まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

奇跡のレッスン ハビエル・フェルナンデス「氷の上に君だけの“表現“がある」

2020-01-13 08:52:47 | TV

 

年末、1年間を振り返ったりしてそれなりに反省したわけ。
健康は維持できた。友人知人も無事1年を送った。ブログも無理せずちんたらとはいえ書くことができた。
体重管理はやっぱり甘かったわ。1日1捨は簡単なようで案外できなかったわ。1か月くらいかなできたのは。
なんてetc。


年が変わって、少しは前向きなことをしてみようかとかなんとかぐだぐだと考えていた。
と、そんな折日が経って録画しておいた“奇跡のレッスン ハビエル・フェルナンデス編”を観た。
いやあもともと好きな選手だったの。どこか可愛げがあってそれでいてちょっと哀愁があって。
ピョンチャンオリンピックの時は羽生君より応援していたくらい。銅メダルを取ってよかった。

“フィギュア不毛の地”と呼ばれるスペインで、お父さんが必死に働くことでハビエルとお姉さんはスケートを続けることができたそうだ。なんといってもフィギアはお金がかかるスポーツですものね。
ディレクターは、
「だから同じような境遇・経験をしている子どもたちが相手だとハビエルは伝えられることも多いだろうし、なおかつ子どもたちは希望が持てるんじゃないかなと。そこで調べて行きついたのが青森県八戸市のフィギュアスケートクラブだったんです。」と言うがこのクラブ選定が大正解。

webからお借りしました


懇親会の時、コーチの人は泣きじゃくって感謝する。
「田舎町に住んでいると、子供たちにいろんな夢を見せてあげたいんだけど。
大きな大会が来るわけでもない、こうして来てもらえて伝えてくれるなんて、
本当にあると思ったらうれしくて。」
私ももらい泣き。そうよねそうよね、お気持ちよおく分かるわ。
ハビエルの優しいハグ。これからの励みになったでしょうね。

引退したばかりでコーチ経験のないハビエルは、いろいろ試行錯誤しながら子供たちを指導していた。
その時のハビエル語録、をちょこっと。いかにも外国の人の表現だけれど。

「ジャンプを跳べたとか跳べなかったとか、そんなことは道端の小石みたいなものだよ。
主人公は君なんだ。」

「ジャンプはうまくいく日もいかない日もある。君の笑顔の美しさは永遠だよ」

「フィギアで夢を成し遂げるのはとても険しいと思う。
人生の多くの時間を費やしても、トップにたどり着けるのはほんのひと握り。
そんな現実があったとしても、スケートが好きだという気持ちをあきらめる必要はないよね。
好きなことのために努力することは、結果より大切だと僕は思う。」

「主人公を演じ切らないとだめだよ。フィギュアスケートはスポーツだけど芸術なんだから」

 こちらもwebから

 

そしてこう言うの

幸せになろう

努力をしよう 

自分の願う自分になろう

一度きりの人生を大切に生きてほしい

もうもうハビエルさん。なんてこと言ってくれるんだ。泣けるじゃないの。

自分の願う自分になろう だなんて。私が願う「私」ってどんな私?さて。
一度きりの人生を大切に生きてほしい って、うんそうする、そうしてみる、これからでも遅くないよね。

今日は成人の日。
午後2時からBS1で再放送がある。けっこうな人生の指針になると思うの。

 

 

 

 

 

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深読み音楽会「井上陽水~Love Songs シュールな愛の詩人」

2019-12-18 09:04:22 | TV

井上陽水さんはドンピシャ私と重なる世代。
陽水さんの20代は私の20代、70代は私も70代。陽水さんの歌はよく聴いていた。
だからこそ、メロディー抜きの歌詞だけを深読みするというこの番組を興味深く観たわけ。
もしこれが全く知らないシンガーだったら、こんなめんどくさい番組は見なかっただろう。

名曲探偵は、ミュージシャンの小室等さん、作家の高橋源一郎さん、版画家の山本容子さん、
これらのお三方はリアルに陽水さんを聴いていた世代。
作家の朝吹真理子さん、シンガーソングライターの安藤裕子さん、
このお二人は他の歌手だったり教科書だったりで陽水さんの音楽を聴いた世代。
その5人が集まって歌詞深読み大会。

