横浜からの帰りに寄った丸善の4階、新書や文庫本のコーナーで見たキャッチコピー。ふーーん、こういう風に宣伝するのかと感心して。
ニヤッと笑う
クスッと笑う
ワハハと笑う
海外で笑う
ミステリーで笑う
感心したあまり、横に書いてあった肝心の紹介本を見逃してしまった。
たくさんの平積み本の中に
SMAP×SMAPで中居君が草くんに勧めた本 『生きながら火に焼かれて』
と若者文字でメモ風宣伝文句があったのにはクスッと笑ってしまった。
で、ささっと昼寝のお供で読める本。
『ツレがうつになりまして』 細川貂々
ヘタウマに見える漫画でツレさんのうつ症状を、妻の目線で描いている。
深い観察眼、洞察力に感服。
いちばん的確と思えるその姿や症状をを切り取ってユーモアを交えて描いているから、ちょっとクスッとする。
他のその手の本をを読んだり、ご本人の体験談を聞いたり、専門家の話を聞いたりするより、客観的な目線だからずっとよく分かった。(気がする)
男子同級生は30分で読めると言ったけれど、時間以上の内容の濃さだと思う。
ニャッともクスッともワハハともしないけれど・・・
『池袋ウエストゲートパークⅧ 非正規レジスタンス』 石田衣良
相変わらずテンポがよく切れがいい文章で気持ちが良い。スカッとする。
もう石田さんご本はこのシリーズしか読まない。
本題の「非正規レジスタンス」は倒産させられた某派遣会社そのまんまの話。
それにしてもなあ、マコト君が年取ったよなあ、とんがらなくなったよなあ。
シリーズものの限界かしら、なんて、ちらっと。
『パラドックス13』 東野圭吾
東野さんの小説は直木賞をもらった「容疑者Xの献身」前の方が、
ねちっこく登場人物が浮かび上がってくるから好きだ。
そんなわけで、ささっと読めるのはいいけれど、エンターテイメントとしてはとても面白かったけれど、今ひとつなんだかなあ・・
登場人物のだれにも共感できないのは読む者としてはつらい。