ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ほとりの朔子」、大学入試に失敗した朔子のひと夏の物語

2015-02-10 17:26:19 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

フランス映画好きな人が好きそうな映画。第35回ナント三大陸映画祭で「金の気球賞」と「若い審査員賞」をダブル受賞している。

特別大きな事件も、出来事もない。

だが、

大学受験に失敗した朔子、叔母と一緒に、海と山がある避暑地にやってくる。もう一人の叔母が海外へ行くので留守番を兼ねてやってきた。

叔母は、翻訳の仕事を片付けようと、忙しい。

近くに住む、ラブホテル経営の男性は、叔母と仲良しで、その娘、東北から原発の被害を避けてやってきた甥っ子がいる。

2週間ほどの間に、だんだんと、彼らの関係や、その周りの出来事が、大人の関係をあからさまにしていく。

18歳の朔子は、これらの出来事と、自らのホテルマンの甥っ子との淡い恋愛ごっこを通して、成長していく。

映画は、それぞれの関係に深入りしないので、こちらが想像しなくてはならず、そういう意味での面白さで引っ張っていく。

最後は、家出の真似事で収拾。

朔子を二階堂ふみが演じ、素のままでいい味を出している。とくに、ほとりを意味する、山の水辺でのシーンは美しい。

海辺のシーンもフランス映画風で美しい。

仰々しくない演出スタイルの深田監督。ほんわかした雰囲気は醸し出せている。
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