おすすめ度 ☆☆☆☆
父を亡くした家族が通夜に出てきたある料理をきっかけに父と家族の時間を取り戻す姿を描いたドラマ。
その家族は、既婚者同士の結婚で、それぞれの連れ子がいた。
父の葬儀に集まった家族。そこでふるまわれた料理は、父の残したレシピだった。手始めが目玉焼き。
それぞれの料理に引っ掛けて、過去の家族が明らかにされていく。
家族とは何かを、父の連れ子の麟太郎が悩むことで、物語が膨らんでいく。
途中、母の家出、父が母の連れ子シュンに告白、それを聞いて、シュンは家出。
謎が、物語に深みを与える。
そして、終わり近く、すべてが明らかになるが、それは、母の語りであり、その奥のことはわからない。
もう一度最後にどんでん返しがある。
丁寧に練られた脚本。
謎を引っ張りながら、徐々に明かしていく演出。
加えて、各役者の的確な演技があって、深みのある映画になっている。
高崎映画祭や、映画批評家大賞を受賞している。
染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斎藤由香、永瀬正敏。