山田洋次が選んだ日本映画100選、家族編がやっと最終回を迎えた。
その作品は、自身の「家族」。
1970年作品。万博の年である。
山田洋次も若い。40歳直前の脂の乗り切った時だ。
「寅さん」を撮り始め、ヒットし、自分の作りたい作品を作ることができた。
自ら、ハンディカメラを回し、時の社会を見事に写し取っている。
長崎の一小島から、北海道まで、3000キロの旅。
新幹線がやっと走ったころ。まだまだ長い旅だった。
そして家族(夫婦と父、子供二人)、炭鉱閉山で職を失い、念願の北海道開拓に出向こうとするが、妻は反対、でも夢だ。
妻も考えた末、ついていくことを決断する。
しかし、道中も楽ではない。
このロードムービーは、一面で苦のロードだ。
そしてたどり着いた北海道、夢とは遠かった。
ただ、山田は最後に、明るい生でもって終わらせる。
倍賞千恵子が、なんとみずみずしく、気丈な女をしっかり演じている。うまい役者だ。
夫に扮する井川比佐志がはまり役だ、なんとも無愛想な、それでいて意固地な、でもほっとした笑顔はなごませる。
チョイ出の役者が、うまく使われ、山田監督の面目躍如だ。
その作品は、自身の「家族」。
1970年作品。万博の年である。
山田洋次も若い。40歳直前の脂の乗り切った時だ。
「寅さん」を撮り始め、ヒットし、自分の作りたい作品を作ることができた。
自ら、ハンディカメラを回し、時の社会を見事に写し取っている。
長崎の一小島から、北海道まで、3000キロの旅。
新幹線がやっと走ったころ。まだまだ長い旅だった。
そして家族(夫婦と父、子供二人)、炭鉱閉山で職を失い、念願の北海道開拓に出向こうとするが、妻は反対、でも夢だ。
妻も考えた末、ついていくことを決断する。
しかし、道中も楽ではない。
このロードムービーは、一面で苦のロードだ。
そしてたどり着いた北海道、夢とは遠かった。
ただ、山田は最後に、明るい生でもって終わらせる。
倍賞千恵子が、なんとみずみずしく、気丈な女をしっかり演じている。うまい役者だ。
夫に扮する井川比佐志がはまり役だ、なんとも無愛想な、それでいて意固地な、でもほっとした笑顔はなごませる。
チョイ出の役者が、うまく使われ、山田監督の面目躍如だ。