ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ミステリーロード2/悪徳の街」、オーストラリアンノアール 続編

2018-09-24 11:31:46 | オーストラリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

ミステリーファン、西部劇ファン ☆☆☆★

ミステリーロード 欲望の街の続編。(監督、主演が同じ)

前回から、3年後の物語。

金鉱のある砂漠地帯。

そこで女が失踪。連邦警察官がやってくる。だが、この男、アポリジニ。劇中彼の父の話が出てくる。

娘を亡くした痛手で、泥酔状態。前作と違って、汚れた長い髪は、どこの酔っ払いかとさえ思わせる。

警官につかまるが、身元がばれて、釈放。

この町は、金鉱発掘会社FCMG社が牛耳っており、さらに土地を広げようと、住民に契約を迫っていた。

一方、女町長は、FCMG社に買収されており、まさにFCMGのやりたい放題。

従業員の慰安のため東南アジアの女性が送り込まれていた。

地元警官が、接待する女に諭され、改心。

今回は、連邦捜査官の側に立つ。

ラストは銃撃戦があり、一応決着がつく。

ちょっと、話の広がりが薄いので、全体に小ぶり。

ただ、的確な演出と演技で、飽きさせない。

アーロン・ペダーセンは渋いが、撃たれても全然傷つかない。まさにヒーローだ。


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「坂道のアポロン」、ジャズに魅了された高校生たちの青春!

2018-09-23 18:36:30 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

小玉ユキの同名人気漫画の映画化。

1960年代の高校生活。

転校生の薫と訳アリの千太郎。

二人は、律子を通して知り合い、

律子の家(レコード店)の地下で、ジャズのセッション。

舞台は、長崎佐世保。進駐軍が駐留していた時代。バーでは音楽が。

ジャズの魅力に取りつかれた薫は、クラシックから転向。

セッションに参加する。

そして薫の律子への思い。

だが、律子は千太郎に、千太郎は百合香に、百合香は淳一へと、恋は経めぐり、それぞれが片思いに。

そんな切ない高校生活。

学園祭の突然のセッションへと。

恋物語とジャズ、三木孝浩の的確な演出でムードを盛り上げる。

知念が薫役、中川が千太郎役、小松が律子役と主人公3人を演じるほか、ディーン・フジオカ、真野恵里菜らが脇を固める。

10年後の、それぞれの消息が明らかに。

ラストは小田和正の楽曲でしめ。

 

 

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「野菊の墓」、松田聖子主演の悲恋映画!

2018-09-22 17:28:56 | NHKプレミアムシネマ

おすすめ度 ☆☆☆

伊藤佐千夫の「野菊の墓」(1906)が原作。

同じ原作の映画化に、木下恵介監督の「野菊のごとき君なりき」、同名の富本壮吉監督作品。山口百恵主演のTVドラマなどがある。特に、木下作品はすぐれていた。

本作品は、松田聖子主演がキーで、なんと東映作品だ。1981年作品。

プロデューサーの吉田が、社長を説得して、サンミュージック協力の元、映画化。当時助監督だった澤井信一郎のデビュー作となった。

先日亡くなった樹木希林が重要な役どころで活躍。

松田聖子の相手役はオーディションで選ばれた桑原正。

物語は、明治初期。まだ、封建時代が色濃く残る背景。

幽玄な信州の山河を背景に、身分の違いゆえ叶わず散った少年と、年上の少女の悲恋。73歳になった老人の回想形式で物語は進む。

15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・民子との淡いを描く。

澤井演出が、丁寧で涙を誘う。

母役の加藤治子の演技が光る。

当時売り出し中の松田聖子、まだ、初々しく、せつない・



 

 

 

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「ミステリーロード/欲望の街」、史上最高次元のオーストラリアンノアール!