ちなみに皆さんの陽水評。
「謎の人」「はぐらかしの達人」「危険な感じ」「臆病」「流れる」
ほかにも「複雑な人」とか「本心を明かせない、明かさないじゃなくて」
小室さんなんか「フェロモン」ですって。うん、分かる。
私の印象は安藤さんが言った「はぐらかしの達人」に近いけれど「つかみどころがない」人ね。
陽水さんとリリー・フランキーさんのお二方、こんなつかみどころのない人を
恋人にしたり夫にしたら思いっきり振り回されるんじゃないかしら、とみている。きっと疲れるわ。

名曲探偵が取り上げた楽曲

歌詞を全部書くことができれば、深読みの内容が分かりやすいのだけれどそうもいかない。
この方たち、取り上げたほとんどの歌詞に死や死者の匂いを嗅いでいるのよ。
そうかともそうかなとも。
♪傘がない ♪夢の中へ ♪氷の世界 ♪人生が二度あれば ♪少年時代 ♪あなたにお金 ♪最後のニュース

これらの曲はもう十分に分析されているからパスして。
でも♪人生が二度あれば 陽水さん20代の曲とは、しかも「井上陽水」の名でのデビュー曲とは驚き。
小室さんは、そんな若い時に父と母を素直に賛美できる?かね、と言っているけれど、私もそう思うのよね。だから陽水さん40代くらいの曲かと思っていたの。
でもその後、泣きますけどね、反則だ、と付け加えて。ほんとその通りだわ。

♪帰れない二人 安藤裕子さん一押しの曲 ♪心もようのB面、忌野清志郎さんと。
この歌詞を、朝吹さんは心中しようとしてできない二人と深読みしていたが、
ミュージシャンの小室さんと安藤さんに、メロディーが洋楽的でおしゃれ感満載と却下されピュアなラブソングとして認定された。そうよね。

♪なぜか上海 高橋源一郎さん一押し 大好きな曲だけれど深読みはパス、面倒だから。

♪カナリア 山本容子さん一押し
切なくとても寂しい詩だ。
カナリアになぞらえてシンガーとしての自分の出現や閉じ込められたい感じを歌っているのではないかと。
歌い手の自分を悲しい者ととらえている。と深読みしていたけれど。

♪リバーサイドホテル 朝吹真理子さん一押し

 

朝吹さん、やはりこの歌は心中の歌だと主張。皆さんふんふんと頷く。
リバーサイドホテルは「三途の川ホテルだ」と。
リバーサイドホテルは「生と死の中間の場所」だって。
「チェックインなら寝顔を見せるだけ」変ね、だけど永眠している顔がパスになると。
そう言われればそうかもしれないな、なんて思ったけれど小室さんが、
「作家さんたちは深読みだ(ま、深読み大会だからね)。
僕はシンプルで上等なポップスだと気持ちよく終わった」と言ってくれて。
うん、私、小室さんに大賛成。大好きな曲で、なんだか訳が分からない歌詞だなと思ったけれど、
なにしろメロディーありきだから 
♪ホテルはリバーサイド 川沿いリバーサイド
とあの甲高い粘っこい声で歌われるともうそれだけでじゅうぶんでなの。

♪ワカンナイ 小室等さん一押し

君の言葉は誰にもワカンナイ 慎み深い願いもワカンナイ
明日の答えがわかればつまんない 君の時代のことまでワカンナイ

小室さんが陽水さんは?マークの人で何に対しても「はてなはてなと言ってないと気が済まない人」
と言っているのがおかしい。
宮沢賢治に対して盾突くことができるということが身の程知らずもいいところ。高橋さんは、
いったん宮沢賢治を否定する立場になっているんだよね。だから“ワカンナイ”し、ダサいし。でも否定しきれないね、っていうところで歌を作っている。ついでに言うと宮沢賢治を擁護しつつ、これは自分の立場だよね、理解されないっていう点では。
うーん、陽水さんは詩の中の何かに自分を託していることが多いわ。

