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「利休にたずねよ」、茶人千利休の生涯を描いた映画

2013-12-18 16:52:09 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
    歴史もの好き ☆☆☆☆

美を愛し、美に生きた利休の生涯。

そこには、若き日の恋の思い出があった。

第140回直木賞を受賞した山本兼一の同名小説の映画化。

東映映画人が総力を尽くして、秀吉の時代の美を描き切った重厚な作品。

ただ、ドラマは利休を演じる主演の市川海老蔵、その妻を演じる中谷美紀をはじめ、しっかりした演技陣で構成される。

千利休が秀吉から切腹を命じられ、自らの命を絶つシーンからはじまる。

その後、切腹21年前にさかのぼり、織田信長から徳川秀吉へと移り変わる天下人に取り立てられ、茶の道を極めていく利休が描かれる。

茶と美術それは器だけに限らず、立ち居振る舞いから始まるわびさびの世界、それは茶室のたたずまいにまでいたる。

一方で、華やかな茶会。

豪華絢爛の中の質素。(以下ネタバレ)






























しかし、秀吉にたてついたゆえの切腹。なぜまた茶人が。この辺の説得が緩やかで、疑問が残る。

一方で、若かりし頃、花街で遊び歩いた時代、朝鮮からきていた娼妓に恋をしてしまい。心中騒ぎに。

そこで生き残ったがゆえの緑釉の壺、これが、この映画のキーポイント。

清楚な妻が、死した利休を前に発した言葉!

究極の恋物語だが、ちょっと時代負けした感がある。




コメント (1)
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