ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「蜜の王国」、ザルマンキングの遺作、官能映画

2014-05-11 18:09:19 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆
  官能映画好き ☆☆☆

「ナインハーフ」、「蘭の女」など官能映画の主、ザルマンキングは2012年、70歳で亡くなった。

「蜜の王国」はその遺作だ。

宝石デザイナーのヴィクトリアが、ハンサムな男に魅了され、その手玉に乗って、エロスを開花させていく。

そのサディスチックなあしらいは余計心を掻き立てられさらに深みにはまっていく。

日本の「花と蛇」なみに、サディズムを交えながら、乱交とSMへといざなわれる。

ザルマンらしく、ソフトなアダルト映画で、女性にも見ごたえが。

主役のマレーナモーガンは、アメリカのポルノ映画のスターだが、なかなかの美人。

まあ、この手の作家が少ないだけに死は惜しまれる。





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「49日のレシピ」、母の死後、遺された父と娘の再生物語

2014-05-11 16:47:37 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

原作は伊吹有喜の人気小説。NHKでドラマ化されている。今回はタナダユキ監督。

70歳で妻を亡くし悄然としている男の下へ、ちゃきちゃきの女の子がやってくる。妻が生前勤めていた施設でそこに入所していた女の子に自分の49日の法要を盛り上げてくれるように頼んだのだ。

一方、不妊と夫の浮気に悩み離婚を決意し帰宅した娘。父が若い女と風呂に入っているのにびっくり。

そんな親子が、ちゃきちゃき娘と、ブラジル三世の男に助けられ、49日の法要までの間に再生していく物語。

タイトルの「49日のレシピ」は、なくなる前に妻が画帳に料理のレシピとか、宴会を盛大にとか、メッセージをメモっていたことによる。

タナダ監督は、日常生活の機微を丁寧に描き、過去の出来事を織り交ぜながら、人生のいろいろを描いている。

狂言回し役のちゃきちゃきっこを、二階堂ふみが演じ、あっけらかんとした現代娘をちゃっかり演じている。これにブラジル三世を岡田将生が演じ、暗くなりがちな物語を明るくしている。

子供を産めないというセリフが何度も出てきて、世の中子供ができなくて困っている女性には励みになりそうだ。

中で、父親の姉を淡路恵子が演じ、伝統的な家族観を憎たらしく演じている。最後はフラダンスで締めくくるが、唐突感はぬぐえない。

父親を石橋蓮司、娘を永作博美が演じ、手堅い感じだ。

129分はちょっと長いと思うが、丁寧な作りだ。
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