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フランス映画「愛の残像」、モノクロで描く愛の物語

2012-12-04 11:14:30 | フランス映画
おススメ度 ☆☆
   恋愛映画好き ☆☆☆

フランスの芸術作家、、フィリップガレルの作品だ。

モノクロームの映像は、古い映画を思わせるが、2008年度作品だ。

フランス映画らしい、恋愛映画だが、甲高いバイオリンのバックミュージックでわかるように、ちょっと一筋縄ではいかない。

女優の写真を撮るフォトグラファーから映画は始まる。女優は夫がいるが、不在のことが多く、若いフォトグラファーと関係を持つ。

情事が重なり、行為中に夫が帰ってきたりする。女優の世界は、かなりハイソな感じだ。

男は、そんな女にぞっこんではなく、他の女とも関係を持つ。

女と男の会話が、実に絶妙で、揺らめく気持ちと、寂しさなどが交差しながら、やがて真剣な愛へと進む。

だが、男は別の女性との間に子供ができ、女はがんと子供を産むという。

一方、女優は精神的に病んでいく。

そんな、ちょっと、異常な恋の物語だが、後半意外な展開を見せる。(ネタバレ)





















女性が死んだ後、男は結婚するが、死んだ女優が男の前に現れる。それは幻影のはずだが、男にとっては、愛した女の情念に見える。

そして、最後の結末。

如何にもフランス映画らしい、心理描写の積み重ねで愛の残像を描いていく。
コメント
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