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NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  春原政久監督「三等重役」

2012-12-05 17:32:48 | 日本映画
1952年作品。

三等重役とは、戦後占領軍により社長らが追放され、その間サラリーマンから選ばれた社長のこと。

この映画でも、社長が追放解除となるところから映画は始まる。たまたま、社長が脳溢血で倒れ、しばらくは、三等重役が社長を続けることに。

社長の妻が、新調した着物を着たいといいだし、社員から結婚候補者を募り、仲人をすることに。

原作は、当時サラリーマンもので、評判となった源氏鶏太で、本作以降シリーズ化される。

もともと社長の器でなかった社長、それに取り入る人事課長(森繁久彌演じる)このコンビが、かもしだすコメディだ。

前半は、どうってことのないサラリーマンものだが、今では考えられないのんびりした会社だった。

後半は、偶然出会った近所の社長の浮気話が主体で、当時は社長といえば、妾がいたもんだ。

妻にばれないかとひやひやするのは、ヨーロッパのラブロマンスと同じ。

まあ、かなりテンポのいい出来なので、安心してみていられる。
コメント
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