おすすめ度 ☆☆
建築に関心のある方 ☆☆☆
ベルギー・アイルランド合作
ル・コルビュジエと言えば、国立西洋美術館の設計者で日本でもおなじみ。「ル・コルビュジエの建築作品」が、世界遺産に登録されている。
で、この映画タイトルからすれば、コルビュジエとアイリーンの恋愛話のように聞こえるが、ちょっと違う。
アイリーンは、冒頭の描写でもあるように、椅子が28億円もの高額で買われ、その技量は確かなものだ。だが、女性ゆえに、存命中はなかなか芽が出なかったようだ。
同時期に、ドキュメンタリー「アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー」が公開されている。
で、本作品は、アイリーンが、恋人と住むために作った別荘「E.1027」、そこで繰り広げられる、コルビュジェとの確執が描かれる。
コルビュジェが、アイリーンの才能に嫉妬し、この別荘に抽象壁画を描いてしまい、別荘も自らの作品であるかのごとくふるまったことだ。
建築界の裏話の映画化で、その道の好事家でないと、あまり興味がわかない。
恋愛シーンも、特に取り立てた雰囲気もなく、魅力はない。
建築物も、現在国が管理しているが、そのせいかセット撮影がほとんどで、本物の魅力はない。
まあ、芸術的雰囲気は、、満ちている。