おすすめ度 ☆☆☆★
2016年・第73回ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。
アルゼンチン・スペイン合作
冒頭、ノーベル文学賞受賞式での、スピーチに権威におもねる皮肉を語り、後半へのつなぎがある。
色んな、招待を断りながら、故郷での表彰大会に期待して赴く。
着いた早々からトラブルに巻き込まれ、前途多難。
一日目は、なんとなく終わるが、宿に帰ると、ファンの女性が訪ねてきて、積極的にセックス。
これが後で効いてくる。
二日目から、講演に反対する人たちが出てきて、一時は騒然。
三日目には、記念の像が作られ除幕式。
絵画コンクールの審査員を頼まれ、権威的なものを落選させる。
パレードも行われ、故郷は大歓迎のはずだったが、故郷のことを題材にして金儲けをしているとやつかみが。
さらには、昔の恋人が絡んで、その旦那と娘に翻弄される。
まさにブラックユーモア。ラストはサスペンスっぽい。
なかなかうまい作劇で、心に残る。
主演はオスカル・マルティネス。