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音楽の喜び フルートとともに

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OTAKA フルートコンチェルト

2009-04-10 19:56:50 | 名曲

ムスカリ地中海沿岸の植物で、ギリシャ語のムスクは麝香という意味だそうです。30年くらい前には、日本にはなかった品種です。この色と形がなんともエキゾチック。
家々の庭をみると、日本に世界中の植物が集まっている気がします。

尾高尚忠(1911~1951)は、フルートコンチェルト(1948年)を残していますが、20歳でウィーンに留学し、世界で指揮者として活躍しました。ベルリンフィルでも指揮。NHK交響楽団の前身新交響楽団、(その後日本交響楽団)を指揮し、過酷な活動に39歳で公演先で倒れ、亡くなりました。
フルートコンチェルトは、最終部のオーケストレーションを完成させず、林光が、完成させました。西洋音楽の手法にのりながら、メロディーはエキゾチック、日本でもなく、西洋でもなく、日本人の考える東洋風。2楽章はそれが顕著ですが、私は、全体を通して聴いているとなんだか東洋風というより、無国籍な感じがしてきます。ゴーベールの描くエキゾチックはフランス人のエキゾチック。乾いた理性的な軽妙なエキゾチック。ドップラーはハンガリー人のエキゾチック。ボヘミアンの悲哀に満ちたエキゾチシズム。

これが、同国人であるということなのでしょうか?エキゾチックなメロディーの中に日本しか見えない。しかし、その日本はアイデンティティーを無くして、混沌としている。それとも、単に自分が同国人ゆえに見えないのか?興味深いです。もっと、研究してみたい曲の一つです。


ガンジー

2009-04-09 22:24:45 | 本・映画など

今、気にいっている梅の木imagesimages一つの木から3色の花。

リチャード・アッテンボローのガンジーを見ました。もう何回目か。

ガンジーは言います「右の頬を打たれたら左の頬を出せ。」
「やりかえさないのですか?」
「決してやりかえさない。」「しかし、服従しない。」
「無抵抗の相手を殴り続けると、自分が恥ずかしくなる。殴っている相手への尊敬が生まれるもんだよ。」

1500人の、無抵抗な市民がイギリス軍によって虐殺された後も、非暴力の運動をやめなかったガンジーは、市民が報復に3人の兵士を殺した時には、断食をして、「恥じ入るばかり」と自ら起した運動をやめるように命がけで訴えました。願いはガンジーを愛するインドに人々によって聞き届けられ、花を持った市民が謝罪に兵士や警察を訪れました。

独立後の民族扮装では、対立する部族間の和平を求めました。やはり断食によって、
瀕死のガンジーのもとを訪れた急先鋒の男が、ガンジーに「戦いはやめるから食え」とパンを渡します。
「子どもを殺した。俺は天国にいけないから、もういいんだ。でも、お前は生きろ。」
「自分の子どもを殺されたから。殺してやった。赦されない。だから地獄へいくんだ。」
「赦される方法が一つだけある。殺した子どもと同じ背丈の子どもを養子にもらいなさい。そして、大切に育てなさい。ただし、相手の部族の子どもだ。」
男はガンジーの手を取って泣き崩れます。

後世の人は誰も信じないだろう。このような非暴力の運動があり、成功したということを。タイトルロールに確かこんな内容のことが書いてあったと思います。

それほど、私たちには、復讐と戦いがなじみの信念だから。

「抵抗しないとは、弱腰な!」
「弱腰?いや、私達は大変挑戦的で、何より強いんだよ。」とガンジーは言います。

やっぱりいい加減に、DVD買おう。


花盛り

2009-04-08 21:24:24 | 子ども

牧野の桜の名所です。imagesimages道を挟んで手前は菜の花の土手。
どちらも今が盛りです。

「先生、あげる。」たんぽぽの花。4年生の男の子。
「ポケットのボタンのところにつけたらいいよ。」
「ありがとう。」ポケットの穴に通したら、しばらくしたら、またやってきて。
「これもつけとき。」ポケットの穴がたんぽぽだらけになってしまいました。
「たくさんありがとう。うれしいわ。もういっぱい、〇〇先生にあげて。」


