音楽の喜び フルートとともに

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B♭運指と春の歌

2020-02-01 01:02:04 | フルートレッスン
松井山手の実家のヒヤシンス。
蕾が膨らんでいます。
今年の春は早く来そうです。

今日 Oさんの レッスンはメンデルスゾーンの 春の歌です。

ピアノの無言歌集op62
全48曲 うちの1つで1842年に作曲されました。

春の歌という表題は メンデルスゾーンがつけたものではありません。

楽譜の冒頭にドイツ語で fruhlingslied genannt
「春の歌のように」と発想標語があるので「 春の歌」 と呼ばれるようになりました。

メンデルスゾーンが生まれたのは1809年。
翌年には ショパンやシューマンが生まれ

王侯貴族 だけの楽しみだった 音楽が新しい 裕福な 庶民階級 にも 手が届く存在になり、 特にピアノが大流行。

裕福さを示すために 鍵盤に 象牙を貼ったり、 楽譜を大量に購入したり、 もちろん この時代の作曲家たちはこぞって ピアノ曲を書いたのでした。
この曲も そういう曲の一つです。


明るく軽やかに演奏しましょう。
フルートで問題になってくるのは、B♭の運指です。

B♭は、三種類の運指があって決定版はありません。

調性や場所によって 必ず使い分けなければいけないからです。

B♭は、
①親指 左人差し指 右人差し指でFキーを押さえる。
②通常のBの指の他、親指の横にあるブリジアルキーを押さえる。
③通常のBの指の他、右人差し指でAisレバーを押す。

の三種類の指使いがあります。

この「春の歌」は冒頭のB-B♭-Cのような並びの時




ブリジアルキーでは親指をスライドさせるときに楽器の安定性が犠牲になりうまく音が変わりにくいので①を使います。


ここは②のブリジアルキーがレガートに動きやすいです。

この部分は、ブリジアルキーか、Aisレバー。
B♭とGの移動は①だと、クロスフィンガリング(右は押さえ、左は上げる)になり、 音が混ざりやすくなります。
ブリジアルキーを使ってもいいですが、すぐにBナチュラルが出てきます。
AisレバーはGの音を鳴らすときに押さえていても 音に影響はないので、 こちらの方がレガートでは吹きやすいです。

まずどの指で 演奏するのか ?
ブリジアルキーをどこで離すのか?
それをよく考えて 書き込んでから 練習を始めましょう。





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