2018-09-22 11:22:03 | オーストラリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

西部劇好き ☆☆☆★

2013年作品 劇場未公開 

2013年にオーストラリアで製作され、翌年の同国の映画賞を独占したミステリードラマ。

都会での任務を終え、故郷であるクイーンズランドの奥地に戻って来た刑事、ジェイ・スワン。そんな中、アボリジニの少女が殺害される事件が起こる…

原住民差別の厳しい、砂漠地帯。酒と麻薬に溺れる原住民たち。それを食い物にする連中が。

アポリジニの警官は、差別をひしひしと感じ、孤独に捜査を重ねる。原住民は、黙して語らない。

別居中の嫁と娘。娘は麻薬に手を出しているらしい。

捜査を妨害する仲間と同調する上司。

音源の少ない地味な映画だ。

ただ、ひろびろとした荒野、さびれた原住民区。野良犬がうろうろ。

娘に対する脅迫めいた文言。やがて、妻の家が荒らされている。

地味だが、しっかりしたつくりの映画だ。

前任者は殺されていた。

ラストは、壮絶な銃撃戦。

アーロン・ペダーセンが渋い刑事を好演。

ハードボイルド好きにはたまらない。

ただ、車での尾行は見つからないかとひゃひゃ。

 

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「10x10 テン・バイ・テン」、10フィート四方の密室に女性を監禁!

2018-09-21 19:36:59 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆

劇場未公開

ルイスは花屋を営む女性キャシーを白昼堂々と誘拐し、自ら作成した10フィート四方の防音室に彼女を監禁する。ルイスの動機は、キャシーによって隠蔽されたある秘密を告白させること。過去が明かされるにつれ、事件の本当の犠牲者が浮かび上がっていく。

ただ、この映画、前半は、女に名前を白状させる一点で監禁するのだが、監禁した相手が悪かった。

まさに強い女。

拘束されながらも、男と格闘するのだから。

ただ、題名の10×10に何の意味があるのか?

終りの方は、拳銃を持ち出しての格闘技。

いずれにせよ、監禁された、それも女の方が強いのだから、何おかゆわんや。

ラストは、結局女が白状し、監禁の理由がはっきりするのだが、

男にも弱みがあった?

大した事件も起こらず、長々と感じられる。

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「リアル」、キム・スヒョンが、1人2役のアクション映画!

2018-09-21 11:07:12 | 韓国映画

おすすめ度 ☆★

キムスヒョン好き、幻想映画好き、アクション映画好き ☆☆☆

キムスヒョンとソルリのチェジンリとの全裸セックスシーンがあります。

有名俳優を使って、大量の製作費を使ったこの映画、韓国でも不評で、大コケしたとか。

なにしろ、途中で監督交代、初演出のイ・サラン。

カジノオープンを控える組織のボス、チャン・テヨン(キム・スヒョン)の前に暗黒街大物チョ・ウォングン(ソン・ドンイル)がカジノの所有権を主張し、あらわれる。チョ・ウォングンの介入でカジノを引き渡す危機に陥ったチャン・テヨンは問題解決のため、投資者を探しに出る。 ある日、名前だけでなく容姿も瓜二つの謎の投資家(キム・スヒョン)があらわれ、資金とチョ・ウォングンを解決するとの提案をする。謎の投資家の登場でチョ・ウォングンとカジノを占めるための戦争が始まり、彼らを囲んだ巨大な秘密と陰謀の正体が徐々に明らかとなる。

というストーリーだが、チャンは解離性障害と診断され、医師の治療を受けている。

要は、二人の同一人物は、夢の中の出来事なのだ。

そう理解しないと、この映画、全く不可解な映画で、不評となる。

かなりスタイリッシュな演出で、アクションシーンも目新しい(ダンシングなど)。

めくらめく光と色の洪水。

イ・サランは今後どのような映画作るのだろうか。


 

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「ザ・プレデター」、進歩したプレデター2が活躍!

