アメリカ映画「フェア・ゲーム」、イラク戦争の動機、イラクに核兵器があったのか？

おススメ度　☆☆☆☆
　　　　　　アクションスパイ映画マニア　☆☆☆

これは、実話に基づいた映画だ。

アメリカ、あの 9.11事件後、ブッシュ政権は、その犯人探しに躍起となり、イラクが核兵器を持っているとして、イラクを攻撃した。

その嘘を暴いたプレイム事件というのがあり、この映画は、それを映画化したものである。

主演の、ナオミワッツが抜群の演技を見せ話題となっていた。

スパイ映画でありながら、アクションやカーチェイスなどはなく、むしろ、告発によって受けた夫婦の受難に主眼が置かれている。

見えない敵におびえながら、自らの意思を通そうとした、勇敢なアメリカ人。そんな映画だ。（あとはネタバレ）



















上からの命令で、忠実にいい仕事をした主人公。自らの調査を裏付けるため元大使をしていた夫に調査を依頼。イランに、核兵器のないことを報告したのに、突然ブッシュは、イランに、危険な武器の存在を理由にイラク攻撃を命じた。

それを知った夫が事実を雑誌に公表するや、報復に、主人公がＣＩＡの工作員であることを暴露。

おかげで、イラク人科学者の救出がだめになり、彼らは処刑されたと聞く。家にまで脅迫の電話がかかり、身の安全が脅かされ、夫婦の危機が。

しかし、そこは、アメリカ、夫婦が絆を取り戻し、あらためて家族の大切さを感じさせられる。

自らの国の恥部をさらすアメリカ。そこは良心の国だ。