「皆さん、ついてこられましたか?」と問われたので速攻で「ついていけません」と答えたの。
うん、でも面白かった。

そして♪最後のニュース筑紫哲也NEWS23』のテーマ曲
1989年の楽曲ながらその詩を読むと、現在の世界状況とほぼ変わらないところが鋭い。
小室さんは、ありそうなプロテストソングなのに、
♪今あなたにGood-Night ただあなたにGood-Bye
皆に言っているんじゃない「ただあなたに」と言っていることで極上のラブソングになっている、と。
もうもうその通りよ。「ただあなたに」と言われたらドキッとするという山本さんじゃないが
自分に言ってくれてるのね、と思って泣きそうになるわ。

よろしかったら筑紫さんとのいきさつが書いてあるこちらもどうぞ 最後のニュース  

番組の企画を聞いて 陽水さん「自分が出なくていいのならお任せします」と番組作成を快諾したそうだ。
テレビ大好き陽水さんはきっとにやにやしながら観ていたに違いない。
「そう?」「ふーん」「そんなこと考えていたのかしら」なんて例の調子で言いながら。

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プレミアムカフェ 昭和を代表する女性脚本家『没後20年 向田邦子が秘めたもの』

2019-12-06 08:55:58 | TV

録画しておいた『金曜特集 没後20年 向田邦子が秘めたもの』を何回も観ている。
うとうとしたりぼんやりしたりして観ているから、観るたびに新しい気付きがあったりして新鮮で面白い。

向田邦子さんが脚本家作家として活躍されていた当時、向田さんは私の憧れの人だった。
暮らし方から生き方そのものが格好よく、出版された雑誌やエッセイは片っ端から読んだ記憶がある。
そのころ自分のお給料と同じくらいの金額の水着(だったと思う)をえいっと買うなんて芸当は、
みみっちい私としては逆立ちしてもできない芸当だ。
ハードカバー本はだいぶ処分したが、
向田さん関係の本はまだ何冊か残っている。
日に焼けて縁が茶色になっていることが長い年月が経っていることを示している。

向田さんの年譜は昭和38年が空白になっていて、そこには13歳年上の恋人の存在があると。
飛行機事故で亡くなった後、納戸の中から何の変哲もない茶封筒をご遺族が見つけた。
男性が急死した後、母親が向田さんへと持ってきた大学ノート1冊、手帳2冊、手紙3通。
向田さんから男性あての手紙が5通、電報1通。それだけ。

向田さんの手紙の言葉はきれいだ。たとえば
「お具合いかが?」「ガスストーブお買いになって」
それでいながら最後に「バイバイ」と結んでいたりする。気を許していることがよくわかる。

男性の日記には、仕事のこと食事の献立のこと身体のこと等々が細かく記されている。
一皿一皿のおかずのメモ。ああ、これがのちの向田ドラマの食卓風景の原点になっているのかと。
向田さんは、忙しい仕事の間をぬってバブと呼んでいた男性のもとに駆け付けてる。男性の日記。
夕方、邦子来る。4時、邦子来る。突然邦子来る。
そして帰った時間も几帳面に記している。
10時半、邦子帰る。11時邦子帰る。大抵は10時半から11時ころ。
向田さんは天沼の実家暮らしだったから、二人の気遣いで帰宅はそんな時間だったのかしら。


(「向田邦子の手料理」からプロカメラマンだった恋人が撮ったとされる写真)

それにしても誰にも言わず22歳ごろからの恋、20年間も胸に秘めていた恋。
男性が妻子ある立場の人とは言え、すでに別居しているのだから結婚しようと思えば強引にできたはず。

久世光彦さんはその著「触れもせで」の中で向田さんの恋について記している。

欲しいと思うものを、奪れるようでなければ人間一流でないと言っていた向田さんが、
たった一つ、奪れなかったものがある。他人の幸せである。さびしい恋をしていた。
あの人の恋はみんなそんな恋だった。ここで自分の気持ちを通したら、きっと誰かが
一人不幸になる。そういう赤提灯の歌謡曲の世界で泣いていた。
しかし、所詮は人の幸不幸、他人の私に推し量れるものではない。

向田さんのご遺族の意志によって20年間どこにもその存在は知られなかった。が、
妹和子さんが自身の責任においてこれらの手紙を公表することに決めたという。

「どういう形であっても、これは向田邦子っていう人生なんだから、それを通らなければこの作品は
生まれなかったのではないか」
「これも姉の人生だった。いっぱい傷ついてでも好きな人もいて。これが人生だ」
「作品として言い続けていた。向田邦子の人生だった」と話している。
最初はいくら作家といえどそんな秘密を公にしていいのかしら、お相手のご家族もあることだろうし、
と少し違和感を持ったが、和子さんの話を聞けばそれもありかなと。
かなりの年数もたっていることでもあるし。
いずれにしろ、向田さんの作品の原点がそこに潜んでいることを知ることは、読者としては有難く嬉しい。

