この空間は、高木のケヤキが現在2本あり、樹齢50年で、土に養分、水、空気がないようで元気がありません。土面は、貧相な芝生でおおわれ、赤い花が咲く普通のツツジが、いまにも枯れそうな状態で10本弱植わっています。植え込みではなく、1列植栽のような配置です。
入ってすぐ右側は、公園のほかの部分がそうであるように、オオムラサキツツジの植込みで覆われています。したがって左側の空間は、不調和で異様な光景になっています。
恐らく当初はオオムラサキツツジの植込みで覆われていたのではないでしょうか。正門の外側の道路から中を見て、運動広場の見通しが悪いといった理由で、すぐ大きくなるオオムラサキツツジの植込みが伐採され、代わりにあまり大きくならない普通のツツジが、しかも1列植栽の形で植えられたのではないでしょうか。しかし、この時、この空間にはケヤキが密植状態で3本も植わっており、高木になっていたと思います。ケヤキの木の根が縦横無尽に生えており、ツツジには過酷な生育環境だったのでしょう。生き生きとは生長できず、今では枯れそうな状態で、10本弱、何んとか生き残っています。
ツツジは枯れるままにし、全面芝生にする考えがあります。枯れそうなツツジを処分し、土を耕して、木の根を除去し、土をやわらかくし、草花を地植えする考えがあります。
しかし、西洗公園愛護会事務局は、まずは、枯れそうなツツジを助ける方法を実験中です。ツツジは助け、ほかの面は芝生を美しくしたいと思います。ツツジは植え込みになっていなくても、一本々々、元気に育っていれば様になります。
現在、ツツジのまわりを広幅に掘り、丁寧に木の根を除去し、そこに落ち葉を入れ、上に土をかける作業をやっています。掘ると木の根が生い茂っている雑草のように出てきます。丈夫で平鍬では切れません。鎌で雑草を刈るように刈って除去します。ツツジの根に絡んでいる木の根は、まわりを掘り、根を切ることで枯死を期待します。
ツツジの根はそれほど深くはありません。溝の深さは、2,30cmで十分でしょう。
降った雨は、土と一緒に溝に浸み込み、枯草菌が繁茂しやすい環境になり、落葉は早く腐葉土になると期待できます。
今の季節、乾燥が続くので、この作業で一段とツツジの根元が乾燥します。根元にたっぷり水をまき作業終了とします。(注)実験ですよ。失敗かもしれません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます