こんな素晴らしい日本映画があったんだと改めて知らされる。
題名がずばり「生きる」、でもこれ死ぬ映画だよ。
葬式のシーンが延々。そして、主人公が本当に生きた姿を参列者の回想で浮き彫りに。見事な手法だ。
診察に行った医院で、待ち合わせた客から得た情報がぴたり、末期がんと理解する。この渡辺篤がすごい。
そこから始まる、まずは快楽の生活、でも酒や女で苦悩が解消されるわけもない。
そして、部下の女子職員との奇妙な交流、そこから、生きがいを見つけていく。
最後、有名なブランコシーン。
生きがいのない勤勉な勤務、生きがいだった息子は功利的に、役所のお偉方は保身に、ハンコオンリーのお役所仕事、縄張りによるたらいまわし。暴力団との癒着。頼りの兄弟は女しか頭にない。
まあ、世の中のしこりがわんさか出てきて、見ていて笑えるのか、くすぐられるのか、思い当たることが多すぎて、涙が出てくる。
孤独でありながら、生きがいを得て死んでいく男を、オーバーだと思われる演技でひきつける志村喬の名演技。
さすが、黒沢監督、脂ののった40代の快挙だ。
題名がずばり「生きる」、でもこれ死ぬ映画だよ。
葬式のシーンが延々。そして、主人公が本当に生きた姿を参列者の回想で浮き彫りに。見事な手法だ。
診察に行った医院で、待ち合わせた客から得た情報がぴたり、末期がんと理解する。この渡辺篤がすごい。
そこから始まる、まずは快楽の生活、でも酒や女で苦悩が解消されるわけもない。
そして、部下の女子職員との奇妙な交流、そこから、生きがいを見つけていく。
最後、有名なブランコシーン。
生きがいのない勤勉な勤務、生きがいだった息子は功利的に、役所のお偉方は保身に、ハンコオンリーのお役所仕事、縄張りによるたらいまわし。暴力団との癒着。頼りの兄弟は女しか頭にない。
まあ、世の中のしこりがわんさか出てきて、見ていて笑えるのか、くすぐられるのか、思い当たることが多すぎて、涙が出てくる。
孤独でありながら、生きがいを得て死んでいく男を、オーバーだと思われる演技でひきつける志村喬の名演技。
さすが、黒沢監督、脂ののった40代の快挙だ。