そういえばドラマや小説でも不倫の人たちや離婚歴のある恋人がよく出てきたと思う。
一筋縄ではいかない恋の数々。
「阿修羅のごとく」の長女綱子(加藤治子さんが絶品だった)の不倫 父の浮気(実際にあったそうだ)
大抵の場面は忘れているが、母親(大路三千緒さんが演じていた)が買い物帰り夫のもうひとつの家庭を物陰から目撃する。衝撃のあまり買い物かごから卵が落ちて割れた卵から君が流れ出る。
この場面は大路さんの驚愕のお顔が鮮明に記憶に残っており、すごいものを見たなと感じた。
「蛇蝎のごとく」では、娘を通して向田さんご本人の若き日の恋を告白している。
「寺内貫太郎一家」娘の結婚の場面 
父の祝福を受けて結ばれることが果たせなかった向田の夢かもしれない。と。

「その人と作品が密接に関連し、生き方が作品に反映している。
だれに話すこともなく、つらさ悲しみを作品の中にだけ残している。」
番組中繰り返される言葉。 

作家の高橋俊男さんは、向田さんは、
小説という全体をフィクションにして、最後のところに自分の中の真実を書いていこう。
フィクションなのだからだも作者のこととは思わない。と述べている。作家って似ても焼いても食えない。

 誰にも話さない、なんてよく苦しくないなと思ったけれど、そりゃあ凡人のことだ。
そうか、いちばんの友、分身である作品に投影しているのか。それもまたすごいことだわ。

それなりの文箱じゃないいかにも向田さんらしい何の変哲もない茶封筒に、
誰にも言わなかった恋の形見を仕舞っておいて。
和子さんじゃないけれど「なんで捨てなかったのかな」
まさか忘れてたなんてことはないでしょうね。やはり捨てられなかったのかしら。


 


 

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森若さーん!応援します ドラマ『これは経費では落ちません!』

2019-08-06 08:53:14 | TV

金曜22時NHKドラマ「これは経費では落ちません」がすっごく面白い。
あああ、ドラマで面白いのがないなと嘆いていたら思わぬ拾い物。いやあ情報不足、ごめんなさい。
だいたい、しみじみ系か泣きたい系かが好きだから、この手の痛快ドラマは全く見たことがなかったのよ。
食わず嫌いは損しちゃうわね。

 (昨夕)

石鹸メーカー「天天コーポレーション」の経理部に勤めるアラサー独身女子森若沙名子、多部未華子チャンね。
もう彼女がぴったりどんぴしゃのはまり役。これ以上はないわ。
あの目力の強さできりっと「これは経費では落ちません」なんてばっさり、
伝票出した輩ははああとすごすご引っ込むわけよ、厳しいんだからなんて愚痴りながら。

多部ちゃん含め経理部は4人 。後輩役に伊藤沙莉、先輩に平山浩行、部長役に吹越満さん。
この3人が絶妙。
現実にいそうだよね、こんな部員たち、という役どころを3人とも生き生きと演じていて楽しいのよ。
平凡でいながら個性あふれるキャスト、なんて最高です。
私、特に吹越満さんが好きだから、彼が演じるちょっとおちゃらけていて、
それでいてほんとはできるんじゃないかしらの感がある部長を見ているだけでも満足。

さて先週の金曜日は第2回「落とす女落とせない女の巻」
当然の経費を請求できない社員、必要以上の経費を当然のごとく出してくる社員、話はそこから展開する。

広報誌のインタビューに答える森若さん。
「会社の利益と社員の経費がイーブンに過不足なく使われているかチェックするのが経理の仕事です」
どうよ、まるで見本のような答えでしょ。

「怖がられている嫌われていることは平気じゃないです。
隈なくチェックして各部署から疎まれるならそれも私の仕事です。人に好かれるのは仕事ではありません。」
どうよ、この肝っ玉の据わった明快な解答。スカッとするじゃないの。
その長セリフを多部未華子さん、滑舌よろしくどすんとストレートに投げ込んでくるの。痛快よ。

