おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
スェーデン・デンマーク・フィンランド合作
時あたかも、大阪なおみ選手が、全米オープンで優勝。日本中がわいているさなか。その前に錦織圭が世界選手権で活躍。がぜん、テニスの面白さが伝わってくる。
そんな中での、この映画の上映。伝説の一戦だけに、見逃すわけにはいかない。
天才的な才能を持ちながらも、不利な判定には怒りをあらわにして審判に猛烈に噛み付いていくマッケンロー。炎の男と呼ばれる。20歳でウィンブルドン選手権で初優勝し、4連覇の偉業を成し遂げたボルグ。冷静沈着、氷の男と呼ばれる。
1980年、ボルグの五連覇がかかった白熱の一戦だ。
この一戦に焦点が合ったっているが、当然、少年時代や、成長期の活躍も垣間見たい。少年時代をボルグの息子が演じているのも話題に。
ドキュメンタリータッチながら、実にうまい試合展開の映像。当然演じているのは、本人ではないから、テニスそのものは、うまいはずがない。そこを映像の切り替えで迫力満点に仕上がっている。
試合の結果は分かっていても(私自身は分かっていなかった)、そのやり取りの姿が、興味を引く。
女子テニス界の王者セリーナ・ウィリアムズの全米オープンでのあるまじき行為でもわかるように、選手たちは、緊迫を強いられて闘っている。
まさに、その激突の姿が、映像で浮かび上がる。
ボルグ役をスェーデンのスベリル・グドナソン、マッケンロー役をアメリカのシャイア・ラブーフがそれぞれ演じている。