ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ブランコニエベス」、スペイン版白雪姫

2013-12-26 17:56:22 | 映画
おススメ度 ☆☆☆
   スペイン好き ☆☆☆☆

スペイン映画。

「アーティスト」と同様、現代映画なのに「サイレント・白黒」映画。

そのハイキーな映像は、スペインの白黒によく映え、抜群のコントラスト、目鼻立ちの整ったスペイン顔にマッチ。そして、白雪姫ゆえのノアールな部分の赤が白黒で輝く。

題材は、闘牛士、常に危険と隣り合わせの商売。何気ない不吉な暗示が、ドラマを呼ぶ。

天才闘牛士は、六頭の牛を何なく処理し、最後の一頭、妻への挨拶に帽子を送るが、これが届かずぽたりと落ちる。


このような演出が随所に。

闘牛士の事故と妻の出産及び死亡。これらの出来事が次々と起こる前半は、ぐいぐいと引き込まれる。

そして、白雪姫の物語へ。

母の死と父の不慮の事故で生まれた白雪姫。祖母に育てられるが、祖母も死に、継母の下へ。

そこで、一人目の女に成長する。

だが、財産目当ての継母に、殺されるが、小人闘牛士に救われる。その後小人闘牛士団で頭角を現し人気闘牛士に。

まあ大筋白雪姫だが、同じでない部分もあり、それは見てのお楽しみ。

世界の童話白雪姫と闘牛士を組み合わせ、白黒サイレントで描き、謎の多いラストを用意した意欲作というべきか。

全編、フラメンコ満載でファンはたまらないだろう。

ただ、スペイン事情に疎い私にとっては、必ずしも良かったとは思わせてくはれなかった。

ブランカニエベスの闘牛姿はかっこいい。

コメント
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