ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「二つ目の窓」、河直美が奄美を舞台に二つの世界を描く

2015-02-04 17:47:23 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

河直美ファン ☆☆☆☆

R+15

カンヌ映画祭に出品するも受賞ならず。

でも、河自身は、自作で最も出来がよいと話す。

例によっていささか難解。だが、少年少女がメインの映画なのでフレッシュでいい。

河が、奈良から出て、初めて奄美大島で撮影。

今回は、ふんだんに海のシーンがでてくる。台風のシーンなど荒模様もあるが、きれいな海は美しい。

冒頭、刺青の全裸の男性のうつむせ死体が岸に打ち上げられている。それをみる少年。

老人が、山羊を殺傷している。首を斬り血をしたたらせ、まだ生きたまま、逆さに吊るす。そのあとは、肉を食する。

これは奄美では普通の出来事なのか。(このシーンはあとで、少年少女の前で行われる)。生と死を考える儀式だ。

少女の母は、イキガミ様だが、病に伏せている。神も死ぬという。だが、それは娘へと引き継がれ、更に、その子へと引き継がれる。これは奄美ならではの信仰なのか。

少年と少女は、自転車の相乗りして楽しそうだが、まだ、ぎこちない関係。

少年の両親は離婚、父は東京に住む。母は、村の男と関係を持っているらしい。

不倫する母に嫌悪感を抱く少年。東京に父を訪ねる。父は、刺青師だ。

都会人間の少年と土着人間の少女。

台風をきっかけに二人は急激に近づく。

ラストはキスと全裸遊泳。

たしかに、奄美の海は美しい。

みずみずしい少年少女と、てだれた実力俳優たちの演技。

特に、常田富士男の爺様が印象に残る。



コメント
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