ひろの映画見たまま

映画にワクワク

ロマンスキー監督の新作「おとなのけんか」、舞台劇の映画化!

2012-03-06 16:29:58 | 映画
この映画上映館が少ないらしい。京都でこんなに早く公開されてうれしい。

おススメ度 ☆☆☆☆
      舞台劇が嫌いな人 ☆☆


子供の喧嘩が原因で集まった二組の夫婦。

ニューヨーク、ブルックリン、日用品経営の主人の家へ、弁護士をしている男性夫婦がやってきて、子供の喧嘩について、話し合う。子供は棒でつつかれけがをして病院へ。

最初はおとなしく、話がまとまるかに見えたが、コーヒーを飲もうと部屋に戻ってからが、二転三転。

相手の言葉尻をつかまえての非難合戦。

でも、これ、それぞれに意味を持つ辛辣な人生批判。ただ、他人ごとでなく実に面白い。

ポランスキーが、劇作家と一緒に脚色。アパートのフロアだけの密室劇だ。

もともと、90分だった劇を、80分に短縮して、小気味よいコメディに仕上がった。

アカデミー賞受賞者による、アンサンブルは、見事だ。(以下ネタバレ)

















映画の中では、見事に携帯電話が劇の中心に。弁護士は、ひっきりなしに打ち合わせの電話、これが適度に話を中断して、おちつかせてくれる。で、一方で、新薬の話であり、これまた駆け引きの手口を見せてくれる。そして最後、携帯を妻に水中に入れられ、おろおろ。これは、さきに妻がゲロを吐いたことと相殺。

4人のそれぞれのキャラも、徐々に明かされ、話の展開が巧妙。人生を考え抜いたディベイト劇に圧倒される。


コメント
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