「行ってみませんか」が口癖の会長さんが、
「皆さん、どうします?」と聞くときは、会長さん、あまり乗り気ではないとにらんでいるので、このときも、私は「いいです!」と速攻で答えました。
なに、本当は自分が弱っていて行きたくないだけで・・・
それが、この大きな大きなブナの木を見に行くかという案でした。
この木にたどり着くまでは、急な山道を登ること20分。もう息も絶え絶えでして・・・
この見事な枝張りの下で皆さん、写真を撮るやら感嘆するやら・・・
「山道登ってきたかいがあったねえ。」などと話していたら、
会長さんが、車のかぎを落としたそうです!と報告があって・・
すわ一大事てなことになりました
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そういえば、会長さん、あの急な山道の途中でズボンを下げていたな。用足しでもするんだろうと、目をそらしたのだけれど、あの時から、落としたことに気付かれてたのね。鍵を探していたのね。
「落ち葉の下なんぞに落としたら、もう分からんものね。探しようがないわ。」 「ま、みんなして探しながら歩かんかっちゃ。」 ってな結論になったけれど、会長さんの車の中に荷物を置いてある我ら二人は、帰れるのか?どうなるのだろうね。 ま、何とかなるさ、と不思議と焦る気持ちはなかったりして。
会長さんはそりゃあ焦ってたです! 写真を1枚撮ったと思ったら、姿がすぐに見えなくなったのですから・・・ ピュッととってかえしたのですから。 どうも、あまり乗り気でなかったのは、何かを予感したせいかしら。
他の皆さん、皆ここで無くしたら見つかりっこないと思っているから、暢気なものです。ま、一応探しながら歩かんかっちゃってな感じで・・・
で、結果。幸運なことに落ち葉が積もっていない土道におっこっていたそうです。 10センチ横だったら崖下まっさかさまな場所に、ちょこんとあったそうです。 一番怖い場所にあったそうです。ってな具合で、簡単に一件落着。 会長さんのお人柄がこんなところにも味方したのね。
「いやー、俺はどうしようと思ったよ。窓をこじ開けてなんとかせんなんなとおもたけどさ。」だって。
ようやくこの景色を楽しめる気持ちになりました。 |
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