ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「アバウト・レイ 16歳の決断」、トランスジェンダーの親子の悩み!

2018-07-07 16:33:55 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

約2年間の公開延期。セクハラ問題で失脚した敏腕プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインが絡んでいたことが分かったからだ。おかげで、編集しなおし、家族問題に重点を置くことに。

16歳のアバウトレイ、女性らしいが、本人の意識は男性。

ホルモン治療で、より男性らしくなるはずだった。

だが、父母の同意が必要とのことで、父親の元へ行くが断られてしまう。

母が、父親兄弟と関係を持ったことで、別れていたいのだ。

男にだらしのない母と、レズビアンの祖母たち、一緒に暮らすことで、お互いかばいあうのだが、どこかすれ違う。

でも、最後は、日本料理レストランで。

多感な16歳、真の男になろうとするレイが可愛い。

レイをエル・ファニングス、母をナオミワッツ、祖母をスーザンサザランドと芸達者が揃った。

トランスジェンダーよりも、家族愛の物語だ。

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「欲望に溺れて」、ジャーナリストとカメラマンの愛の物語!

2018-07-06 17:53:13 | フランス映画

おすすめ度 ☆★

劇場未公開

R15 官能映画に

女優のメラニーローラン監督作品。

海辺の小さな街で情事に溺れる男女。

やがて妊娠。

だが、日常から解き放たれたい女性は、カメラを提げて旅に出る。

美しい風景と情事の日常から、

別々になった二人。

ダイビングとサメとの生活。そして事件が。

愛に溺れての題名ほど、エロさはない。

女子(マリア・バルベルデ)は綺麗なのだが。

 

 

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「南瓜とマヨネーズ」、二つの恋に揺れる愛おしいラブストーリー!

2018-07-06 15:33:32 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

原作は、漫画家・魚喃(なななん)キリコの代表作。

ミュージシャンを目指す恋人せいいち(太賀)の夢を叶えるため、土田(臼田あさ美)は内緒でキャバクラで働いていた。

せいいちは、ひも状態であったが、土田が、客と愛人関係になったことで、働き始める。

土田は、昔の愛人ハギオ(オダギリジョー)と偶然出会い、よりを戻していく。でも、彼は遊び人。

都会に生活する、ある種行き当たりばったりの生活。所詮、南瓜とマヨネーズ。

なんかちょっとあこがれの感覚の、「愛の交響曲」。アバンチュールのような。

恋のあわれさ。心にしみる。

若き日のプレリュードが思い返されて。




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「チャンプ」(チャンプ/チャック 〜“ロッキー”になった男) 2016年

2018-07-05 17:28:28 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

ボクシング映画に外れなしというが、この映画はいまいち。

「チャンプ」で検索しても、この映画に出くわすことは少ない。1931年、1979年、2015年には「クリードチャンプを継ぐ男」がヒットする。

Filmarksでは、「チャンプ/チャック 〜“ロッキー”になった男」でヒット。以前WOWOWで公開されたらしい。

今回は「チャンプ」でDVDリリース。

モハメド・アリと対戦して映画「ロッキー」のモデルとなったボクサー、チャック・ウェプナーの知られざる栄光、挫折、再生を描いた伝記ドラマ。

主演は、リーブ・シュレイバー。あまりさえない男で、ボクシングも強くない。

メインは、アリとの対戦だが、打たれまくっている。

この対戦に目を付けたシルヴェスター・スタローンが「ロッキー」を製作、ヒットする。

ウェブナーは、これをいいことに、人生を壊してしまうのだが。

そのボロボロ人生を描くので、さえない。

女好きが災いして折角の相棒とも離婚の羽目に、ただ、ラストは別の女とのラブラブになるのだが。

ナオミワッツが好演。

アリやスタローンは、役者がやっているのだが、迫力不足。


 

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「エターナル」、イ・ビョンホン主演のサスペンス映画!

2018-07-05 14:06:10 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆★

イ・ビョンホン好き ☆☆☆

PG12

証券会社で、エリートコースを歩む、支店長カン・ジェフン(イ・ビョンホン)、成績優秀。

息子の英語の勉強のため、妻と息子をオーストラリアへ移住させていた。

不良債権問題が発覚、土壇場に追いつめられる。

失意のジェフン、家族の住むオーストラリアへ。

だが、妻は隣家の男性といい仲に。息子は男になつき、男の娘と4人で海水浴に。

ジェフンは、家の周りをうろうろ、落ち着かない。

一方、空港で知り合った、バックパッカーの女の子。

オーストラリアへ着いた頃から、不可解な行動。

ビョンホン、迫真の演技もからまわり。

ラストで衝撃の結末を迎えるのだが、途中で読めてしまい、残念。

 

 

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「四万十 いのちの仕舞い」、終末医療を描いたドキュメンタリー

2018-07-04 17:04:44 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

終末医療に関心のある方 ☆☆☆☆

 

四万十川の流れる高知県四万十市で、自然とともに生きる地域の人々に寄り添う医療を続けている内科医・小笠原望の日々を追ったドキュメンタリー。

ホスピス病棟でがんの終末期ケアを取材した「いのちがいちばん輝く日」(13年公開)を製作した溝渕雅幸監督が、在宅医を取材、映画を作った。

四万十川の自然と、人間の生き死にがリンクし、美しい作品となった。

小笠原医師は、患者との対話を大切にする医師として、最後までの見取り医に徹する姿がいい。

一方、都会へ出かけては、講演活動も行い、終末医療の大切さを訴える。

一人の患者には、食べ物がのどにはいらず、そのまま、死ぬまで付き合う。自然死にはどこか崇高さが宿る。

小笠原医師のような医師が、増えて、日本の医療が患者に寄り添った形になることを願う。

病や、死を描きながら、暗さがないのが何よりだ。自然の美しさがそうさせるのか?

