おススメ度 ☆
哲学的映画好き ☆☆☆☆
スウェーデン・ノルウェー・フランス・ドイツ合作
「リビング・トリロジー」3部作の最終章というから、まず前作を見ていないハンデ。
原題は『存在について考える枝にとまった鳩』という哲学的題名。
細部まで緻密に計算され尽くした絵画のような39シーン。普通の映画の常識では、鑑賞できない。
監督は、スウェーデンの奇才ロイ・アンダーソン。4年の歳月をかけて作ったというから、並大抵の執念だ。
1ストーリー1テーク
ロケなしで、スタジオにセットを組んで固定カメラ。マットペインティングを使った背景。おかげでそのシーンは実に奥行きのあるものになっている。
ブラックユーモアというが、この映画のくすぐりに正直笑える人は、日本人では何割いるだろうか。
怖いもの見たさに見るのも手かな。
まずは、映画の途中、眠気を感じないように用意する必要が。
で、39話。
恐竜、船長、猿、フラメンコダンサー、19世紀のスェーデン国王、騎馬隊、水兵、黒人それに、この映画の主人公たる冴えないセールスマンのサムとヨナタン。
ざっと見ただけで、広範囲にわたる風刺ってことがわかる。
鉱物精錬用ドラムで、黒人が焼き殺されるシーンは秀逸だ。
「元気そうで何より。元気そうで良かった」
生と死を見つめるシニカルな目が光っている。
哲学的映画好き ☆☆☆☆
スウェーデン・ノルウェー・フランス・ドイツ合作
「リビング・トリロジー」3部作の最終章というから、まず前作を見ていないハンデ。
原題は『存在について考える枝にとまった鳩』という哲学的題名。
細部まで緻密に計算され尽くした絵画のような39シーン。普通の映画の常識では、鑑賞できない。
監督は、スウェーデンの奇才ロイ・アンダーソン。4年の歳月をかけて作ったというから、並大抵の執念だ。
1ストーリー1テーク
ロケなしで、スタジオにセットを組んで固定カメラ。マットペインティングを使った背景。おかげでそのシーンは実に奥行きのあるものになっている。
ブラックユーモアというが、この映画のくすぐりに正直笑える人は、日本人では何割いるだろうか。
怖いもの見たさに見るのも手かな。
まずは、映画の途中、眠気を感じないように用意する必要が。
で、39話。
恐竜、船長、猿、フラメンコダンサー、19世紀のスェーデン国王、騎馬隊、水兵、黒人それに、この映画の主人公たる冴えないセールスマンのサムとヨナタン。
ざっと見ただけで、広範囲にわたる風刺ってことがわかる。
鉱物精錬用ドラムで、黒人が焼き殺されるシーンは秀逸だ。
「元気そうで何より。元気そうで良かった」
生と死を見つめるシニカルな目が光っている。