おすすめ度 ☆☆☆★
スウェーデン・ジョージア・フランス合作
PG12 同性愛の表現
冒頭、グルジアダンスのテレビが写される。ロシアのコサックダンスに似て、ジプシーの踊りにも似た迫力あるダンス。
ジョージアの国立舞踊団で、ダンスパートナーのマリとともに幼少期からトレーニングを積んできたメラブ。カリスマ的な魅力を持つ新星イラクリの登場により、彼の世界は大きく動き出す。
メラブの踊りは身のこなしから男性的よりむしろ女性的、その分官能的。
そんな彼が、イラクリによりゲイの道を開発され、彼がいなくなると、自暴自棄に。
この辺の感情の機微が、絶妙に描かれている。
別のゲイとの一夜とか、兄結婚式での振る舞いとか、丁寧に描かれている。
その他兄の結婚式では、出席者がみな踊りだし、グルジアでは踊りは日常的なものなのか。
その踊りは、フラメンコを思い出させる官能的なものだ。
ラスト、メラブの新しい門出を予感させて終わる。
主演のレバン・ゲルバヒアニは魅力的。
ジョージアではゲイの表現が制限されていて、上映が困難だったような。