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「名前のない女たち うそつき女」、AV女優とその取材記者!

2018-07-03 16:28:47 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆

R15+

一部劇場で公開

中村淳彦によるノンフィクション書籍「名前のない女たち 貧困AV嬢の独白」をベースに、「ピンク四天王」の1人として知られるサトウトシキ監督がAV業界で生きる男女を描いた群像劇。

ベテラン俳優吹越満が、AV女優を取材するライターに扮する。AV女優を見下げているが、自身も生活に苦しんでおり、いわば、底辺を生きている。

彼が取材したAV女優。親元を離れ、奨学金返済のため始めたAV女優。それなりに気に入っている。

同棲相手は、フリーターで安定しない。

そこへ転がり込んできた、高校生の妹。

姉にあこがれ、ホスト遊びをして借金を作ってしまう。

なんか、流されるままに生きているような。

AV撮影シーンとか、AVらしきシーンもあるが、官能シーンは、期待すると外れる。

まあ、底辺に生きる男女の群像劇。

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「ゆれる人魚」、人魚姫の大人版(エロ、グロ、ホラー)ミュージカル!

2018-07-03 11:00:59 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆★

ファンタジー好き、人魚好き ☆☆☆

ポーランド映画

R15+ ヌードとグロ

2016年サンダンス映画祭 ワールドシネマコンペティションドラマ部門審査員特別賞受賞! 
サンダンス映画祭以外にも、他世界各国の映画祭で数々の受賞を果たし、世界のファンタスティック映画ファンを魅了! 

共産主義下にあった1980年代のポーランドが舞台。

ワルシャワの80年代風ナイトクラブにたどり着いた人魚美人姉妹。

人魚は、穴がないから全裸でも、ぼかしはない。

たちまち評判になる。前半はミュージカル風。

ポーランドの女性監督アグニェシュカ・スモチンスカは、エロとグロの混ざったファンタジーを作りあげた・

後半は、ホラー。何しろ、人間と人魚の下半身を入れ替える手術。

アンデルセンの童話「人魚姫」が底流にある、ヨーロッパエロ・ホラー・ミュージカル。

ラストは、予想されるとはいえエグい。

人魚姫は、吸血鬼だった。

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「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」、アイリーンの別荘をめぐる駆け引き!

2018-07-02 10:35:38 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆

建築に関心のある方 ☆☆☆

ベルギー・アイルランド合作

ル・コルビュジエと言えば、国立西洋美術館の設計者で日本でもおなじみ。「ル・コルビュジエの建築作品」が、世界遺産に登録されている。

で、この映画タイトルからすれば、コルビュジエとアイリーンの恋愛話のように聞こえるが、ちょっと違う。

アイリーンは、冒頭の描写でもあるように、椅子が28億円もの高額で買われ、その技量は確かなものだ。だが、女性ゆえに、存命中はなかなか芽が出なかったようだ。

同時期に、ドキュメンタリー「アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー」が公開されている。

で、本作品は、アイリーンが、恋人と住むために作った別荘「E.1027」、そこで繰り広げられる、コルビュジェとの確執が描かれる。

コルビュジェが、アイリーンの才能に嫉妬し、この別荘に抽象壁画を描いてしまい、別荘も自らの作品であるかのごとくふるまったことだ。

建築界の裏話の映画化で、その道の好事家でないと、あまり興味がわかない。

恋愛シーンも、特に取り立てた雰囲気もなく、魅力はない。

建築物も、現在国が管理しているが、そのせいかセット撮影がほとんどで、本物の魅力はない。

まあ、芸術的雰囲気は、、満ちている。




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「笑う故郷」、ノーベル文学賞受賞作家の帰郷とブラックユーモア!

2018-07-01 17:25:12 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆★

2016年・第73回ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。

アルゼンチン・スペイン合作

冒頭、ノーベル文学賞受賞式での、スピーチに権威におもねる皮肉を語り、後半へのつなぎがある。

色んな、招待を断りながら、故郷での表彰大会に期待して赴く。

着いた早々からトラブルに巻き込まれ、前途多難。

一日目は、なんとなく終わるが、宿に帰ると、ファンの女性が訪ねてきて、積極的にセックス。

これが後で効いてくる。

二日目から、講演に反対する人たちが出てきて、一時は騒然。

三日目には、記念の像が作られ除幕式。

絵画コンクールの審査員を頼まれ、権威的なものを落選させる。

パレードも行われ、故郷は大歓迎のはずだったが、故郷のことを題材にして金儲けをしているとやつかみが。

さらには、昔の恋人が絡んで、その旦那と娘に翻弄される。

まさにブラックユーモア。ラストはサスペンスっぽい。

なかなかうまい作劇で、心に残る。

主演はオスカル・マルティネス。



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