ひろの映画見たまま

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「かぐや姫の物語」、竹取物語のジブリ版です

2013-12-12 18:25:00 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆☆
    ジブリ映画好き ☆☆☆☆☆

竹取物語をジブリが映画化した。かぐや姫の物語だ。

斬新なというか、古典的というか、日本画(墨絵)の技法を踏襲した和の極み。

その描写の素晴らしさ、それは、高畑監督もいうように、アニメ界の実力を結集した技術の素晴らしさだろう。

竹取物語が、これだけ奥深い物語とは理解していなかった。

この映画の描写が、断定的でないためか、いろんな解釈の余地がある。

例えば、宴席から疾風のように駆け抜け昔住んでいた里へ出かけるシーン。

幼馴染の捨丸と再会し、恋の逢瀬を楽しむシーン。

これらは、次のシーンから見るに、現実なのか、夢想なのか?それは観客にゆだねられる。

素晴らしい描写での躍動感、ちょっと他では体験できない代物だ。

例えば、かぐや姫が初潮を迎えた日、あからさまな表現はないが、大人になったお祝いだとの言葉がそれを示す。子供たちが見ても不自然のないような作り。

そこここに、描写の丁寧な作り。

そして映画独特の感情移入。

知らず知らずにかぐや姫に加担してしまう観客。

美しい絵の後ろに様々な仕掛けが。

竹取物語という、古典をこれだけ、奥深く描いた力量に感謝したい。

付け加えれば、音楽の勝利でもある。

ラスト流れる音楽になぜか感動の嵐が。

かぐや姫の罪と罰、コマーシャルで宣伝しておきながら直接的な答えはない。

原作にヒントがるというが、それも一説。
コメント (1)
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