おすすめ度 ☆☆★
フランス・イギリス・ロシア・ラトビア合作
「未体験ゾーンの映画たち2020」上映作品。
非業の死を遂げた作曲家が遺した楽譜の謎に挑む女性音楽家の運命を描いたゴシックホラー。
若き天才バイオリニスト、ローズのもとに、幼い頃に生き別れた父の訃報が届く。ローズは自分の父がかつて一斉を風靡しながら突如として姿を消した作曲家マーロウだと知り、遺産を整理するためフランスの田舎町へと向かう。古めかしい屋敷には、父が死ぬ間際に作曲していた「バイオリンソナタ作品54」という題の楽譜が残されていた。しかし楽譜には謎のシンボルがいくつも記されており、ローズは屋敷の中で「何か」の存在を感じるように。マネージャーのチャールズと共に楽譜の謎を解き明かしていくローズだったが、そこには血塗られた秘密が隠されていた。
おドロドロしい屋敷のたたずまいがなんともミステリアス。
そして森、その奥にまた屋敷が。
不思議な、子供の像。
譜面にがかれた不可思議な記号。“闇の騎士団”が使用していた紋章というからややこしい。
子供の拷問とか、マネージャーの死とか、サラっと描かれるのでわかりにくい。
ほんとは、もっとおどろおどろしい物語なのだが。
ヒロインを演じるフレイヤ・ティングリーが、このミステリーにはまり役。
いずれにせよ、西洋の悪魔譚は、ちょっと苦手。
ただ、音楽とホラーの相性はいいのかも。