おすすめ度 ☆☆☆
歴史映画好き ☆☆☆★
ノルウェー映画
第2次世界大戦時、ナチスドイツの侵攻に激しく抵抗したノルウェーの国王ホーコン7世の下した決断と運命の3日間を描く。
ホーコン七世は、現国王ハーラル5世の祖父にあたる。ハーラルは孫として、本映画でも描かれる。
ドイツ軍の攻撃や、宮廷内の家族の姿などが描かれるが、監督はこの映画撮影のため、国王の姉をはじめ、インタビューをし、当時の雰囲気を再現している。
当然、ノルウェーとしては、国の一大事の時の王の決断であるから、観客動員も多く、映画賞などにも輝いている。
ノルウェーとドイツの関係、王室の立ち位置など、初耳のことが多く、知識が増える。
前半は、国王と家族の関係が描かれ、後半の決断への流れとなる。
一方、ドイツ側の公使の活躍が描かれ、何とか戦争を避けたい活動が描かれる。
結局、ドイツ公使の願い(国王とさしで話す)はかなうのだが、国王はがんとした態度をとる。
この結果、ノルウェーはドイツに占領されてしまうが、王と政府はイギリスにわたり、ゲリラ活動を支援する。
ドイツの敗戦により、国王の抵抗は報われる。
王は、立憲君主制の建前を貫き、ドイツ公使との密約を避けたのである。
国王を演じるのは、イェスパー・クリステンセン。