ひろの映画見たまま

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映画「太陽に灼かれて」、1994年、カンヌとアカデミー外国賞ダブル受賞の作品!

2012-01-03 16:53:17 | 映画
今年公開された「戦火のナージャ」は、実は「太陽に灼かれて2」だった。

この映画は、1994年製作当時評判呼んだ名作だ。残念ながら見逃していた。

あのチェホフの「桜の国」を産んだソビエト。

映画は、1936年、モスクワでは、スターリンの大粛清が行われていた。

前半は、芸術村でののどかな生活風景。(ただ、軍隊の存在が不気味だ。)

冒頭、家庭用サウナで娘にマサージをうける父親(コトフ大佐)、母親も上半身裸で仕事を。

そんな牧歌的な村の生活が、淡々と描かれる。登場人物も多く、まるで舞台劇のような、せりふまわしに、ちょっと退屈を覚える。

そこへ、サングラスにひげ面の老人が訪れる。彼は、かつて、家族同然だった男の変装だった。

彼は、昔、大佐の妻の恋人だった。久しぶりの再会で、二人は意気投合。

大佐と娘は、二人でボートに。

そして、実は男は秘密警察のメンバーで、大佐を逮捕に来たのだ。

のんびりした農村風景も一変、銃弾にかき乱される。

そして、突然現れるスターリンの描かれた垂れ幕。

悲劇だ。

前半の淡々とした描写が、この鮮烈さを浮き立たせる。

この映画で、特筆すべきは大佐と娘の交流だ。

娘は、実に可愛い。皆に好かれている。中でも父親は。

主人公の大佐は、監督自身が演じ、娘は監督の娘が演じている。なんと愛らしいこと。

追伸:「戦火のナージャ」はこの映画の続編で、この可愛い娘の映像が挿入されている。
コメント (2)
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