そして森若さん、ただ四角四面のがちがち経理社員じゃない。
インタビュー場所には、先の落とす女落とせない女のお二人もいることは承知の上で、
「ただ人から好かれるのが仕事の人もいます」
「その予算を無駄なものにでなく、効果的なものに使ってほしいと思います。本当に正しいと胸を張れるものに
会社の大事なお金を使ってほしいです」
と、それとなく必要以上の経費を使っている広報社員に伝えているの。ここらあたりの脚本がまたいいの、上手い。
現実は厳しくて、とてもそんなこと言えないよの声が聞こえてくるかもしれないけれど、森若さん、私応援するわ。

インタビューの最後は
仕事とは「きっちりと働いて責任を果たし、働いた分の給料を適正にもらうこと」
とのあまりにそっけない答えに、広報誌の人がね、夢とか楽しいことは?なんて訊く。
森若さん「数字がぴたりとしまった瞬間が楽しいです」ですって。わはは、らしい。

ちなみに森若さんの座右の銘は、余計な事に手を出さない意味の「ウサギを追うな」。

1話ごと完結のドラマですから3話からでも十分大丈夫。
話の展開、多部未華子チャンや脇のキャストの演技、その他もろもろを楽しみながら観ても損はないと思います。
絶対暑苦しくないですから。

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 ちょっと泣きたくなる ♪帰らんちゃよか 島津亜矢

2019-07-21 08:31:01 | TV

ほんとうにたまたまだったのよ、ふだんTV歌謡コンサートは観ないから。
録画番組を観終わって消去したら画面はNHKに切り替わって、ちょうど島津亜矢さんが歌いだした。
初めて聴く曲なのに、なぜかすぐに引き込まれてしまって消すに消せない。
もう胸が熱くなってきて泣きたい気分に襲われて・・・

歌詞内容、分かるわあ。
もう何も言わず肩抱き合って「あなたも」「わたしもよ」と暗黙の胸の内やり取りする、そんな感じ。
それからというものときどきyoutubeで聞いている。そのたびに胸熱くしているの、泣きたい感じになってくるの。
田舎から子供を送り出した両親の気持ちも、出ていった子供の気持ちも両方の想いが胸に迫ってくるのよ。

もともとは荒川ばってんさんが歌っていたそうだ。
荒川さんのそれも聞いたけれどそれもいいのだけれど、私には島津さんの方が断然ストレートに響いてくる。
島津さんって、歌が上手いというだけじゃないもっと人の心の奥深いものが揺さぶられてしまう、そんな気がする。
1995年、作詞作曲は関島秀樹さん、関島さんはシンガーソングライターだそうな。
そっか、それで演歌そのものには聴こえなかったのか。
ちなみに関島さん、荒川さん、島津さんお三方共に熊本出身だそうだ。♪帰らんちゃよか 熊本方言ですものね。

 

 

島津亜矢 帰らんちゃよか(オーケストラとフルコーラス)

 

私が遠く離れた地で暮らしているので亡くなった母は「さびしいさびしい、せめて新潟にいてくれたら」
と、佐渡に帰るたびに愚痴られたことを思い出す。

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毎週楽しみなドラマ2作 『昭和元禄落語心中』 『ハラスメントゲーム』

2018-11-19 09:01:08 | TV

いやあ、ドラマが面白いと1週間がこうも楽しくなるとは。放映日が待ち遠しいのよ。
クサナギツヨシクンが地上波ドラマに出なくなったから、ドラマにはほとんど関心がなくなってたけれど、
夏時期の「義母と娘のブルース」「透明なゆりかご」がすごくよかったから今季はどうかなと番組表チェックして。

面白そうだなと思った2作がこちら。
NHK総合 金曜夜10時『『昭和元禄落語心中』
TV東京  月曜夜10時『ハラスメントゲーム』
間違いなかった。

特に『昭和元禄落語心中』超がつくほど面白い、惹きこまれる。
漫画が原作だそうだが、作者もこのできならと喜んでいるに違いない、作者冥利に尽きると思うわ。

主人公有楽亭菊日古役の岡田将生くん。(写真はすべてwebから拝借)

 

1話で観たときはばかに背が高くひょろりとして、現代的で端正な顔立ち。
しかも後の八代目50代の「有楽亭八雲」役で登場しているので、
えっ?この人が落語家?と違和感があったけれど、2話以降どんどんとよくなって。
菊日古の口調が独特、もうそれだけでどこかニヒルな性格がにじみ出て味わい深く癖になる。
決して上手ではない、ま不器用と言っていいほどの演技が私の好みで、いいわあ、と自分の中で絶賛。

初見は岡田君だけじゃない、深い絆で結ばれていながらライバルでもある有楽亭助六役の山崎郁三郎さん、


 

芸者みよ吉役の大政絢さん、等々皆さんぴったりのキャストで破綻がなく、ふたりの落語家を中心とする
濃い人間関係や背景となっている昭和の時代に引き込まれていくのよ。

私、落語は聞いたこともないし興味もなかったけれど、
素人とはいえお二人が役で落語を熱演するのを観ていると、これがなかなか上手で、
へぇ~と面白くなってくるから、よほど練習したことが察せられるわ。

菊日古と助六の関係、そこにみよ吉が絡んで物語は進んでいって。
先週の6話「心中」もうもう目が離せなかったわ。ラブシーンも凄いの。いいのか、NHKってくらい。

さて次週はいよいよ菊日古が真打昇進なるか。
今度は、みよ吉と助六の娘小夏がどのように絡んでくるのか。楽しみだ。
次週が待ち遠しく楽しみとは連続ドラマの真骨頂。
そうそう、ゆずが歌う主題歌♪マボロシ この歌が最後に流れてくると、余韻がさらに増してきて物語が脹らむのよ。

うって変わって『ハラスメントゲーム』は真逆の面白さ。

 

セクハラ、マタハラ、パワハラ等々今やいろいろと問題のハラスメントを題材に。
これがまたまた面白い。1話完結でありながら、全体通して物語はつながっているというドラマ。
コンプライアンス室長を演じる唐沢寿明さんが発する決めゼリフ、
「クズだ!」
もうこの手のドラマの王道ね。
はい、いつ誰にどんな場面で発するのか、クズ!と決めつける言葉に含まれる室長の意図まで想像すると、
ドラマはさらに面白くなるわけ。

唐沢さんのほかに、佐野史郎さん(嫌味な役は天下一品ね)高島政宏さん、滝藤賢一さん等々、安定の俳優陣。
こちらの主題歌は、コブクロが歌う♪風を見つめて
今夜は第6話、ゲストは石井正則さん、杉本哲太さん。
寝落ちしないようにせねば。

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ドラマ2本 『義母と娘のブルース』 『透明なゆりかご』

2018-09-14 09:02:22 | TV

週に2本も楽しみにしているドラマがあるのは嬉しいことである。
明るいうちはテレビを観ないし、夜も録画しておいたものを視聴するくらいで、リアルタイムにはほとんど観ない。
しかし、このドラマ2本はしっかり観る、眠ると困るから録画予約はするけれど寝ないで済んでいる。
寝てなんかいられないのよ惹きこまれるのよ。

その前に。
7月に書いた日曜美術館司会小野正嗣さんの記事が、
いまだに毎日2ケタの割合で閲覧してくださる方がいて、
あらあ同じようなファンの方がいるのね、喜ばしいことで、とけっこうほくほくしている。

『義母と娘のブルース』

綾瀬はるかちゃん演じる仕事のスキルが高くできるキャリアウーマンが、若くしてなぜか義母になる。
けれど人の心の機微には疎くやりとりがとんちんかん、いやあまりにも真っ直ぐなので食い違うというだけ。
綾瀬さんは、クサナギツヨシクンのドラマ「僕の生きる道」(そう何度も書くがタイトルと音楽が出てきただけで
泣いてたドラマ)での女子高生役の初々しい姿を見たきり、他の作品は観ていない。

いやあ、彼女に参りましたね。一歩間違うとおかしい役を真面目にきっちりと演じているのよ。そこがいい。
話は、ありえないでしょそんなことと思う傍らから、いやもしかしたらあるかもとその境目のラインを行ったり来たり。
時にはライン上をふらふらしながら歩いたり。そのさじ加減が絶妙。違和感全くない。
この脚本家さんが凄いんでしょうね。残るはあと1話。

