ひろの映画見たまま

映画にワクワク

NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  「祇園の姉妹」

2012-01-17 16:34:21 | 日本映画
1936年作品。

京都祇園それも甲部ではなく乙部、どちらかというと庶民的。それだけに旦那衆も商売人。

京都出身の私にとってこの京都弁は何とも懐かしく。

とくに山田五十鈴のポンポンとした京都弁は聞こえ良い。

古いしきたりや一途の恋を大事にしようという姉と、すべて打算で行動する妹。

倒産した木綿問屋の旦那を、養う姉にしびれを切らした妹は、まんまとその男を追い出し、一方で呉服屋の番頭と主人をたぶらかして、金をせしめる。

その男を手玉に取る妹を当時19歳の山田五十鈴が演じ、実に歯切れのよい色香に唖然とさせられる。

細い色町の路地を執拗に描き、華やかなはずの色町をあぶりだす演出も見事。

短い映画ではあるし、とりたてたアクションもストーリー展開もなくこれだけひきつける要素はなんなのか?

最後は、しっぺ返しを受けた妹の嘆きは、社会問題だ。

それにしても、ここに登場する男性たちのだらしないこと。でも山田五十鈴ならそうなるのかな?
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2011年キネマ旬報ベストテンが発表された!一枚のはがきとゴーストライター

2012-01-17 13:37:23 | 映画
2011年のベストテン、私の中ではなかなか見つからなかった。

邦画一位の「一枚のはがき」は、いまや、100歳になる新藤兼人の作品。

見た後は、ちょっとと思っていたが日がたつにしたがって、じわじわとよさがこみあげてきた。私も1位に押すでしょう。

八日目の蝉は、大衆的なドラマとしてよくできていた。冷たい熱帯魚や大鹿村騒動記に比べて、見ていて感動する点ではよかった。

冷たい熱帯魚は、園監督の才気がほとばしっていたが、映画としてはちょっとの想いが。

サウダージは未見。地方ではまだ公開が遅れている。

さて洋画は、やはり「ゴーストライター」かと思う。ただ、素人にはいささかもてあます作風。

その点、英国王のスピーチは、迫力があり納得させる出来。

無言歌は、よくまあという気がするが、見る者の心は重い。

やはり、キネマ旬報は玄人(技術的に)的判断が強い。

むしろ、キネ旬でも読者ランキングが参考になる。

これは、2月5日発売のキネ旬が待たれる。

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