記憶の彼方へ

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2018秋イタリア経由パリ行きvol.5

2018年12月10日 23時28分55秒 | Weblog


ボローニャ2日目の朝は、軽く朝食をとった後、友人お勧めの教会までお散歩
ポルティコ(注1)と呼ばれるイタリア特有のアーケード街を抜けた先に、その教会はあった

一見すると、普通の教会にしか見えないが、入ってみると奥が深い いや半端なく深かった
建物は一つだけではないのだ。
その教会の名は、BASILICA DI Sainto Stefano :サント ステファノ教会。
異なる時代に建てられた教会が7つある。
特に、セポルクロ聖堂が、いままで見たことのない教会だった
非常に厳かな空気に包まれ、祭壇も個性的だった。ここが一番古い建物。
かと思えば、中庭のような空間もあり、二階建ての見事な回廊まであるので、教会に居ることを忘れてしまう。
不思議な教会でした

次は、友人お目当てのインテリアショップ、BORGOへ。
実は、友人とは洋服や小物、インテリアに至るまで、限りなく好みが近いので、足を踏み入れた瞬間、私もお店のファンとなった
ただ、Maisons du Mondeみたいな可愛いお値段とは行かない
簡単には買えないのが残念だけど、お店に居るだけで五感が刺激され、幸せになれます

次は、ボローニャで外せない場所、旧ボローニャ大学にある、テアトロアナトミコ。アントニオ・レヴァンティの設計により1637年に完成した解剖学教室だ。
かつて大学3年の頃、人体解剖を経験した身としても、異国の解剖学教室を見てみたかった。
ちなみに、ネットでの情報では、世界最古の解剖学教室が、ボローニャとパドヴァで意見が分かれていて、どちらが最古なのかがわからない
(ヴィチェンツァの隣、パドヴァ大学にあるらせん状の解剖学教室も見てみたい

中央にある解剖台を囲むように、三段の見学席になっている。
まず、壁から天井に至るまで、見事な木造の彫刻に圧倒された。まるで天井から降って来そうな勢いだそれに比べて、中央に置かれた解剖台は、非常に小さく見えた大理石ではあるが、ここに人が横になったら、脚や手がはみ出てしまいそうなくらい
昔の人は小柄な人が多かったのかな
井上ひさしさんの「ボローニャ紀行」によると、仰天な事に、当時は公開解剖だったそう市民なら男女問わず、医学部学生と並んで見学席に座る権利があったと。
もしもその頃に生きていたら、見学希望したかな

さて、ランチはラザニアを是非とも食べなければならない
はじめに予定していた友人お勧めのお店が、まさかのお休み
急遽、初めてのお店に入った。
またしても、ボロネーゼを注文!ほうれん草のラザニアも!
ただ、これ、パスタの形が異なるだけで、中身は一緒だったことに後から気づいた
あぁ、それでも日本では食べられない味
ボローニャ大満喫しました

この後は、ミラノに向かいます

(注1) ポルティコは、歩道上の空間を活用し、部屋を増築するために作られた。
ヴィチェンツァでも見られたが、ボローニャではポルティコを維持することが義務付けられているため、多く見受けることが出来る。天井が高いため、優雅な空間となっている。これは、馬に乗った状態でも通れるように作られているそうだ。





























ボローニャ紀行 (文春文庫)
井上 ひさし
文藝春秋
コメント
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