おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
難解な映画好き ☆☆☆☆
題名の「テネット」は、「主義、主張」だが、「名もなき男が人類を滅亡から救うために、過去と未来から“挟み撃ち”する」という壮大な作戦のコードネームとして使われている。逆から読んでも「テネット」。
時間軸の逆行など、単なるSF映画に終わらず、壮大な映像オペラだ。
オペラ座でのテロ事件から始まるシーンは、圧倒的な展開に目を奪われる。
そして、主人公には名がない。
難解の声が高いが、何度も見返して納得する映画ともいう。
ただ、圧倒的人気なのは、そのIMAXの迫力だろう。
車はもちろん、船、飛行機、そして世界は広がる。
監督は、もちろん、鬼才クリストファー・ノーラン。
時間の逆行はもちろん、映像の逆行。それが迫力を伴う。
名もなき男に課せられたのは、時間に隠された秘密を解き明かし、人類滅亡よりも悲惨な事態を引き起こすという“第三次世界大戦”を止めること。男は、時間を巻き戻す“時間逆行”を操り、人類が信じ続けてきた現在から未来に進むというルールからの脱出を試みるが、そのミッションのカギとなるのが、「使い方しだいで未来が決まる」という謎の言葉“TENET”だった。