老人割合40数%の町です。ところが最近は町で老人を見かけることがほとんどありません。どこで何をしているのかわかりません。以前は散歩している老人がよくいて会うと立ち話をしましたが、今は散歩する人もいなくなりました。いよいよ、高齢化が進み、家の中にいる老人が多いのでしょう。
非常に静かな町ですから、救急車の音が響くと気になります。救急車はどこに行くのかと思います。過去1年で近所で止まった救急車は3台もありました。二人は助かりましたが、一人は亡くなりました。三人とも家族がいる家でしたので救急車を呼べたのですが、一人暮らしであったら倒れても気付かれなかったでしょう。
近所では一人暮らしの家が三軒あります。内二軒は子供さんがいて、よく連絡を取り合っています。しかし、一人はお子さんがいず、遠い親戚と連絡を取り合っているようです。親戚との連絡は密ではないようで、私は見張っていてくれと頼まれています。朝から雨戸が閉まっていると大変気になります。次の日に開くとほっとします。
数年前ですが、この町で一人暮らしの老人が家で倒れました。老人は弟と連絡を取り合っていました。弟が電話をかけても兄が出ないので心配して訪ねて来て、家の中で亡くなっている兄を発見しました。弟は近所と相談せず、町のある人にだけ連絡し、後処理を自分一人で行いました。そのため近所の人はしばらく亡くなったことに気付きませんでした。昔は活動的な人でしたが、高齢になってからは家に閉じこもっていることが多く、近所との付き合いはありませんでした。
高齢化した町では近所の助け合いが重要と思いますが、近所でもあまりにも関係することがなく、ある時突然誰それが亡くなりましたとなります。近年は家族葬が多くなってます。何事もなかったかのように時が過ぎています。しかし先日ですが、町の知人に道で会ったので元気よく挨拶をすると、その人が涙を流しながら、町の友人が亡くなったと話してくれました。亡くなった人は私も知っている人でした。町全体としては静かで平安ですが、所々で涙が流れることが多くなっています。
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