「4つばのクローバー見つけた!」嬉しそうに見せに来た2年生の女の子。
「よかったねぇ。よく見つけたね。良いことあるかもよ。」
「先生、あげる。」
「ありがとう、でもいいよ。せっかく見つけたのに。」
「いいねん、先生にあげる。」
「本当にいいの?ありがとう。うれしいわ。」
「川に流してお願いしたら、願いがかなうねんで。先生もそうしたらいいねん。」
「ありがとう。先生欲張りやから、いっぱいお願いしちゃうかも。」

「先生、こんなん落ちてた。」今度は一年生の女の子。
「あら、きれい!よかったねぇ。」桜の花が二つ。
「あげる。」
「ありがとう。でも、せっかくだから持って帰り。」
「いいの、先生つけといて。」
「そう、ありがとう。ここにつけさせてもらうね。」襟のボタンホールにさしました。

ありがとう。今日の児童会は花盛りでした。


年度初出勤

2009-04-07 21:01:58 | 子ども

年度初出勤。遅い4人の管理職のうち、二人が入れ替わって、ずいぶん雰囲気が変りました。
驚いたことに、全員同じセミナー、民主的な関り方をで勉強した仲間になりました。
本当に偶然。異動願いを出したのかと思いましたが、ちがいました。
私を含め4人は続投ですが、今年こそは大人同士の連携を強めて子どもたちにとって、もっと安心で楽しい児童会にしたいです。

今日は4年生のAさんが、2年生のBくんが暴言を吐いたといって、「あやまれ!絶対ゆるさんからな。2年が4年にさからうなんて、ゆるさん。」と腕をきつくつかんで、大声で怒鳴りながらはなしません。
「ごめんなさい。まず手を離してくれる?それから、静かな声で話して下さい。」
「だってな、こいつはわるいからな。」
「手を離して、そのことについて話そうよ。」何回かやりとりして、Aさんはやっと手を離します。

「こいつはな」とまだ大声で言うので
「静かに話してね」
「先生はこいつの味方すんねんな。先生うせろ!消えうせろ!」
「先生は二人の味方だよ。話をしようよ。」
「なんやねん、あっちいけ!」

「じゃあ、Aさんから、聴かせてね。いやなことを言われて傷ついたの?」
「傷なんかついてないわ!」
「そう、じゃあ、怒っているの?」
「そうじゃ、いうてんのや!」
「そう、怒っているの。じゃあ、何に怒っているの?」

「こいつがな、いやなこといったんじゃ!」
「そう、いやなことを言われて怒っているの」
するとBくん「だって、Cくんが言えっていったもん。」
「そうそう、オレが言えっていったから、俺が悪いねん。」と4年生のCくん。
するとAさんは、ますます怒って「おまえはだまっとけ!」
「2年が4年に逆らってもいいんか?」
「ごめん、脅かさないで、静かに話してくれる?」

「Cが言えって言ったからって、Bがいやなこといったのにあやまらんのが腹たつんや。」
「そうなんや、Cくんに言えって言われたからって、BくんがAさんにいやなことをいったから、腹がたったんだね。それを聞いて、Bくんはどう思いますか?」
Bくんは口をぎゅっと結んで何も言いません。

「誰かに言えって言われたからって、人が傷つくようないやなことをいうのは良いことかな?わるいことかな?」
「ごめんなさい。」
「ごめんなさいってBくんは言っているけれど、Aさんはどうしますか?」
「わかった、いいよ。」

まだまだ話し合うことが、難しい子ども達です。少しずつ、少しずつ。


ひじきとピアノ

2009-04-06 21:12:32 | Weblog

臨海の海岸を散歩していたら、海草を取っているご婦人にあいました。こういう人を見ると、話しかけずにはいられない私です。海草は「ひじき」だそうです。images世間話をしているうちに、「持って行き。」と取ったばかりのひじきを頂いてしまいました。6時間煮て、天日で乾かし、いつも買っているひじきになります。昨日煮て、今日は天日干し、売っているひじきのようになってきました。images「ひじきって手がかかってるんだよ。」海辺のご婦人は言っておられました。こういうことがあると、食べ物に対する感謝の気持ちがわいてきます。
ちょっとつまんだら、もうこれだけで、海の旨み。楽しみです。

今夜は、Sさん宅でピアノ合わせ。一人であまりにものめり込んで練習していると、ピアノと一緒で一曲の曲であると言うことを、忘れてしまっていることがあります。
曲の全体のイメージつかむにはこういう練習は欠かせません。
とは言え、初見で、バリバリ弾ける人はなかなかいません。フォーレ、ヒンデミット、ゴーベール、エラルト、オタカ、モーツアルト。ソナタ、コンチェルト、あげくに無伴奏曲をピアノで音を取ってもらって、音程やリズムを確認。大雑把な譜読みをしてしまう私には本当にありがたいことです。

それにしても、一人でやっているより、おいしいお茶やお菓子を頂いたり、世間話をしながら、練習すると楽しいです。ついつい甘えて長居しそうになります。
いろんな人の愛を受けて、生きている私です。


ミーティング

2009-04-05 20:10:46 | 子ども

CAP月一回のミーティングの日でした。淀川を越えて対岸へ、背割り堤の桜が満開でした。車窓から撮りましたが、桜がガードレールに隠れてよくわからない。渋滞もすごかったです。

Chaild Assault Prevention子どもへの暴力防止プログラム、略して、CAP。
子どもが安心して、自信を持って自由に生きるためには、何が出来るかを考えるプログラムです。
思想、宗教、政治いろんなことを、いろんな人がやっていますが、私は、子どもが笑顔で、安心、自信、自由で生きているか?を考えながら、大人が動いていれば、そうひどい社会にはならないんじゃないかと思います。

ワークショップに行く仲間とは、ミーティングを毎月1回しています。

ワークや、プログラムは、学校やPTAの皆さんに向けてしますが、3人でワークに行くため、グループ内の人間関係が大切です。音楽の合奏もそうですが、仲が悪かったり、冷たい戦争をしていると、何かの時に微妙なタイミングが合わなかったり、協力関係がほころび、それは見てくれる人に伝わってしまいます。

そのために私のグループでは、仲間内でのミーティングを大切にしています。
ミーティングのルールはいろいろありますが、私が一番気に入っているのは、お互いの話を「聴く」こと。それから、「その場で一番経験が浅い人、もしくは、困っている人が話をすること。CAPのメンバーは「聴く」ことのプロではありませんが、ワークの中では子ども達の意見をたくさん聴き、ワーク後も、子ども達が話に来てくれる時間=トークタイムがあり、「聴く」ことの勉強は欠かせません。どんな発言も受けとめ、問題解決する手助けをする。そしてグループ内では発言した人はその発言に責任を持つ…結構難しいです。

メンバー内で、もめたりは日常的に起こります。泣いたり、怒ったりもあります。しかし、仲間がいることで、問題はオープンになり、お互いの感じ考えていることが客観性を持って感じられるようになってきます。もめた後は相手への理解と、自分への理解がより深まります。
相手に対して腹を立てているときは、大概自分にも問題があります。いろいろ勉強して、復讐をしないようには、なってきました。
パワーゲームをはじめると、際限のないぬかるみにはまっていってしまいます。非暴力は、そうでない道を、仲間と必死に探っているというチャレンジなんだなと、最近思います。


豊中シティマンドリンアンサンブル

2009-04-04 20:01:21 | 音楽

豊中シティマンドリンアンサンブルhttp://homepage.mac.com/tcme/Menu1.html
と、初合せ。
4月25日(土)2時開演 豊中アクア文化ホールで当楽団創立10周年記念演奏会 で、ご一緒させていただきます。
images中央公民館で練習、池を挟んで向こうは本番で使うアクア文化ホールimages
大阪樟蔭大学マンドリンオーケストラの先輩で、マンドリンソリストとしても活躍中の葛原睦子さんが主宰、指揮をされていて、声をかけていただきました。

今回の演奏会はテノールの清原邦仁さんがゲスト出演され、カンツォーネ、「私のお父様」など魅力たっぷりのプログラムになっています。

私がご一緒させていただくのは歌劇ジョコンダより「時の踊り」。
アンサンブルと聞いていましたが、あれ?人が多い。30名は軽くいらした。
ドキドキしてきました。時の踊りは、オーケストラの曲としては、装飾音やトリルなど、細かい動きが多く。またアンサンブルも掛け合いが多くあわせるのが難しい曲です。

はじまってみると、撥弦のギターが、リズムをわかりやすく刻んでいるので、心配したより合わせ易い。
フィナーレのファンファーレ部分など、問題箇所は少し残りましたが、何とかなりそうです。

それにしても、たくさんの人が音楽を心から楽しんでいるのを見ると、パワーが沸いてきます。
楽しい演奏会になりそうです。

皆さんもぜひお立ち寄り下さい。


家族旅行

2009-04-03 21:49:18 | Weblog

家族旅行はいつも突然です。ドイツの疲れを癒すためか、春休みの家族サービスの義務感からか、「温泉に行こう!」と言い出した夫に連れられて、息子と3人…長男は友達宅へ行ったきり。昨日は、海辺の町白浜に行っていました。images蟹と戯れimages貝殻を集めimagesそして、ホテルの一室からフルートの音images曲は、エラルトの12番、尾高のフルートコンチェルト。もちろん、ピアニッシモ。それから、ご馳走食べて、温泉に入り、一泊。朝起きてもう一度、朝風呂。
三段壁images洞窟imagesを見て、帰りは
images深山幽谷龍神経由で奇絶峡のimages滝を見たり、温泉に入ったりぶらぶら、ぼちぼちしていたら、この季節にも関らず、龍神スカイラインはチェーン規制。もと来た道を御坊までバックして有田から高速に乗ってさっき帰りました。

温泉は息子のアトピー治療のために、行きだしましたが、いまや、理由があっても、なくても行きます。
リフレッシュしました。ゆっくり寝たいところだけれど、今から、NHK教育 ダニエル・バレンボイムの放送を見ます。
以前にもブログで書いたhttp://blog.goo.ne.jp/m-fluteangel16/e/5443ea57ac51f1cca672fb720c86c58fイスラエルとパレスチナの両方の若者によるオーケストラの演奏です。見逃せない。


梅田でレッスン

2009-04-01 20:45:19 | 音楽
今日は、梅田でレッスン。嬉しいことがありました。私の元生徒さんのAさん、結婚して、山口県に転居されていましたが、神戸の国際フルートフェスティバルを聴きにいらして、レッスンの帰りランチを一緒にしました。
元気で楽しくフルートを続けておられる様子でとっても嬉しかったです。
お友達のTさんも一緒で、長々おしゃべりしてしまいました。
お土産いただいてしまった。神戸元町、丸太やの、タベストリーというのかしら?手織り、手染めの布です。音符が描いてあって、かわいいです。この店はコンサートグッズばかりおいてあるそうです。小さな身の回り品の小物の他に、反物や、振袖まで、音符や音楽模様だそうです。

今日のレッスンはエレルトの12番、ゴーベールのソナタ。
昨日30番まで一人初見大会をしたけれど、後半は変拍子の嵐で、ますますわけがわからなくなってきました。音楽とは、一人の作曲家の言いたいこと、気持ち、感性を、心と体と頭で理解し、受け入れていくプロセスだと思います。理解できるまで、いろんな角度から研究し、何度も何度も吹いてみるしかありません。

とりあえずのエルレトはやっぱりまだまだ。「ゆっくり、決して早く演奏しないで。」
同音のタンギング練習は欠かさないように、32分音符のLeggeroは、一つ一つの音が歌えて、体からでてくるまで、お預けです。

ゴーベールは、時間切れでしたが1回聴いて、「ゴーベールはもうよくやってるからね。」そう、体で理解できるレベルがちがいます。エレルトはまだまだ。

コンサートの時の私の課題をやっと聞けました。
「自分のためにだけ作る料理。ではなく、相手にお出しして、自分は食べないで、相手が味わい、『おいしかったわ』といったときに、はじめて、にこっとして、それだけでお腹いっぱいになるんだよ。それが、これからの課題だよ。」
本当にそうです。自分が夢中になって吹いていました。一生懸命で余裕無い。それでは、相手はたのしめません。これからの課題は遠大です。まだまだ、音楽への探求は続きます。