園監督は、油が回ったのか、昨年の2本に続いての力作。
今や日本映画をけん引する実力派作家だ。
漫画を原作にし、撮影を始めたときに東北大震災があり急きょ設定を変更。被災地の生々しい映像を映画の背景に据えた。
最近の園監督の作品は、性的画面と、バイオレンスというよりか血の映像が充満していたが、本作は、おとなしめだ、なにしろ中学生が主人公だ。
しかし、主人公二人の家庭は、崩壊しており、むしろ、子供たちを食い物にさえしている、
そして執拗なまでに主人公を追いこむ。
男は、父親はギャンブル好きで家出、帰ってきては金をせびる、息子が大事にする金すら巻き上げる、母親は、男とできてトンずら、残された少年は自ら生きるしかない。
さらに追い打ちをかけるのが父親の借金の催促、やくざがからむ。そして、父親から「お前はいらない人間だ」とはじかれる。
これでもかと追いつめられる展開。
一方、女は裕福な家庭だが、ここでも「おまえはいらない」とつまはじき。女は、男への献身愛に命をかける。でも男は、振り向かない、そして殴り合いの大喧嘩。
親からはじかれた子供が最後に見たものは?
カンヌで新人賞を得た染谷と二階堂。迫真の演技は心を打つ。
今や日本映画をけん引する実力派作家だ。
漫画を原作にし、撮影を始めたときに東北大震災があり急きょ設定を変更。被災地の生々しい映像を映画の背景に据えた。
最近の園監督の作品は、性的画面と、バイオレンスというよりか血の映像が充満していたが、本作は、おとなしめだ、なにしろ中学生が主人公だ。
しかし、主人公二人の家庭は、崩壊しており、むしろ、子供たちを食い物にさえしている、
そして執拗なまでに主人公を追いこむ。
男は、父親はギャンブル好きで家出、帰ってきては金をせびる、息子が大事にする金すら巻き上げる、母親は、男とできてトンずら、残された少年は自ら生きるしかない。
さらに追い打ちをかけるのが父親の借金の催促、やくざがからむ。そして、父親から「お前はいらない人間だ」とはじかれる。
これでもかと追いつめられる展開。
一方、女は裕福な家庭だが、ここでも「おまえはいらない」とつまはじき。女は、男への献身愛に命をかける。でも男は、振り向かない、そして殴り合いの大喧嘩。
親からはじかれた子供が最後に見たものは?
カンヌで新人賞を得た染谷と二階堂。迫真の演技は心を打つ。