おすすめ度 ☆☆☆
シンガポール・タイ合作
ひょんなことから一緒にタイ国内を巡る旅に出た中年男性と象の珍道中を描き、サンダンス映画祭で話題を集めたロードムービー。
人生に幻滅した建築家のタナーは、ある日バンコクの街中で、幼い頃に飼っていた象のポパイと偶然の再会を果たす。タナーはポパイを故郷へ連れて帰るため、かつて一緒に育った農場を目指して旅に出る。
ちょっとさえない中年男の、性の悩みも描写される。
道中出逢う個性的な人々(人生を悟ったホームレス、落ちぶれた中年ニューハーフ、お間抜けな警官コンビ等々)とのちょっとした交流がほのぼのとしたムードで映し出される癒し系ロードムービーで、大都市バンコクの喧騒とはまるで異なった田舎の原風景の穏やかな美しさに魅了されます。
これが長編デビュー作となる新人女性監督カーステン・タンがメガホンをとった。