はたして、はるかチャンはチャライ役がぴったりの佐藤健クン演じるパン屋の店長とハッピーエンドになるのか。
私としてはそれではつまらん気がしないでもないの。微妙。

それとは真逆ともいえるドラマが『透明なゆりかご』
町の小さな産婦人科医院を舞台に、ひとりの感性豊かな少女の目線で、“命とは何か”を問い、見つめてゆく物語。
とうたっているけれど、その通りで。
悔しいことに3話までは暗そうなドラマだと敬遠していた。

4話目の「産科の危機」から見初めてすぐにはまってしまった。
どの回のテーマも重く問いかけてくる内容なのに、観終わった後は、むしろ温かくて清々しくて
「そうだよね、そういうことよね。がんばって」と登場人物全員に共感してしまう。
主人公のアルバイトの看護助手を演じる清原果耶さんが、産婦人科で起こるいろいろな現実に直面して
湧き上がる複雑な感情を見事に演じ分けていて、すっかりファンになってしまった。まだずいぶんお若い。
上から目線でなんだが、脚本、俳優陣、演出、過不足なくバランスが取れていて素晴らしいと思う。
あっそうそうCharaさんが歌う主題歌「せつないもの」がまた効果的でつい涙腺が緩むというもの。
このドラマも今日を含めてあと2話。良質なドラマが終わるのはさびしい。

y
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CM ミノキ兄弟

2018-08-23 09:00:41 | TV

すみません、いつものことながらどうでもいい話で。
私、クサナギツヨシクン一筋ではありますが、決してこちらの企業の回し者ではありませんので。
あまりにおかしくて、つい載せたくなったのです。

元所属事務所の差し金で、地上波テレビでの活躍の場をなくしていた稲垣さん、草彅さん、香取さん。
スマップのスの字も口にできないのだからね、他の二人のメンバーの名前も言えないのだからね。
ましてやヒット曲の数々も歌うことができない、そんな現状。
だからまさかCM起用の会社があるなんて、地上波でのCMが放映されるなんて。ありがたいわ。

私は、インターネットテレビAbemaTVで何回も観ていたから、そのたびににやっと笑っていたのよ。
大真面目に演じているとどうしてこうおかしいのかね。いい男の二人が。

よろしかったらこちらもどうぞ。 ↓

ちなみに、楽天で売り上げ1位になったそうよ。

こんなCMやってるツヨシクンが、12月日生劇場でお芝居だ。
チケット取り参戦、ああ忙しい。はたして私に「バリーターク」のときのような神は降りるのか!

(写真はすべてwebから拝借)

そう12月は慎吾君も三谷幸喜さん演出の舞台。稲垣さんも評判だった舞台の再演。
こちらの方たちの活躍も嬉しい。

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日曜美術館 司会 小野正嗣さん

2018-07-24 09:01:28 | TV

録画しておいたEテレ「日曜美術館」『縄文』を2回も観た。
縄文と司会の小野正嗣さん、ご両人じっくりと拝見、大好きよ。至福の時。

井浦新さんファンの方にはまことに申し訳ないが、私は彼が司会の時はいらいらしっぱなし。
俳優業の時はむしろ好きな役者の中に入るのに(NHKのドラマ「ハゲタカ」の時は最高)
原因は分っとる、言葉が足りない、のひと言。
4年も何で続けるんだ、と怒り心頭。ごめんなさい、好きな方もいるのに。

4月、新司会者の小野正嗣さん拝見してビックリ。代わったことが嬉しいやら何やら。
そして、まあ髪形から何から画家の藤田嗣治さんそっくりで。

 

小野さんのことは何ひとつ知らないから、誰だ誰だと脳内が忙しく駆け巡る。

検索結果、2015年「九年前の祈り」で芥川賞を受賞し、立教大学の教授だと知って二重にびっくり。
ちなみにこの年の直木賞は「サラバ!」の西加奈子さんだったのね。

日曜9時に録画するわ、日曜8時の再放送を観るわで忙しくなってきた。
それにしてもハンサムでしょ、どんピシャのお顔なのよ。少年がそのまま大人になったような顔で。
姜尚中さんが司会の時と同じように見るだけでときめくわけ。

若かりしとき。1970年生まれだから今でも充分お若いけれど。

 

