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「Wood Job!神去なあなあ日常」、都会から林業を目指した青年の悲喜こもごも!

2014-05-12 18:48:24 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

直木賞作家・三浦しをんさんの小説「神去なあなあ日常」を「ウォーターボーイズ」「スイングガールズ」の矢口監督が演出。

三重県美杉地方をモデルにした、林業を体験する高校出の青年の修業物語。

大学受験に失敗、恋人とも別れた青年が、ふと目にした林業研修生の募集広告。そこに映っている女性に興味を持って、林業を体験することに。

都会っ子にとって初めての森林。そこはいろんな生物の生息するところ。鹿、蛇は勿論、ヒルに噛まれたり大騒動。一方、携帯世代にとって、携帯が使えないことにがっくり。

研修を担当する教師は山猿で、野卑た態度で怒鳴りまくる。

そんな山奥だが、住む人々の温かさや、自然のさわやかさを体験しているうちに、だんだん心地よくなってくる。


矢口監督は、三浦さんの小説を映画化するにあたり、徹底的に現地取材、自らの体験などをおり交えながら矢口ワールドのコミカルなエピソードを作り上げた。

一方で、青年は、実際に林業家に寝泊まりし、木を切り倒し、木の選定をし、苗木を採取し、森林業の基本をしっかりと体得していく。

ただ、当初は、迷いもあって抜け出そうとも考えるが、目当てのポスターの女性とも知り合い、恋も芽生える。

後半は、子供の失踪と神隠しに遭遇したりして、クライマックスは村一番のお祭りで、ふんどし姿の大木切り出しの行事が壮大に描かれる。

長い年月をかけて育てる林業の特異性など、村で木を切り生計を立てる人々の暮らしが垣間見られる。

総体的には、林業のご当地映画になっているが、金がかかっているだけに、一応壮大な作りになっている。

青年の染谷将太、林業の女性に長澤まさみ。脇もベテランがサポートしている。
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