おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
日本・フランス合作
原作は、芥川賞作家・柴崎友香の同名恋愛小説。
大阪に暮らす21歳の朝子は、麦(ばく)と出会い、運命的な恋に落ちるが、ある日、麦は朝子の前から忽然と姿を消す。2年後、大阪から東京に引っ越した朝子は麦とそっくりな顔の亮平と出会う。麦のことを忘れることができない朝子は亮平を避けようとするが、そんな朝子に亮平は好意を抱く。そして、朝子も戸惑いながらも亮平に惹かれていく。
ありえない設定だが、濱口竜介監督は、丁寧に感情を描いていく。
そして、東日本大震災がからんでくる。良平と朝子は、ボランティアで参加。
そんな、朝子が、ある日、モデルとして活躍している麦に出会ってしまう。
そして、北海道へ行こうと誘われ、一緒にドライブ。
瓜二つの男に、翻弄される朝子。
突然の行動に出る麦と朝子。
揺れ動く恋心。
不可思議な人の心を、せつなく描く傑作。
だが、二人の男を演じる東出の大阪弁のぎこちなさが、最後まで、気になって、残念。
朝子を唐田エリカが好演。