そして司会を引き受けるにあたってのインタビューで、

僕の課題は「芸術の魅力をいかに言葉にすればいいのか」 

画家たちは、絵という手段でしか表現できないものを創造しているわけですよね。
そう考えると、言葉で形作られていない作品を言葉で語ろうとすることには、
ある種矛盾というか無理があるというか……。
絵画や音楽が表現する“本質”に、どんなに頑張っても、言葉ではある程度のところまでしか近付くことができないという気がします。
この番組でも痛感していますが、「作品について語る」ことは非常に難しいことなんだと思うんです。

あるいは、取り上げる美術作品や芸術家について、
なんとなく感じたり考えたりしていたことがより明確になるきっかけになればとも。
そしてそのうえで、「実際に美術作品を見に行ってみよう」とか、
「もっとこの画家について調べてみよう」という風に、
美術と出会い、美術について思考を巡らすきっかけになればとてもうれしいですね。

このお言葉もどんピシャ。
私が日曜美術館の司会者に求めることはまさにそれなのです。
展覧会や美術品そのものの解説は学芸員におまかせして。
あなたはその作品に対峙して何をどのように感じましたか?
ということをあなたの言葉で語っていただきたかったの。

素直で自然体の小野さんの言葉、リアクション、ただいまのところまことに満足しています。
(ちょっとえらそうだわね)


(写真はすべてwebからお借りしました)

紹介作品を鑑賞し小野正嗣さんを観賞し、なおかつ活けられている花を観賞し。
一番組で楽しみが3つもあるなんて極上だ。

あっそうそう、注文がひとつだけ。
高橋アナが話しているとき、1回1回横向いて高橋さんの顔を見なくてもいいのよ。
正面向いて聞いていていいの、せわしなくて画面が落ち着かないからね。それだけお願い。
私と話すときだけはじっと正面から観てね。

 

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『蜜蜂と遠雷』の世界が繰り広げられた日本音楽コンクールピアノ部門

2018-07-16 09:18:37 | TV

 昨夕

昨夜、いつものように日曜美術館を観ていたら途中でいつものように寝落ち。
目が覚めて、しまった!と思ったときは遅い、終わっていた。修復なった名古屋城の特集だったのに。

で、仕方なくTVそのままにしておいたら2017年の「日本音楽コンクール ピアノ部門」再放送が放映されていて。
音楽鑑賞はからっきしダメだが、こんな人間模様は大好きで食い入るように観た。面白かったわ。
ピアノ部門、参加資格は満17歳以上満29歳以下。それだけが条件。
応募数もいちばん多くて200名を超える。すごいわ。

予選、二次予選、三次予選、本選とふるい落とされていく。
模造紙に自分の番号が書かれているかいなかその数字が全て。
いやあ、すぐに恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』の世界が浮かんだ。ずばりそのまま。
で、本選に残った参加者は4人。男性二人、女性二人。小説では女性はひとりだったわね。

最年少の男子高校生
釜石市出身で東日本大震災の時に1年間ピアノから離れていたという男性
5回の挑戦で三次予選までいった経験を持つ女性
藝大の院生で四国から母親と上京してピアノに打ち込んだという女性

それぞれの人のピアノへの取り組みや生活の映像、インタビューが流れて。
オーケストラとの演奏の本選の様子が映しだされて。
皆さん演奏直後のインタビューを受けていたが、口をそろえて楽しかったと言う。
表情にも達成感と充実感がはっきり浮かんでいて。
一緒に演奏したオーケストラの人達の反応から、彼かなと。当たったわ。

優勝 吉見友貴さん 17歳の高校生 彼も中学生の時広島からお母さんと上京してピアノ生活


    1日9時間練習するんですって。午前4時間、その後は空いている時間ほとんど。
    いやあすごい、高校生よ、考えられない、すごいわ。
    すでに大人の風情があるけれど、くちゃくちゃと笑う顔が可愛いの。
    本選出場前に「大丈夫ですか?この格好?」なんて聞いている様子がまた可愛くて。

そして聴衆賞が鉄百合奈さん、演奏直後の「ブラボー!」の声と会場の熱気がこちらにも伝わってきたものね。
小説の世界と現実の世界がリンクして・・・

吉見さん、まだまだ若い。今後の音楽家人生をどのように生きていくのかしら。


合わせて他の3人の方たちもまた挑戦していくのかしら。

 

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