ひろの映画見たまま

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「フォックスキャッチャー」、アメリカで実際にあったオリンピック優勝選手の射殺事件の映画化

2015-02-24 18:53:21 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

犯罪映画好き ☆☆☆☆

デュポンといえば、合成繊維をはじめとする、世界的な化学会社。

そんな優良会社の御曹司が、事件を起こしていたなんて、知りもしなかった。

1984年、ロサンゼルス五輪、レスリングでアメリカ人選手が優勝していた、それも兄弟でW受賞(階級が違う)。当時ソ連が圧倒的に強かった時代。

デュポンの御曹司ジョンは、なぜかレスリング好き、母親は馬が好きで、レスリングを嫌っていた。

だが、ジョンは、ペンシルバニア州の自らが所有する広大な敷地にレスリングの練習場を建設。レスリング五輪覇者のマークを誘い、そこで練習を積ませ、次のソウルオリンピックに優勝させる。(フォックスキャッチャーという名は、この練習場の名前、もともと狩猟クラブのサロンだった)

ジョンは、自らもレスリングを行い、試合に勝っては意気軒高だった。

まあ、ここまでは、マークの成功物語で、ジョンと二人でクラブを立ち上げ順調に進むかに見えた。

そこから、主役が交代して、ジョンのいささか、狂気的な振る舞いが目立つ。もともとお坊ちゃま育ちだから、わがままは当然だが、上から目線の連続で、マークは嫌気がさす。

そんなおり、次期オリンピックにも勝つべく、マークの兄をコーチで招聘する。


マークの兄は、家族ぐるみで練習場にやって来、子煩悩なところを見せる。

一方で、ジョンの感情の起伏が大きくなり、事件は起こる。

ジョンデュポンをスティーブカレルが好演、もともと喜劇俳優だが、つけ鼻をするなど、メークの手助けも得て、こわもて男を好演。

マークをチャニングテイタムが演じ、レスリングの技や、練習風景など、ひとかど、五輪選手の貫録を見せる。

話自体は、簡単だが、演出と演技で盛り上げ、カンヌでは監督賞を得ており、アカデミー賞もノミネートされた。

ただ、事件の真相は、深く語られないので、ちょっと不満が残る。
コメント
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