見つけて生のままかじっていたり、フリーズドライの味噌汁をそのままかじったり。
今のところからだには害がないので、おもしろいですが、ころがっている食べあとを見つけると、ちょっとぎょっとします。
今日は私も少し学習したので、練習の準備をしていると、かさかさと音が聞こえたので、すぐに行ってみると、父は台所に立っています。
「お父さん、どうしたん?」と聞くと「いやぁ、なんや?」これは、食べすぎをとがめられるかもとわかっているみたい。
「えーっと。今日の夕食は5時半から準備して、6時半に食べれるようにするね。」というと、
「わかった。」といってテレビの前のソファーに座りました。
練習中も準備中も、ちゃんと夕食まで座ってテレビを見て待ってくれました。
さて、10時ころ母が帰ってきていうことには、枝切りをして、ゴミ5袋も家の前に、翌朝出そうと置いておくと、朝になったら無くなっていたそうです。
どうも、下の階で一人寝ている父が、100mほど離れたゴミ置き場に袋を運んだらしいのです。
一ヶ月前にはそこまで歩いていくこともできなかったのに・・・。
元気になって他の心配がでてきました。
記憶がとどまらないのは変わらないので、まだらに帰り道が分かったり、わからなかったり。
見る方も、体制を変える時がやってきたようです。
今夜もやきりんご。
紅玉をスライスして、バターとシナモンと、お砂糖少々を振って、レンジで3分。
おいしいです。今日は父もぺろりと食べてしまいました。