2018-09-20 17:19:18 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

プレデター好き ☆☆☆★

R15+ かなりグロいシーンが

1987年、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で第一作が製作されて以来、「プレデター2」、「プレデターズ」「エイリアン対プレデター」、「AVP2エイリアンズ対プレデターズ」に次ぐ作品だ。

今回2体のプレデターが登場。プレデター2は、長身、要は進化系。

元特殊部隊員の傭兵クイン・マッケナが主役だが、その息子ローリーが天才少年で、大活躍。

クインが施設から一緒に脱出したならず者兵士たちがからんでくる。おかげで、下ネタ満載のコミック調。

さらに、プレデターが犬を飼っていたり、翻訳機で話ができたりと進化している。

武器を持たないものは襲わない武士道精神は、持ち合わせており、外見上の侍にふさわしい。

ただ、鎧兜を脱いだ昆虫まがいの風体は、いささか嫌味だ。

そして緑の液体をたらして、人間をいとも簡単に破壊する。

後半の戦闘シーンの連続は、あれよあれよの展開だ。

ラストに、余韻を残しているので、次作が期待されそう。

監督は、第一作で俳優として参加していたシェーン・ブラック。


 

 

 

 

 

 

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「サニー 32」、殺人犯少女サニーをめぐるどたばた!

2018-09-19 17:45:41 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆

PG12

「NGT48」の北原里英が映画初主演。

映画は、長崎県佐世保(させぼ)市で起きた通称「佐世保事件」をモチーフに描かれている。

ネバダ事件とも呼ばれたこの事件は、2004年6月1日午後、長崎県佐世保市の市立大久保小学校で、6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで切り付けられ、死亡した事件である。

加害女児は事件後、収容先の自立支援施設でアスペルガー症候群と診断されている。

さらに、ネットで加害者、被害者の写真が公開され、加害者が美少女だったので話題になっている。

映画は、それから14年後。中学校教師の赤里は、サニー信奉者に拉致され、監禁される。

ネット信者たちが集まり、ドローンまで飛ばして、偽加害者の赤里に、インタビューしたり、ネットで話題に。

まあこの変になってくると、いささか狂った集団となり、悲劇への突入となります。

そして、本物の加害者が現れて、と、意味不明の展開に。

秋元康がスーパーバイザーで参加。北原の売り出しが目的か。

「凶悪」の監督・白石和彌と脚本・高橋泉がタッグを組んでの作品なのだが。

ピエール滝とリリーフランキーがわきを固めている。

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「馬を放つ」、キルギス映画、熱い信念を秘めた純粋な男を描く!

2018-09-19 10:22:58 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆

異文化映画好き ☆☆☆★

キルギス・フランス・ドイツ・オランダ・日本合作

名匠アクタン・アリム・クバト監督作品。主演も。

中央アジアに位置する美しい国キルギス。村人たちから「ケンタウロス」(ギリシア神話に登場する半人半獣の種族の名前である。の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿をしている)と呼ばれる寡黙な男がいた。

競走馬の厩舎から馬を盗む男。

盗む男を特定するため、おとりの馬を用意する。そこに現れたのはケンタロウス。

ケンタロウスには、馬を放つ理由があった。

キルギスにも、近代化の波が押し寄せ、競馬もその一つだ。

近代化にあがなうようなケンタロウス。

馬に乗り、手を広げ、翼のようにかける姿は勇ましい。

宗教問題、男女問題、村社会など、投げかける問いは鋭い。

キルギスの悩みが、浮き彫りにされ、美しい。


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「判決、ふたつの希望」、アカデミー賞外国語部門のみネイトに輝くレバノン映画!

2018-09-18 17:07:22 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

レバノン・フランス合作

キリスト教徒であるレバノン人男性とパレスチナ難民の男性とのささいな口論から、裁判沙汰に。

この裁判の検事と弁護士が父娘の関係にあるのも微妙。

裁判は、それぞれの置かれた立場を明らかにしていく。

それは、レバノンという地で起こった悲劇。

遠く中東で起こった出来事、また、この映画で歴史が浮き彫りに。

裁判では、両者の応援団がエスカレート。

男の意固地はかくも頑ななのか?

裁判が主体だが、テーマがテーマだけに緊迫度が強い。

さらに、昔の映像も出てきて、根にある反逆の血が騒ぐ。

もちろん遠い国の話ではあるが、テーマは普遍的。

事件の発端を起こした建築現場の監督が、一方の男のガレージに出向き、一計を案じた行為をしたのち、謝罪します。

許しの大切なことの象徴です。

今もなお、地球のどこかで、争いが起きています。

なんとか解決してほしいものです。

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